『GTFO』で知られるスウェーデンのゲームスタジオ10 Chambersは、12月8日に行われた「The Game Awards 2023」にて、最新作『Den of Wolves(デン・オブ・ウルヴス)』を発表。
近未来のSF都市「ミッドウェイ」を舞台に、大企業の血なまぐさい争いにフォーカスした4人協力型の「強盗FPS」だ。
10 Chambers最新作『デン・オブ・ウルブズ』発表
「The Game Awards 2023」を通じて、10 Chambersは『GTFO』におけるストーリーの最終章「DUALITY(デュアリティ)」を発表(詳細記事)。同時に、最新作『Den of Wolves』を初公開した。
10 Chambersを創設したUlf Andersson氏とそのスタッフは、元々Overkill Softwareで、強盗FPSの名作『PAYDAY(ペイデイ)』や『ペイデイ2』に携わったメンバー。10 ChambersではハードコアホラーFPS『GTFO』で人気を博したところで、最新作『Den of Wolves』で改めて「強盗FPS」のジャンルに切り込むことになる。
『Den of Wolves』の舞台は2097年の近未来都市
『Den of Wolves』の時代設定は2097年。北太平洋に建造された近未来都市「ミッドウェイ」がその舞台だ。このミッドウェイは規制のないイノベーションゾーンであり、世界中から集まった名だたる企業が、人権や倫理を無視した研究に資金を投じている。
FPSでは国家vs国家の総力戦や、特殊部隊とテロリストの戦いを主題にすることが多いが、『Den of Wolves』で描かれるのは「大企業の抗争」だ。
プレイヤーの目的は「良い企業を助け、悪い企業を懲らしめる」ことではない。互いに騙し、奪い合う大企業の果てしない謀略を利用し、犯罪組織のネットワークを作り上げることだ。
ゲームプレイとしては、SF要素をふんだんに盛り込んだスパイ活動や破壊工作が、ステルスやガンプレイとして表現される。
「ミッドウェイ」に集まる大企業は、それぞれ自社ブランドの製品を有している。これは銃器などの装備品としてゲーム内に登場し、企業の個性を反映したデザインになっている。まだほとんど明かされていないが、近未来世界ならではの、魔法のようなハイテク兵器やハッキングツールなどの登場に期待したい。
ストーリー&ソーシャル機能を強調
『Den of Wolves』のゲームプレイの流れは、『ペイデイ』シリーズのように「依頼を受け、計画を練り、作戦を遂行して報酬を得る」というものになりそうだ。しかし一方で、オンライン協力型ゲームでありつつ、ストーリーも楽しめるデザインになるという。
たとえば「ミッドウェイ」に集まるさまざまな企業には、細かい設定が施されている。ブランドのロゴや主力製品だけでなく、スローガンや社史まで丁寧に設計され、『Den of Wolves』の世界を深める。ミッションとミッションの間は、ストーリーラインに沿ってスムーズにつながっていく。
とはいえ、こうしたストーリーはあくまで背景設定であり、ストーリーの知識がないと攻略できない、といったデザインにはしないという。また、詳細は不明ながら、協力型ゲームとしてソーシャル機能に力を入れて「プレイヤー同士の絆を深める」ようなゲームにしていくという。
『Den of Wolves』のリリース日は?
『Den of Wolves』はまだ開発の初期段階にあり、上述したようにリリース日程は未定。しかし、Steam版でのアーリーアクセスを予定しており、PC以外のプラットフォームでリリースする計画もある。
リリース後は、DLCによって「ミッドウェイ」の世界をさらに拡張していく。少額課金コンテンツもリリースされるが、これらはすべて外見を変えるだけのアイテムで、課金したプレイヤーほど有利になるような仕組みにはしないとのこと。
『ペイデイ』シリーズのゲーム性や、『GTFO』のユニークなデザインが気に入ったプレイヤーなら、10 Chambersの新作『Den of Wolves』も注目すべきゲームとなるだろう。10 ChambersのXアカウントなどをチェックし、最新情報を心待ちにしよう。
- タイトル:Den of Wolves(デン・オブ・ウルヴス)
- 発売日:未発表
- 対象機種:PC(Steam)
Gaming Device Power Tune for FPS
Source: Pressrelease
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