唯一無二の世界観と「撃って、拾って、強くなる」というハックアンドスラッシュの根源的な面白さを融合させ、シューティングRPGというジャンルを確立した「ボーダーランズ」シリーズ。その最新作『ボーダーランズ4(Borderlands 4)』がついに発売された。
EAAでは発売に先駆けて『ボダラン4』をプレイする機会を得て、おそらく物語の50%くらいまでは進めることができた(たぶん)。結論から言おう。これは単なる続編ではなく、シリーズの集大成であり、同時にジャンルの新たなスタンダードを打ち立てる最高の進化を遂げた傑作だ。ただし、シューティングRPGとしての不満点もある。
本記事では、シリーズ未経験者から百戦錬磨のヴォルト・ハンターまで、誰もが楽しめる本作の魅力を徹底的に解剖していく。
シリーズ初心者でもわかるボダランガイド
長く続くシリーズと聞くと、「今から始めても楽しめるだろうか?」と不安に思うかもしれない。しかし安心してほしい。『ボーダーランズ4』は、これまでの物語をリスペクトしつつも、全く新しい惑星と敵、そして新たなヴォルト・ハンターたちが織りなす独立した冒険が描かれるため、シリーズ未経験者にとって最高の入り口となっている。

ここでは、『ボダラン4』の世界観や物語の導入部を解説し、誰もがヒャッハーな冒険に乗り遅れることのないようガイドしていこう。
物語の舞台は新たな惑星「カイロス」

『ボダラン4』の物語は、新たな惑星「カイロス」が舞台となる。プレイヤーはヴォルト・ハンターとして、カイロスを支配する独裁者「タイムキーパー」とその組織「オーダー」から自由を勝ち取るための戦いに身を投じることになる。
- そもそも「ヴォルト・ハンター」って何?
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一言で言えば、「古代エイリアンの秘宝『ヴォルト』を探し求める命知らずの冒険家・傭兵たち」のことだ。この世界には、「エリディアン」と呼ばれる古代異星人が残した未知のテクノロジーや莫大な富が眠る「ヴォルト」が存在するという伝説がある。しかし、そのありかは不明で、そもそも存在するのかすら定かではなかった。
そんな中、一攫千金を夢見て、あるいは純粋な冒険心から、危険な惑星パンドラへと降り立ち、伝説のヴォルトを探し始めた者たちが現れる。彼らこそが初代「ヴォルト・ハンター」である。彼らの活躍によってヴォルトの実在が証明されて以降、銀河には数多くのヴォルトが存在することが判明し、その秘宝を求めて多くの者たちがヴォルト・ハンターとして活動するようになった。 - ただのトレジャーハンターとは違うの?
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最初はそうだった。しかし、物語が進むにつれてヴォルトの真実が明らかになり、彼らの役割は大きく変わっていく。ヴォルトの中には、富やテクノロジーだけでなく、宇宙全体を脅かすほどの危険な存在が封印されていることもあった。
そのため、ヴォルト・ハンターは単なるお宝探しだけでなく、企業やカルト教団といった悪の組織と戦い、銀河の危機を救う「英雄」としての側面も持つようになる。『ボーダーランズ4』でプレイヤーが操作するキャラクターたちも、この英雄的な役割を担うことになる。
特筆すべきは、この広大な惑星カイロスをロード画面を挟むことなくシームレスに探索できる点。前作までのようなゾーン間の移動で没入感を削がれることはない。愛車「デジランナー」をいつでも呼び出し、美しいフィールドを隅々まで冒険できる。このシームレスな体験は、『ボダラン4』の大きな進化の一つと言えるだろう。

タイトル画面からゲーム開始時のロードも、M.2 NVMe Gen4環境でプレイした限りでは20秒前後で読み込まれて非常に高速。以降探索中のファスト・トラベルはさらに短い10秒前後となり、テンポを一切損なうことがない。
ヒャッハーの裏に隠された重厚な物語


『ボーダーランズ4』は、過去作のストーリー的レガシーを土台にしつつも、新規プレイヤーが置いてけぼりにならないよう巧みに設計されている。冒頭からクラップトラップといったおなじみのキャラクターが登場し、シリーズのノリを教えてくれる。
しかし、『ボダラン4』、ひいては「ボーダーランズ」シリーズの真髄は、そのユーモアの裏に隠されたプレイヤーの心を抉るような、重厚な物語にある。シリーズを追ってきたファンならご存知の通り、銀河最大の秘宝を巡る物語は、時に衝撃的な真実をプレイヤーに突きつける。頼れる仲間たちの突然の喪失や、物語の中心人物が背負う過酷な運命、そして世界を救うための心揺さぶる自己犠牲など、ただのヒャッハーな冒険譚では終わらない、深く記憶に刻まれる瞬間が幾度となく描かれてきた。
『ボーダーランズ4』もその流れを汲んでおり、ただ明るく楽しいだけではない、感情を大きく揺さぶられる重厚な物語がプレイヤーを待っている。もちろん、ぶっ飛んだサイド・ミッションは健在だ。例えば「村に突き刺さった巨大ミサイルが自我に目覚め、自分が不発弾かどうか知りたいと助けを求めてくる」という珍妙な導入から、思わず涙腺が緩むような感動的な物語が展開されるなど、その振れ幅の大きさも『ボダラン4』の大きな魅力だ。

また、ヴォルト・ハンターによってストーリー上のセリフが変化するだけでなく、一部のNPCの反応も変わるため、周回プレイの楽しみも大きい。
個性爆発のヴォルト・ハンターと進化したスキルシステム

『ボダラン4』では、4人の新たなヴォルト・ハンターが登場する。彼らはそれぞれが複雑な過去を背負い、戦いに身を投じている。ここでは、各キャラクターの成り立ちと戦闘スキル、そしてプレイ動画を紹介しよう。
ヴェックス - セイレーン(CV:黒木 ほの香)

元々はごく普通のショップ店員だったが、ある日突然、宇宙に6人しか存在しないと言われるセイレーンの力に目覚めた女性。これまでのセイレーンのイメージとは一線を画すダークな風貌を持ち、「ネクロマンサー」の側面を持つキャラクターとしてデザインされている。彼女の戦闘スタイルは、3種類のアクション・スキルを使い分けることで、ペットとの共闘、自己強化による蹂躙、クローンによるかく乱と、多彩な戦術を可能にする。
- フェーズ・ファミリア: 動物の使い魔「トラブル」と行動を共にする。トラブルは倒されても復活し、任意の位置にテレポートさせて攻撃も可能。さらに、スキルで変身させることで体力が全回復し、ダメージが増加する。召喚獣が敵の注意を引きつけてくれるため、ソロプレイでの安定性は抜群。
- 化身: フェーズ爆発で周囲の敵にダメージを与えつつ、自身の体力を全回復させる生存重視のスキル。発動中はメイン武器とは別に、空いている左手から強力な「エルドリッチ・ブラスト」を放つことができ、攻防一体の立ち回りを実現する。
- デッド・リンガー: 自身のクローンを召喚する。敵を挑発し近接攻撃を行う「リーパー」か、銃で攻撃するが移動できない「スペクター」かを選択でき、陽動役として非常に優秀。
ラファ - エクソソルジャー(CV:竹内 栄治)

低重力環境の惑星で育ったため、ティーディオール製の特殊な外部スーツなしでは自力で立ったり呼吸することすらできない。彼は、死者で軍団を作ろうとしたティーディオール社の非道な計画に愛想を尽くして逃亡し、その過程で仲間たちと出会った。「ハイテク忍者」という位置付けの彼は、3種類のアクション・スキルによって、近接、射撃、特殊攻撃と、あらゆる距離で高い火力を発揮するスピードアタッカーだ。
- ピースブレイカー・キャノン: 肩に装備したキャノンが、前方の敵を自動で射撃してくれる。自身も射撃に集中できるため、瞬間的な総火力は絶大。
- アークナイフ: 両手にショック属性のナイフを装備し、スピーディーな近接戦闘を繰り広げる。このスキル使用中は視点が三人称となり、まるで別のアクションゲームのような爽快感が味わえる。
- アポフィス・ランス: 左手にキャノンを装備し、チャージ可能な貫通ショックブラストを放つ。最大までチャージすれば、敵の集団を一撃で薙ぎ払うほどの破壊力を秘めている。
アモン - フォージナイト(CV:藤本 隆宏)

かつてはヴォルトを崇拝するカルトの出身だった心優しき戦士。ヴォルトから怪物を呼び出そうとする教団のやり方に見切りをつけ、ヴォルト・ハンターへと転身した。ちなみにピスタチオ味のアイスクリームが好物だ。最前線で味方を守るタンク役として、3種類のアクション・スキルはそれぞれ攻撃、防御、自己強化に特化しており、状況に応じた使い分けが求められる。
- スカージ: 正面からのダメージを全て吸収するフォージシールドを装備する。吸収したダメージは「ヴェンジャンスのメーター」として蓄積され、鞭による強力なカウンター攻撃として解放できる。
- るつぼ: 投げたり拾ったりできる炎または氷の斧を装備する。斧を投げて敵を「プライム状態」にすれば、倒れるかフォージアックスでダメージを受けると爆発して周囲を巻き込むなど、テクニカルな範囲攻撃が可能。
- オンスローター: 左手のフォージフィストをオーバーロードして持続的な体力再生や追加ファイアー属性ダメージを得る自己強化スキル。「ロケットパンチ」で敵陣に突撃し、敵をふらつき状態にできるため、戦況をかき乱す起点となれる。
ハーロウ - グラヴィター(CV:近藤 唯)

元マリワン社の戦闘科学者で、名門トラント家の出身。しかし、親族からは疎まれてきたという過去を持つ。重力を自在に操る独自の戦闘スタイルから「グラヴィター」の異名を持つ。敵の位置や動きをコントロールする「戦場の支配者」であり、3種類のアクション・スキルは、いずれも敵集団に対して絶大な効果を発揮する。
- ゼロ・ポイント: H.A.L.O.加速器を使って敵を一定時間敵を宙に浮かせて無力化する「ステイシス」を付与する。浮かせた敵を地面に叩きつけて追加の爆発ダメージを与えることも可能。
- クロマ加速器: 敵を貫通する不安定エネルギー・ポケットを発射し、任意のタイミングで起爆させて広範囲にレディエーション属性ダメージを与える。敵集団を一網打尽にできるポテンシャルを持つ純粋な火力スキル。
- フラックス・ジェネレーター: 範囲内の敵に継続ダメージと、被ダメージを共有させる「量子もつれ」を付与するエネルギー・フィールドを設置する。フィールド内の味方はオーバーシールドを得るため、攻防両面でパーティを支えるサポートスキル。
無限の可能性を生むスキルツリーとカスタマイズ
スキルツリーの奥深さは言わずもがな、割り当てたスキルポイントは後からいつでも振り直し可能なため、プレイヤーは気軽に様々なビルドを試すことができる。
『ボダラン4』ではキャラクターカスタマイズも大幅に進化している。ヴォルト・ハンター自身はもちろん、相棒のECHO-4、デジランナー、そして武器に至るまで、スキンやカラーリングを自由に変更可能。マルチプレイで仲間と集まれば、自分だけのスタイルを自慢できること間違いなしだ。

撃って、拾って、また撃つ!ボダランの核となる武器システム

「ボーダーランズ」シリーズの心臓部であり、プレイヤーを虜にしてきた要素、それは言うまでもなく「武器」だ。『ボダラン4』でも数十億種類という、もはや天文学的な数の武器が登場し、プレイヤーの収集欲を刺激する。
基本的な武器カテゴリーとしてハンドガン、アサルトライフル、サブマシンガン、ショットガン、スナイパーライフルが用意されており、これらを4つのスロットに装備して戦うことになる。さらに、グレネードやランチャーといった強力な兵装を装備する専用の「オードナンス・スロット」も存在し、戦術の幅を広げている。ここでは、その個性の根幹をなす各武器メーカーの特徴を見ていこう。
各武器メーカーの特徴
- ブラドフ: 高い発射レートを誇り、FPSらしい素直な射撃感が特徴。アンダーバレルショットガンなど攻撃的なサブ射撃も魅力。
- オーダー: 複数の弾丸をチャージして一気に放つ。当てるには技術が必要だが、その威力は絶大。上級者向けのメーカー。
- リッパー: 武器種を問わずフルオート射撃が可能という、脳筋御用達のメーカー。とにかく弾をばら撒きたい時に。
- ダイダロス: 異なるカテゴリーの弾薬を消費して同じ攻撃を行えるユニークな特性を持つ。状況に応じて弾薬をやりくりできる。
- マリワン: 属性攻撃のスペシャリスト。多くの武器で2種類の属性を切り替え可能で、敵の弱点を突きやすい。
- ジェイコブズ: セミオートだが一発の威力が非常に高い。クリティカルヒットで弾が跳弾し、周囲の敵にもダメージを与える。
- トーグ: 着弾時に爆発するジャイロジェット弾を発射。偏差撃ちが必要だが、爆風による範囲ダメージは強力無比。
- ティーディオール: リロード時に銃自体を投げつけて攻撃する。投げた銃は敵に当たると大爆発を起こしたり、自立して射撃してくれたりする。

新システム「メーカー認可パーツ」による無限の組み合わせ
『ボダラン4』の武器システムにおける最大の革新が、この「メーカー認可パーツ」だ。これは、あるメーカーの武器に、別のメーカーの特性を付与できるという画期的なシステム。例えば、高レートが特徴のブラドフ製アサルトライフルにマリワンの認可パーツが付けば、2種類の属性を切り替えながら高速連射が可能になる。あるいは、オーダーのチャージショットにジェイコブズの跳弾効果が加われば、チャージした跳弾が敵集団を殲滅する、なんてことも。
ロードアウトの強化パーツでこの効果をさらに引き出すこともでき、ビルド構築の深さはまさに無限大だ。


攻略の鍵を握る装備更新とSDU
『ボダラン4』では、どんなに強力なレジェンダリー武器を手に入れても、キャラクターのレベルが上がればいずれは力不足になる。自分のレベルより5レベル以上低い装備は、たとえレアリティが高くても、新しいものに乗り換えるのが基本だ。レアやエピック等級の装備を次々と乗り換えていくテンポの良さが、『ボダラン4』の楽しさの一つでもある。
また、所持弾薬数やバックパック容量を増やす「ストレージデッキ・アップグレード(SDU)」は、マップ上の拠点を解放することで得られるポイントで強化できる。まずはバックパックを最優先で拡張し、装備の選択肢を広げるのがおすすめだ。

シリーズ最高に快適なゲームプレイ

「ボーダーランズ」シリーズの面白さの核となる「撃って、拾う」というループは『ボダラン4』でも健在だ。では、何が「シリーズ最高」なのか?その答えは、ゲームプレイのあらゆる側面に施された、徹底的なクオリティ・オブ・ライフ(QoL)の向上にある。
移動や戦闘のスムーズさから、誰とでも気兼ねなく遊べる協力プレイのシステムまで、過去作のプレイヤーが感じたかもしれない僅かなストレスさえも取り除くという、強い意志を感じるほどの進化を遂げている。
ストレスフリーな探索と戦闘
スライディングやグライドといった新たな移動アクションが加わり、操作性は極めてスムーズ。思い通りにキャラクターを動かせる快適さは、戦闘の楽しさに直結している。
もし道に迷っても、ECHO-4を呼び出せば進むべき道をハイライトしてくれる。グラップリングポイントや登れる壁なども緑色で示してくれるため、探索で迷うことはほぼない。「迷ったらECHO-4」を合言葉にしよう。
ただし「目標が分かりづらいミッション」や、受けてしまうとかなり「めんどくさいことになるミッション」がある。これらの問題は改善を期待したい。

『ボダラン4』のレベルスケーリングは秀逸で、基本的に敵はプレイヤーの現在のレベルに合わせて+0~+2程度の強さで出現する。しかし、だからといってサイド・ミッションを完全に無視してメイン・ミッションだけを突き進むと、キャラクターレベルがストーリーの推奨レベルに追いつかなくなる状況が発生する。そうなると、次のミッションエリアに到達した際、敵のレベルが一気にプレイヤーを上回り、赤色や⚠️マークで表示される強敵として立ちはだかることになるのだ。
これによりゴリ押しでの攻略が難しくなり、常に緊張感のある戦闘が楽しめる。もしストーリー進行で敵が手強く感じ始めたら、それはサイド・ミッションをこなしてキャラクターを成長させるべきサインだ。この絶妙な難易度調整が、プレイヤーを常にゲームに集中させる。

いつでも誰とでも最高のヒャッハーを!快適な協力プレイ
前作で非常に好評だった、レベル差を気にせず遊べる協力プレイシステムは本作でも健在だ。以下の動画のように最初は「絶対勝てない!」と思ったボスでも、経験を積み強力して作戦を練ることで勝利することができる。
レベルスケーリングにより、自分とフレンドのレベルがどれだけ離れていても、お互いの画面では敵が自分のレベルに合った強さで表示される。ドロップするアイテムも各自のレベルに準拠し、ルートも個別なので奪い合いになることもない。
これにより、高レベルプレイヤーが低レベルのフレンドを手伝う際も、経験値やアイテム収集の面でメリットがあり、手伝われる側も一方的にキャリーされることなく、対等な立場で戦える。いつでも誰とでも最高の協力プレイ体験ができるこの理想的なシステムは、『ボダラン4』の大きな魅力の一つと言えるだろう。
さらに『ボダラン4』は仲間の位置に直接ファスト・トラベルが可能となっており、チーム合流が非常に便利な仕様となっている。ロード速度の速さも相まって、快適な協力プレイを楽しむことができるだろう。

発売後も止まらない!エンドゲームと今後の展開
『ボダラン4』はストーリーをクリアしてからが本番だ。膨大なエンドゲームコンテンツと、長期的なアップデートがすでに予定されている。1キャラでクリアすれば「真のボダラン(武器掘り・高難度・新要素など)」が楽しめるようだ。

- 究極ヴォルト・ハンターモード(UVHM): ストーリークリア後に解放される高難易度モード。レベル30から新キャラクターでエンドゲームを開始することも可能。
- 週間コンテンツ: 報酬付きミッション「ウィークリー・ワイルドカード」や、週替わりボスと戦う「モクシィのアンコールボス」など、ライブサービス的な要素が満載。
- 超高難易度「インビンシブルボス」: 2025年後半に実装予定のレイドスタイルのボス。
- 復活!パールセント: レジェンダリーの上位となる超激レアリティが、2026年初頭のDLCで復活予定。
- 無料イベント&DLC: 2025年10月のハロウィンイベントを皮切りに、2026年初頭には初の大型ストーリーDLC「Mad Ellie and the Vault of the Damned」が配信予定。
これらはほんの一部であり、プレイヤーを飽きさせないコンテンツが今後も続々と追加されていく。
総評:シリーズの集大成にして、新たなスタンダード

『ボーダーランズ4』は、シリーズが培ってきた「撃って、拾う」という中毒性の高いゲームプレイを極限まで洗練させ、数々のQoL向上によってかつてないほど快適なプレイ体験を実現している。特に、誰もがストレスなく楽しめる協力プレイの完成度は驚異的だ。
まだやりこめたわけではないが、『ボダラン2』の熱量を取り戻せる予感がしている。リリスの復活にも期待しつつ...。
ただし完璧ではなく、ゲームプレイの端々でカクつきが見られることもある。これはアップデートで解消されることに期待したい。発売直前に、特定のグラフィックカードで発生していたパフォーマンスや不具合を改善するパッチが配信されたので、ひょっとしたらすでに解消しているかもしれない。
グラフィックに関しては前作『ボーダーランズ3』から目を見張るような進化や変化があったわけではないが、「光の表現」は格段に向上している。そして前作ではメタ武器の弱体化で大きな不満が溢れたが、『ボダラン4』では誰もが納得のいく調整をしてくれるはずだ。
広大でシームレスな世界、奥深い武器カスタマイズ、魅力的なキャラクターたち、そして長期的なサポート。あらゆる面で進化を遂げた『ボダラン4』は、長年のファンはもちろん、シリーズに触れたことのないゲーマーにとっても最高の入り口となるだろう。
シューティングRPGの金字塔が、自ら新たな金字塔を打ち立てたのだろうか。検証にはもう少し時間が必要だが、もうヒャッハーする時間だ。今すぐ惑星カイロスへ飛び込んでみよう!
製品概要
- タイトル: 『ボーダーランズ®4』
- 発売日:
- PlayStation®5 / Xbox Series X|S / PC: 2025年9月12日(金)
- Nintendo Switch™ 2: 2025年10月3日(金)
- 対応機種: PlayStation®5、Xbox Series X|S、PC (Steam および Epic Games Store)、Nintendo Switch™ 2
- CERO: Z (18才以上のみ対象)
FPS POWER TUNE


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