ワイヤレスヘッドセットといえば、ゲーム機から離れてもボイスチャットができる便利さはもちろん、コードに引っかかることがないのは皆さんご存知のとおり。そして何より、近年は低遅延かつ高音質なマイクを搭載したモデルが続々登場し、ワイヤレス派は年々増えていることだろう。
この記事では、デバイス大好きなEAAスタッフが厳選した「ゲームライフを快適にするワイヤレスゲーミングヘッドセット」を3つご紹介。数多くの無線ヘッドセットの中から、どれを選ぶべきか迷っているゲーマーにとって役立つ参考となれば幸いだ。
おすすめワイヤレスゲーミングヘッドセットの選定基準は?
- ”突出した光る物”があると感じたヘッドセット
- 配信に耐えられるクリアな音質
- ゲーム内の音情報が把握しやすいドライバー性能
- 長時間のプレイでも安心できるバッテリー駆動時間
- スペックに対する価格のバランス(コストパフォーマンス)
- ワイヤレス特有の、快適な使用感やマルチプラットフォーム対応などの利便性
- ユーザーレビューや口コミでの満足度
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2025年2月時点で販売されている無線ゲーミングヘッドセットから厳選!
特に配信者が気にするマイク音質には、こだわって選出しました。
【超コスパ!】120時間連続プレイ可能な「Cloud III Wireless」
まずこの動画の[11:24]よりマイクテストを行っている、HyperXの「Cloud III Wireless」をご紹介。通常の無線ヘッドセットはトランシーバー風のマイク音質が多いが、本機のマイクはまるでCD音源のような自然な音質を実現。
自分の声がクリアな音声で相手に届けられるため、聴き取りやすさが大きく向上し、コミュニケーションがスムーズになる。
さらに最大120時間のバッテリーは市場でも上位クラスで、無線であることを忘れてしまうほど長時間ゲームを楽しめる。この万能ヘッドセットを2万円前後で手に入れられるのは、コストパフォーマンスの面でも非常に魅力的だ。
製品名 | HyperX Cloud III Wireless |
発売日 | 2023年9月 |
参考価格 | ¥21,980(税込) |
公式ページ & スペック表 | HyperX Cloud III Wireless |
購入先 | Amazon.co.jp |
- HyperX Cloud III Wireless の良い点:
- 長時間のゲームでも快適な合皮製クッション
- 頑丈なフルメタルフレーム構造
- 全音域がクリアな角度付き53mmドライバー
- 120時間のバッテリー駆動で長期の充電不要
- 高音質な脱着可能マイク
- サイドトーンは専用アプリまたはミュートボタン長押しで有効化
- 専用アプリでイコライザー調整可能
- 本体カラーはレッド・ブラックの2色展開
- HyperX Cloud III Wireless の気になる点:
- XboxやBluetooth、有線には非対応(いらないと言えばいらない)
- マイクはフリップ機能に非対応で、接続したままだと不便(着脱すれば解決)
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ちなみに市場トップクラスのバッテリー持ちを誇るのは、同じHyperXの「Cloud Alpha Wireless」。なんと300時間以上駆動で、毎日10時間プレイしても1カ月持つ計算になる。一体どんな魔法を使ったのだろうか。
【最強マイク!】誰も無線と気付かないマイク音質の「ASTRO A50 (Gen 5)」
2台目に紹介するのは、Logicool Gの「ASTRO A50 (Gen 5)」。以下の動画の[8:42]よりマイクテストを行っている。マイク音質は声のプロが使う卓上マイクと言われても気付かれないほどの超高音質。
無線ヘッドセット市場でトップクラスのマイク性能を誇り、スタジオ収録のようなクオリティを実現。ASTRO A50さえあれば配信活動も十分こなせそうだ。
低音重視のPRO-G GRAPHENEドライバーを採用しており、FPSゲームで重要な足音を強調するように聞き取れる。全体のバランスも優れており、ヘッドセットの性能を妥協したくないゲーマーにとって最適な選択肢の一つだ。
製品名 | Logicool G ASTRO A50 (Gen 5) |
発売日 | 2024年11月 |
参考価格 | ¥54,780(税込) |
公式ページ & スペック表 | Logicool G ASTRO A50 (Gen 5) |
購入先 | Amazon.co.jp |
- Logicool G ASTRO A50 の良い点:
- PRO-G GRAPHENE ドライバー採用はFPSゲームに最適な低音
- 通気性の良いイヤーパッドで快適に着脱可能
- 卓上マイク級の高音質マイク(フリップミュート機能付き)
- サイドトーンは専用アプリで有効化
- 置くだけで充電できるベースステーション
- 専用アプリでイコライザー調整可能
- BluetoothおよびXboxに対応
- ブラック・ホワイトの2色展開
- Logicool G ASTRO A50 の気になる点:
- 無線ヘッドセット市場では最上位の価格設定
- 有線接続には非対応(いらないと言えばいらない)
- ベースステーションからのみ通信が行われ、ヘッドセット単体ではゲーム機と接続できない
- 充電しやすいが、24時間のバッテリーは他製品に比べてやや短め
- 公式の合皮製クッションは生産終了済み(非公式なら販売中)
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ASTRO A50(Gen 5)の登場前は、Razerの「Blackshark V2 Pro(2023)」が“最強マイク”だと考えていた。両マイクのサンプリングレートはRazerは32kHzでASTROは48kHzと、1.5倍の性能向上を果たしている。もはや「ヘッドセットのマイクの音質はイマイチ」といった固定観念は忘れてよいだろう。
【便利な開放型!】Hi-Fi音質でゲームも音楽も楽しい「Atlas Air」
最後に紹介するのは、この動画の[12:53]よりマイクテストを行う、Turtle Beachの「Atlas Air」。無線ヘッドセットでは珍しい開放型で、音がこもる密閉型よりも明瞭で明るい音を出力し、耳周りも涼しく快適。
マイクには強力なノイズキャンセリング機能を搭載し、ヘッドセットから漏れる音やキーボードの打鍵音などの侵入を防ぐ。犬や小鳥などペットのいる環境でも、装着者の会話だけを相手に届け、雑音のないストレスフリーなコミュニケーションが可能だ。
さらにHi-Fi出力に対応しており、まるで生の演奏をそのまま再現するかのような音質で、音楽鑑賞も最高の体験を提供する。オーディオ愛好家や開放型ヘッドセットを求める人にとって、間違いなく最有力の候補となるだろう。
製品名 | Turtle Beach Atlas Air |
発売日 | 2024年6月 |
参考価格 | ¥34,850(税込) |
公式ページ & スペック表 | Turtle Beach Atlas Air |
購入先 | Amazon.co.jp |
- Turtle Beach Atlas Air の良い点:
- 開放型デザインで耳が蒸れにくく、快適に使用可能
- Hi-Fi対応の高音質40mmドライバー搭載!
- 大きなボリュームダイヤルで音量調整が簡単
- 脱着可能で高音質なマイク(フリップミュート機能付き)
- サイドトーンは専用アプリで有効化
- 専用アプリでイコライザー調整可能
- モバイルアプリからもオーディオ設定が可能
- Bluetoothと有線対応で柔軟な使い方が可能(3.5mmオーディオケーブル付属)
- Turtle Beach Atlas Air の気になる点:
- 開放型なので音漏れはアリ
- 50時間のバッテリー持続時間は平均的
- Xboxには非対応(有線接続は対応)
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ちなみに、SteelSeriesのフラッグシップ無線ヘッドセット「Arctis Nova Pro Wireless」は、周囲の雑音を相殺するアクティブノイズキャンセリングと、逆に音を取り込むトランスペアレンシーモードを搭載。密閉型ながら、外音を聞きながら通話も可能。
厳選ワイヤレスゲーミングヘッドセット3選の比較
今回紹介した3つの無線ヘッドセット「Cloud III Wireless」「ASTRO A50」「Atlas Air」を比較してみよう。特に”突出した光る物”があると感じたポイントは強調している。
- | Cloud III Wireless | ASTRO A50 | Atlas Air |
---|---|---|---|
オーディオ | 全音域クリアな音質 | FPS向きの低音重視 | 開放型&Hi-Fi対応 |
マイク | ・着脱式 ・高水準の音質 | ・フリップミュート対応 ・トップクラスのマイク音質 | ・着脱式 ・フリップミュート対応 ・高水準の音質 ・強力ノイズキャンセリング |
バッテリー | 最大120時間 | 最大24時間 | 最大50時間 |
接続方法 | USBレシーバー | USBレシーバー、Bluetooth | USBレシーバー、Bluetooth、有線 |
アプリ対応 | PC | PC | PC・モバイル |
重量 | 333g | 363g | 301g |
参考価格 | ¥21,980(税込) | ¥54,780(税込) | ¥34,850(税込) |
一言 | 価格と性能のバランスが良い | オンリーワンのマイク性能 | オーディオマニアにオススメ |
どのモデルを選んでも優れたマイク性能を備えており、ゲーム仲間との通話で「声が聞き取りやすい」と褒められるはずだ。さらにマイク音質を最優先するならASTRO A50、コスパを求めるならCloud III Wireless、開放型を探しているならAtlas Airが最適な選択肢となる。
良いマイクを手に入れると、自然と会話が楽しくなるもの。興味があれば、ぜひゲーム配信にも挑戦してみよう!
Gaming Device Power Tune for FPS
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コメント
コメント一覧 (6件)
ps5でmixamp使ってシージとかすると、60hz→120hz変わる時に音途切れるけど、
A50って仕様的にmixampと同じだし似たように音一瞬途切れたりするんだろうか
同じ現象が発生すると思いますが、正確なところはメーカー確認かと思います。
PSの音をMixAmp Pro TRでストリームポートでPCに送ってるんだけどA50でも同じこと出来る感じ?
それならA40から買い替えようと思うけど
A50(Gen5)にはMixAmp Pro TRと同じストリームポート端子は存在しません。PS・PCを両方聞くためにスピーカーやヘッドホンに有線接続していた場合、同じことはできないと思います。
A50(Gen5)をPCとUSB接続した際、PC上には入力機器(マイク)としてストリームポートのサウンドが登録される仕様です。
最近のヘッドホン高い…1万ぐらいでいいやつないかな
正直面倒くさくなければマイクとヘッドホン別々の方が音質と特性の融通が利いて良いと思う
こと音に関してはゲーミングである意味がマイク以外に感じられないんよな