PlayStation 5 Pro(PS5 Pro)の発売から1年とちょっとで、内部設計を刷新した「新型」となるマイナーチェンジモデルが発売・予約受付開始された(Amazon / 楽天ブックス)。
著名テック系YouTuberのAustin Evans氏が公開した検証動画によると、新モデル(型番:CFI-7100B01)は、初期型(CFI-7000B01))よりも軽量化されているだけでなく、静音性と省電力性などにおいても進化を遂げているという。
新型 PS5 Pro の主な変更点
新型PS5 Pro(CFI-7100B01)における最大のメリットは、ユーザー体験に直結する「静音性」の向上だ。Evans氏の計測によれば、動作音は約2デシベル低減しており、これは数値以上に大きな差として感じられる。
- 約100gの軽量化: 本体重量は初期型の3.100gから約3,016gへと、約84g〜100gほど軽くなっている。
- 3〜4%の省電力化: 『アストロボット』や『グランツーリスモ7』といったタイトルでの検証中、アイドル時およびゲームプレイ時において、初期型よりも約3%〜4%の消費電力削減を確認。
- 静音性の改善: 動作音が約2デシベル(約20%相当)低下。初期型で見られた高音域のファンノイズが抑えられ、より耳に優しい低音へと変化している。
- 内部構造の最適化: ファンシュラウドのプラスチック化、マザーボード上のVRM(電圧レギュレータモジュール)の削減、電源ユニットの軽量化など、効率的な設計変更が施されている。
- DualSenseの小規模変更: 同梱コントローラーも新モデル番号となり、背面マイクの削減やバッテリーコネクタの変更、部品調達先の変更など、内部パーツの構成が見直されている。
これをわずかな改善と見るか大きな改善と見るかは評価が分かれそう。ただ、数%の省電力化であっても、長い目でみるとこの電気代がお高い世の中では大きなメリットだ。
新型 PS5 Pro の徹底した効率化とコストカット
この性能向上と軽量化の裏には、ソニーによる徹底した内部設計の見直しがある。分解調査の結果、いくつかの重要な変更点が判明した。
- ファンの刷新: ファングリルが金属製からプラスチック製(PS5 Slimと同様の設計)に変更。ファン自体の重量も274gから237gへと劇的に軽量化。
- 基板の簡素化: マザーボード上のVRM(電圧レギュレータモジュール)などの細かなパーツが削減されており、電力効率の向上に寄与。
- ヒートシンクと電源の改良: 背面ヒートシンクや電源ユニットも、外観はほぼ同じながら軽量な素材や設計に変更。
新旧 PS5 Pro の比較
| 型番 | 初期型PS5 Pro (CFI-7000) | 新型PS5 Pro (CFI-7100) |
| 重量 | 約3.1kg | 約3.016kg |
| 騒音値 | 基準値 | 約 -2dB (20%静音) |
| 消費電力 | 基準値 | 約 3〜4% 削減 |
| 内部ファン | 19枚羽根 (金属製シュラウド) | 19枚羽根 (プラスチック製シュラウド) |
約48.5dBが約46.0dBになってなぜ「約20%も削減」になるのかはややこしい計算式があるのだが、簡単にいうと今回の約 -2~2.5dBという数値は、「劇的ではないが、並べて比較すればはっきりと静かになったと感じるレベル」の削減と言える。
今回のマイナーチェンジ版は、ソニーが製造コストを削減するために行う標準的なマイナーチェンジの一環と言える。しかし、単なるコストカットに留まらず、静音性の向上や省電力化といったユーザー側のメリットも確実に含まれている。徐々に新型に置き換わっていくだろうが、これからPS5 Proを購入するユーザーにとって、CFI-7100は非常に魅力的な選択肢となりそうだ。
なお購入するならAmazon(2025年12月30日発売予定)よりも、楽天ブックス(「在庫あり」の場合は注文から4~5日で発送予定)の方が1,000円弱お得だ。他ストアや実店舗など、最もお安いところを探そう。
そんな新型PS5 Proが抽選で当たる
現在実施中の「ゲーマー国勢調査」参加者プレゼントとなっている「PS5 Pro」は、もちろん新型のCFI-7100をお届け予定だ(在庫が当分ないなどの場合は当選者と相談になると思います)。

ところでこうなると、どうしても来年は「PS5 Pro Slim」の登場に期待してしまう。いっそデザインも刷新してほしいと思っているが、皆さんの意見は?
FPS POWER TUNE
Source: YouTube







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