Respawn Entertainmentは『Apex Legends（エーペックスレジェンズ）』の最新シーズン「テイクオーバー」の先行情報を公開した。エーペックス6周年となるシーズン24は、現地時間2月11日スタート。
この記事では開発スタッフより紹介された新コンテンツのうち、アサルトクラスのレジェンドたちへの強化や、すべての武器の強化、アーマーとヘルメットへの変更などについて解説していく。
『APEX』S24で新レジェンドなしの理由と今後の方針
（以下、日本語名が不明のものはすべて記事上の仮訳）
シーズン24では新レジェンドの追加はナシ。イベントやバトルパスのコンテンツは豊富だが、基本的にはバランス調整とシステム改変が中心だ。
デザインディレクターのEvan Nikolich氏が言うには、「新レジェンド」のような新コンテンツは、以前と同じようなインパクトをエーペックスに与えなくなっているという。
アップグレードシステムの導入やクラス分けのように、現在は既存のシステムへの改変を通じて、プレイヤーが新鮮さを感じ続けられるようにしている。2025年もこの方針を継続する。
「レジェンドの武器や、バトロワのメタを、さらにアグレッシブなものにしていきます。これまでよりもさらに高い頻度で変化させていきます」とNikolich氏は述べた。
もちろん新レジェンドがもう出ないわけではない。将来の新レジェンド追加にも期待して欲しいとのこと。シーズンごとにゲームのテンポを変えていく方針に合わせて、予定している新レジェンドには、ゲームプレイのコアにインパクトを与える役割を持たせるという。ゲームチェンジャーな存在を期待したい。
「大半のプレイヤーにとってのエーペックス体験を、どのようにリフレッシュし、かつ面白いものにしていくか」。Nikolich氏は、こうした点に力を入れていくことを明言した。今後のアップデート内容を探るうえで、この言葉は大きなヒントになるだろう。
『APEX』シーズン24のメタ改変
武器庫「アーセナル・ステーション」登場で戦闘速度UP
上述した方針を踏まえて、シーズン24から早速、対戦環境は大きく揺さぶられていく。まず具体的には「アーセナル（武器庫）」という新しい武器システムが導入される。
すべてのマップのすべてのエリア（POI）には、「アーセナル・ステーション」が設置される。このアーセナルの場所はドロップシップの時点から確認でき、マップ画面にも専用アイコンが表示されている。
アーセナルの出現場所は固定だが、そこに含まれている武器と対応アモのカテゴリーは、対戦ごとにランダム化されている。このアーセナル・ステーションで、プレイヤーは好きな武器と、対応する少量の弾薬とアタッチメントを選択できる。
この装置には、手持ちの武器を「強化」する機能がある。置かれている武器にアタッチメントは何もついていないが、この強化機能を使うと最低減のアタッチメントが付与される（個数や種類のランダム性は不明）。強化機能が使えるのは、アーセナル・ステーション1台につき1回のみ。
リード・バトルロイヤルデザイナーのEric Canavese氏がその意図を解説。アーセナル・ステーションによって、プレイヤーはバトロワ開始時点でどこにどの種類の武器があるのかが明確に分かるようになり、次のアクションへ移行するペースを早めるねらいがあるという。
アーセナルには複数の選択肢があるので、その時々で柔軟な決断が可能だ。上述の通りランダム要素があるため、対戦ごとに異なる立ち回りが楽しめるようになっている。
すべての武器を強化、まるで別武器に
Canavese氏はさらに、シーズン24ではエーペックス史上初となる「全武器の強化」を発表した。
- （ほぼ）すべての武器のベースダメージ増加
- すべての武器のヘッドショットダメージ倍率を強化
- 多くの武器はさらに強化。マガジンサイズ調整や、CARにはレーザーサイトが装着可能になるなど
これですべての武器が、これまでとは異なる武器になったように感じられるという。現時点でパフォーマンス上位の武器（R301やフラットラインなど）と比較したとき、すべての武器がさらに有用な選択肢となるようにしていく。
通常ヘルメットとアーマーレベル4削除、新「ミシックヘルメット」登場
ヘルメットに仕様変更。白、青、紫ヘルメットを削除する。意図としては、各武器のヘッドショットダメージ倍率を一定のものにするため。特にスナイパー系とマークスマン系の武器には影響が大きく、得意なプレイヤーにとってはさらに優れた相棒になるだろう。
アーマーも仕様変更され、レベルアップで強化できるのは紫アーマー（レベル3）までとなる。
代わりに、新たな装備品として「ミシックヘルメット」が登場する。これはミシックのサプライボックスと、ゲーム後半のケアパッケージからのみ出現する。外見は赤ヘルメット。
ミシックヘルメットを入手すると、現在のレベルに関係なく所有者のアーマーが赤（耐久値125）に上書きされる。ただしヘッドショットダメージは軽減されない。
（※テスト用ビルドの射撃訓練場には、金ヘルメットと赤アーマーは置かれていた。金ヘルメットにもヘッドショットダメージ軽減は付与されず、「シールド100+注射器とシールドセルの効果上昇」の効果がついているのみ）
回復とダウン調整で迅速に戦場復帰
- シールドセルと注射器の1スタックが6つに増加
- シールドセルと注射器の使用時間が短縮
- ノックダウン時の「はう」スピードが大きく上昇
武器の強化とヘルメット削除によって、全体的な与ダメージ/被ダメージの増加が察せられる。これに合わせて回復アイテムも強化。さらに激しいダメージの応酬が起きるだろう。
この変更の背景について。Canavese氏によると、エーペックスのプレイスタイルはこれまでの年月を通して変化を続けてきた一方、プレイヤーが出す武器ダメージ、特にベンチマークに使っているダメージ数については比較的同じままだったという。
そこで、プレイヤーにエキサイティングな選択肢を提供するため、戦闘の流れを微調整。緊迫感を保ちつつ、各武器をより強力にすることになった。戦闘がより早く展開し、いわゆる「漁夫」に襲われてもやり返しやすくなるような、新しい対戦環境が期待されている。
『APEX』シーズン24のレジェンドバランス調整
アサルトクラス強化
全武器のパワーアップに合わせて、シーズン24ではいよいよアサルトクラスが強化される。
- 新クラスパーク①：Stow Reload（ストウ・リロード）
- アサルトのレジェンドは、武器を収納してから2秒後、自動リロードされる
- リード・レジェンドデザイナーのDevan McGuire氏によると「金マガジンの強化版」とのこと
- 新クラスパーク②：Battle Surge（バトル・サージ）
- アサルトが敵のアーマーを破壊すると発動
- 短時間移動速度ブースト+リロード速度ブーストがかかる
- さらに、アーマーを壊した敵をハイライトし、チームに情報共有する
- クラスパークの強化：コンバット・リザーブ
- 現在の効果（武器サプライボックスへの追加アクセス+追加アモの所持）に加え、インベントリの軍需品スロットが2枠に拡張される
変更の意図は、アサルトクラスのレジェンドたちに、ガンファイトにおける優位性を与えることにある。立体的な移動や、強固な防御陣の構築ができない代わりに、アサルトたちは強く戦えるようにする。
アッシュ強化
アサルトクラス全体の強化に加え、アッシュも強化。
- 新パッシブ：「Predator's Pursuit（プレデターズ・パーシュート）」を追加
- 空中で任意の方角に1回ダッシュできる
- クールダウン5秒
- 新アップグレード（レベル3）の「Ghost in the Machine（ゴースト・イン・ザ・マシーン）」で、ダッシュ回数+1
現在のパッシブは変更。まず、デスボックスにデータナイフを使う能力は削除される。「存在自体を忘れるプレイヤーが多いのか、使用頻度が非常に低く、使われても安定した成果を発揮していなかった」と解説された。
ミニマップにデスボックスを表示する能力の方は、現在のまま残る。
アルティメット「フェーズティア」は、より効果的かつ信頼して使えるように微調整。より遠くへ、より素早く移動できるようになる。ポータルの判定も改善され、「思ったような場所移動ができなかった」という体験を減らす。
戦術アビリティ「アークスネア」も機能をやや改善。効果範囲の端にいる敵もスネアで拘束しやすくなるとのこと。
アップグレードの構成は以下。
- レベル2
- Dual Breach（デュアル・ブリーチ）：フェーズティアのチャージ+1
- グリーディースネア：（レベル2に移動）
- レベル3
- Ghost in the Machine：ダッシュのチャージ+1
- ツインスネア：（変更なし）
バリスティック強化
- パッシブ「スリング」に、ケアパケ武器も装備可能になる
- 「テンペスト」を使うと、他の武器と同様に所持弾数が無限に
- 戦術アビリティ「スリング」のスマートバレットが、デフォルトで2発になる
- 「追加バレット」自体はそのまま残り、ウィスラーの使用回数がさらに倍になる
- =合計4発のスマートバレットを撃てるようになる
- アルティメット「テンペスト」でチームの移動速度にボーナス（※既に移動速度ボーナスはあるが、以下の「Killing Time」のことかもしれない）
アップグレードの構成は以下。
- レベル2
- 持続バレット：（変更なし）
- Killing Time：アルティメットの継続時間+15秒
- レベル3
- 追加バレット：（変更なし、だが4発になる）
- Quiet Time：敵をオーバーヒートさせると短時間サイレンス状態にする
サポートクラスは弱体化
現環境で猛威を振るうサポートクラスだが、以下のように弱体化される。
- サポートクラスのパーク「回復の達人」を削除
- 「チームに貢献するのではなく、自己中心的な使われ方が目立っていたため」とのこと
- 他のパーク（ボックスへの追加アクセス+復活の達人）はそのまま
以下もぜひご覧いただきたい。
Source: Pressrelease
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