『ZERO HOUR(ゼロアワー)』はM7 Productionsが手がけるタクティカルFPSゲーム。バングラデシュの架空の街並みを舞台に、プレイヤーは現地の特殊部隊員となって人質事件や爆弾事件などの現場に対処する。
2020年からアーリーアクセスが始まり、アップデートが継続していた本作。ついに2024年9月10日に正式リリースを果たした。通常版は2,200円で、ゲーム内アイテムやサウンドトラックが同梱された「Gold Edition」は4,480円で販売中。
『ZERO HOUR』1.0がついにリリース
(追記:2024年10月16日のアップデートで日本語サポートが追加された)
『ZERO HOUR』がバージョン1.0をリリース。本作はバングラデシュ国内の架空の土地を舞台にしたタクティカルシューターで、ゲームとしては5v5のオンラインPvPモードと、オンライン協力型PvEモード(CO-OP)が用意されている。CO-OPはソロプレイも可能なのがうれしいポイント。
チームメイトとの連携がカギ、リアル志向の多彩なギミック
PvPモードでは、チームが攻撃側と防衛側に分かれ、「人質」または「爆弾」ルールで対戦。ラン&ガンのFPSとは違い、1つずつ手順を踏んで作戦を遂行させることがカギだ。
『ZERO HOUR』にはタクティカル・リアルなゲームならではの、さまざまな機能やギミックが盛り込まれている。
- 計画テーブル:各ラウンドの開始時、攻撃側であるMS-09部隊は3Dのミニマップを使って作戦の立案と共有ができる。防衛側(テロリスト)はマップ内のカメラを使って攻撃側の動きを監視できる
- ドアの突破: 凶悪事件の現場では、ドアを開けることにも慎重さが必要。テロリストの待ち伏せや、罠がしかけられている可能性もある。キックやドアラマー、C2爆弾、グレネードと組み合わせたバックキックでドアを突破していく
- リソース管理
- ラウンド開始時に、各チームはメイン武器とハンドガン、それぞれのアタッチメント、ガジェット3種を組み合わせてスポーン。攻防でロードアウトの選択肢が異なる
- ラウンド内で生存すれば次のラウンドでも同じ武器が使えるが、デスするとその武器をドロップし、次のラウンドでは使えなくなってしまう。倒した敵から武器を奪うことも可能
- PvEモードでは、リソースは無制限に調達できる。代わりに倒した敵から武器を奪う機能はない。
- ブレーカースイッチ: 攻撃側は、ブレーカーを落として建物全体を停電させられる。さらに攻撃側はナイトビジョンゴーグルやフラッシュライトを駆使して、視界の優位性を確保。防衛側はフレアやフラッシュライトでこれに対抗する。特にフラッシュライトはナイトビジョンへのカウンターにもなる
- 人質:防衛側は人質の場所を移動させることができる。ただし人質にもAIがあり、もし防衛側が注意を怠っていると逃亡することも。防衛側は誰かが常に人質を見張っておく必要がある
- スローリロードとファストリロード:スローリロードは時間がかかるが、同じマガジンをキープできる。ファストリロードを使うと、素早くリロードする代わりに前のマガジンは放棄する
- スタミナシステム:ダッシュや発砲、階段の昇降、ドアキックなどでスタミナを消費する
リアル志向であるため、攻防ともにフレンドリーファイアに注意。しゃがんだ状態から立ち上がるときや、ドアを開けたいとき、リロードタイミング、ライトを消したいときなどもチームメイトとコミュニケーションしつつ戦う。
PvEではリアルな容疑者AIたちと対決
PvEモードでは、MS-09隊員として国内のさまざまな凶悪犯罪に対処。人質事件、爆弾事件、殺人事件などの現場に向かい、テロリストたちと屋内環境で緊迫の接近戦を展開する。
PvPと比較して、こちらは複数の人質解放が必要だったり、容疑者の逮捕または無力化を行うなど、より複雑な任務を課される。容疑者たちの行動パターンはランダム化されているため、対処にはその都度計画が必要。容疑者が人質を盾にしていた場合は戦闘がさらに困難なものになる。
一方で容疑者には「降伏」システムも。数的に不利になったり、1対1で対面したときなど、容疑者の恐怖レベルに応じた一定条件がそろうと抵抗を諦めてくれる。
PvEには「通常」と「ハードコア」の難易度が用意されている。ハードコアにすると、作戦に出現する容疑者の数は変わらないが、より素早くプレイヤー側に反応したり、プレイヤーたちの裏取りを狙ったりと、賢さが向上。降伏する条件もより厳しくなる。
『ZERO HOUR』には軍用犬の育成というユニークな要素もある。最初は子犬だが、ミッションを3回成功させると成犬に。仲間としてミッションに参加する。
『ZERO HOUR』1.0の新要素
- 新マップ「Critical Response(クリティカルレスポンス)」
- スクール・シューティング、学校内でのテロシナリオをモチーフにしたマップ。PvEモードでは、人質を安全に解放しつつ、4人のテロリストを無力化することが求められる
- 新マップ「Cocktail Crisis(カクテルクライシス)」
- ボリウッド・テーマの人気バーが舞台。PvEでは激しい銃撃戦を展開する。爆弾の製造や人身売買といった犯罪活動を暴き出し、危険分子を排除することが目標
- スタミナシステムの改善:
- デフォルトで走れる距離が、バージョン1.0以前でアドレナリンキットを使ったときよりも長くなる
- ただしスタミナ使用量が40%以上の状態であり続けるとデバフがかかり、次に走ろうとしたときにスタミナがより早く減るようになってしまう
- アドレナリンキットの仕様をリワーク。スタミナを増加させるのではなく、エイム時の精度を向上させ、発砲し続けている間のスタミナ減少を低減させる
他にも、初心者にも直感的なアクションができるようにドア破壊のメカニズムを改善。負傷と蘇生のメカニズムを導入してチームで連携する重要度を補強。武器の銃声をより本物らしいものに差し替え。さらに、AIチームメイトとAI容疑者もアップデートされ、ゲームのルールをよりよく理解した合理的な行動をとるようになる。
多くのインディーズ系シューターと同様に日本語サポートがないのが難点だが、じっくりと戦略的なゲームを好むプレイヤーの心にはきっと響くものがあるだろう。英語UIに抵抗がない方は『ZERO HOUR』を試してみてはいかがだろうか。
Gaming Device Power Tune for FPS
Source: Steam, YouTube
コメント
コメント一覧 (1件)
面白そうだと思ったけどやっぱ日本語ないか
CoDとかBFみたいな頭空っぽ系FPSならともかく、こういうタイプだと日本語非対応なのはゲームにスルッと入りづらくて厳しいんだよな