本日2024年2月9日、Blizzard Entertainmentは『Overwatch 2(オーバーウォッチ 2 )』 のニュースページを更新。次期シーズン「シーズン9:チャンピオンズ」で実施される、ゲームバランス全体への大規模な調整を発表した。
OW2 に大規模アップデート
「シーズン9:チャンピオンズ」では、武器とアビリティの射撃がより「一貫性を持っている」と感じられるよう、大掛かりなアップデートが実施される。
当該記事には「オーバーウォッチにおける射撃は、優れたエイム力を持つプレイヤーであっても、運の要素(ランダム性)が感じられるという意見をよく耳にする」と記載。その理由は基本的な動作である「ダッシュ&ジャンプ」だけでなく、頻発する高速での方向転換、機動力を補助するアビリティの存在やそれらの相互作用によって、ターゲットに正確な射撃を行うことが困難であるためと説明されている。
しかし、こういったフレキシブルな動きはオーバーウォッチにとって核となる重要な要素であるため、単純に移動速度を落とすという変更を行うことはできない。そこで今回、以下の調整によりゲームプレイ全体の感触を損なわずに問題を解決すべく変更が加えられる。
OW2 弾丸サイズの変更
プレイヤーのエイム力に見合った「射撃の安定感」を実現するため、全体的な弾丸サイズの増加が実施される。サイズの増加量は、弾速や射撃レート、もともとの弾丸のサイズなどに基づいて決定されている。
弾丸分類 | サイズ増加量 | 対象射撃(例) |
---|---|---|
高い射撃レートや拡散率が設定されているヒットスキャン弾丸 | +0.05m | トレーサー“パルス・ピストル” リーパー“ヘルファイア・ショットガン” |
精密な射撃が可能なヒットスキャン弾丸 | +0.08m | キャスディ“ピースキーパー”、 ソルジャー76“ヘビー・パルス・ライフル” |
ショットガンや非常に高い射撃レートが設定されている弾速持ち弾丸 | +0.05m | ロードホッグ“スクラップ・ガン” ラマットラ“ヴォイド・アクセラレーター” |
弾速が50m/秒よりも速い弾速持ち弾丸 | +0.10m | ゼニヤッタ“破壊のオーブ” |
弾速が50メートル/秒以下の弾速持ち弾丸 | +0.15m | ファラ“ロケット・ランチャー” |
既に発射体のサイズが0.5mを超えている弾丸 | 変更なし | オリーサ“エネルギー・ジャベリン” ラインハルト“ファイア・ストライク” |
弾丸のサイズが変更されない武器やアビリティを持つヒーローには、補填として別角度でのバランス調整が予定されている。しかし、弾丸サイズの増加や後述する変更点の効果を正しく把握するために、同時に多くの個別調整を行いたくはないとのこと。
OW2 最大体力の変更
上記の変更により、ほぼ全てのヒーローは平均ヒット率の向上に期待できるが、プレイ感を維持するためにキルタイムはこれまでと同等に保つ必要がある。そのため、全ヒーローに対して体力増加のバランス調整が実施される。増加量については、現在の体力値に基づいて決定されている。
シーズン8の体力値 | 体力増加量 | 対象ヒーロー(例) |
---|---|---|
150~175 | +25 HP | トレーサー、D.Va(本体)、ウィドウメイカー |
200~300 | +50 HP | ソルジャー76、リーパー、バスティオン、アナ |
300+ | +75~100 HP | タンクヒーロー全般 |
「ダメージ値」「ダメージブースト」「クリティカル・ダメージ」のブレイクポイントなどバランスは、ライフが200~250のヒーローを中心に調整されているため、一部のヒーローを除き、敵を倒すのに必要なヒット数が最低でも1つ増えると記載されている。
パッシブの変更
また、先月発表された全ヒーローへの自動回復のパッシブ追加も同時に実施される。それに伴い、ダメージやサポートのロール・パッシブ変更も行われるようだ。
- 全ヒーロー共通のパッシブ(新規)
- ダメージを受けていない状態が5秒間継続すると、20/秒の速度で体力を自動回復
- 新しいダメージのロール・パッシブ(変更)
キルから2.5秒の間、リロード速度が35%増加- ダメージを与えた対象が受ける回復量を20%減少させる
- サポートのロール・パッシブ(変更)
ダメージを受けていない状態が2秒間継続すると、15/秒の速度で体力を自動回復- 体力の自動回復開始までに必要な時間が2.5秒になる
- タンクのロール・パッシブ(据え置き)
- ノックバックを30%軽減
- 他ヒーローが攻撃や回復で獲得するアルティメット・チャージの量が30%減少
- ロールキューではライフの基本値が150増加
タンクのロール・パッシブが変更されない理由については「タンクはすでに各チームファイトで重要な役割(スペースの確保や戦線の決定)を果たしているため」と説明されている。
ダメージの新規ロール・パッシブは、体力の増加によって発生する戦況の停滞に対処するためのもの。もともとキルを取ることが大きな役割であるダメージロールとしての任務遂行もしやすくなる。
サポートの変更も、それだけを見ると全ロールの自己回復獲得に伴う変更となっている。しかし、試合全体を通してチームの体力に意識を割く必要性が薄くなっているため、ヒーラーではなくサポートとして活躍しやすくなるだろう。
以上のことからわかるように今回のロールパッシブ変更は、その他の変更点とのバランスを取る目的だけではなく、ロール毎の役割を明確にしながらそれぞれの意思決定に重みを持たせる狙いがあると説明されている。
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