Infinity Wardは日本時間4月1日に、『Call of Duty: Modern Warfare ll (コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア 2/ MWll)』の最新アップデートをリリースしました。
このアップデートでは、武器調整で「ダッシュ後射撃速度」を限界まで高めるというカスタムが不可能になりました。これを動画で紹介していたクリエーターは開発スタッフを非難する一方、コミュニティでは「CoDのゲームスピード」について議論が見られました。
ダッシュ後射撃速度の「バグ修正」?
議論になっているのは、日本時間4月1日のアップデートでリリースされたバグ修正です。
- バグ修正:武器調整で、ダッシュ後射撃速度を意図したレベル以上に上昇させられる不具合を修正
- この修正では、武器調整によるダッシュ後射撃速度へのマイナス面の影響を多分に低減させている
「バグ修正」と書かれていますが、この変更についてコンテンツクリエーターのXclusive Aceは、自身のTwitterにて開発スタッフを非難するコメントを発しています。
Xclusive Ace「ゲームプレイに悪影響があるとコミュニティも同意した、さまざまなバグや明白な問題点について議論する動画を作っても、何ヵ月も無視されたまま。なのにプレイスタイルのバラエティを増やせることについての動画を作って、コミュニティから概ね好意的な反応を得たら、48時間で修正されるとはね…」
ダッシュ後射撃速度を大幅低減(修正済み)
「バグ修正」として不可能になった武器カスタマイズは、ガンスミスの「武器調整」を応用して「ダッシュ後射撃速度にかかるペナルティをほぼ無くせる」というもの。(直接関係しているかどうかまでは定かではありませんが)Xclusive Aceはこれをアップデートの2日前に動画で紹介したばかりでした。
「武器調整」の機能は、シーズン02開始時にアップデートされ、より長所を伸ばして短所を無くしていけるようなものになりましたが、今回はこれを限界まで活用したものです。
たとえばM4なら、FSS OLE-V(レーザー)とXTEN(リアグリップ)のアタッチメント2種を使い、さらに武器調整を施すことで、ベースのダッシュ後射撃速度を210ミリ秒から75ミリ秒にまで減らせていました。さらにP890では、ダッシュ後射撃速度を5ミリ秒にまで落とすことに成功していました。
しかしInfinity Wardは、これは「意図したレベル以上」のスピードとして削除したため、既に再現できなくなっています。
CoDにあるべきゲームスピードとは
コミュニティでは今回の変更については賛否両論のようで、「開発側はCoDのゲームスピードを遅くしようとしているのか」についてRedditで議論がされています。
- 修正に否定的
- 「(CoDは)『エーペックスレジェンズ』並みのスライディングや壁登りにするべきかと言われると、多分それは違うだろう。でも、ゲームスピードを上げることが問題なのだろうか?そんなわけない!来年のCoDを開発するのがどこであれ、今の良い青写真を使って、全体的な体験を悪化させるために突っ込まれたゴミ要素すべてを完全に削除してもらいたいもんだ」
- 「だから『CoD:ヴァンガード』みたいに、クイックプレイに異なる戦闘ペースを加えるべきなんだ」
- 「スレハンは『CoD:ヴァンガード』でやらかしたけど、いくつかの本当に良い変更点は再現したよね」
- 「(修正されるまでの)2日間は、このゲームがリリースされてから最も楽しい時間で、2019年版の『CoD:MW』から何が失われたのかが理解できたのに」
- 修正に肯定的
- 「みんなは文句を言ってるし、ほとんどのFPSも、最初は音速で走りながら武器を正確に撃つようなものだった。でもああいうスピード感はクールだけど、結局は人を遠ざけるんだよ。2019年版の『CoD:MW』はちょうどいいところをついていたけど、『ブラックオプス』シリーズの多くの作品みたいなミーム性はなかった。(中略)優位性を得るためにグリッチくさい動きをしなくちゃいけないって言うなら、それはもう問題があるんだと思うよ。そこは意図された部分じゃないんだから」
- 「なんでみんな、そんなにスピードにこだわるんだ?Xclusive Aceが見せたスピードは確かにとんでもないものだったけど(中略)、自分のキャラがスパイダーマンみたいには走れない普通の人間になったからって泣くなよな。そんなに悪いことじゃないさ。順応するか死ぬかだろ」
一方では、コミュニティが発見したものはすぐに修正しつつ、以前から修正が求められているバグが放置されている(と感じる)点にも不満が集まっているようです。
ダッシュ後移動速度が「意図したレベル以上」だったというのが修正の理由ですが、開発側が意図しているゲームスピードとプレイヤーが求めているものにはギャップがあるのかもしれません。今回はラン&ガンなスタイルが好きな方にとってはやや残念なアップデートとなりました。
- タイトル:Call of Duty: Modern Warfare ll(コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア Ⅱ)
- 発売日:2022年10月28日
- 対象機種:PS5/PS4, Xbox X|S/Xbox One, PC(Battle.net / Steam)
Source: Twitter, YouTube
コメント
コメント一覧 (7件)
この記事MW2(2009版)のタグに投稿されてるので切り替えておいてほしいです
利用者の不満は分かるけど、流石に数値がヤバ過ぎでしょ
これは速攻で修正した方がいいバグだと思うよ
ダッシュ後射撃上げる為に犠牲にしてる項目が少なくない筈なのに何を意図してるのかよくわからないんだよな
今作は良くも悪くもメリットデメリットハッキリしてるだろうが
ずっと同じ仕様にしてもしゃーないやろ
各作品毎に少し変わってった方が毎年楽しめると思うよ
ユーザー側の求めることだらけにしても個性がなくなる
個人的には同じブースト系列のBO3とIWのスピード感の違いや、MW2019とVanguardのキャラコンの変化とかそういう点も楽しめてた
Mw3の頃のマップとテンポが良かった
プレイヤーが喜ぶ仕様はバグとしてすぐ修正
プレイヤーが苦しんでるバグは仕様として放置
MW2019移行明らかにゲームスピード落としてラッシャーが活躍できないようにデザインしてるのは明らか。
明らかというかMW2でも開発チームが普通に明言してるよね。
俺はTAのBO系みたいないかにもゲーム的挙動ですぐスプリントアウトして撃てるほうが好きだけど。