Bethesda Softworksは8月8日、1994年のダークファンタジーFPS『Heretic』および1995年のFPS『Hexen』がセットになった再リリース版『Heretic + Hexen』の販売を開始した。対応プラットフォームはPlayStation 4およびPlayStation 5、Xbox Oneおよび Xbox Series X|S、Nintendo Switch、PC、Game Pass。
オリジナルの『Heretic』と『Hexen』が一本になっているだけでなく、2つの新規エピソードが追加された。また、クロスプラットフォームと最大16人のデスマッチにも対応し、Raven Softwareによる当時の設定資料集も収録。さらに日本語サポートが追加されるなど、現代のゲーマーにも遊びやすい多数のアップデートが施されている。
伝説のダークファンタジーFPS『Heretic + Hexen』再リリース
オリジナルの『Heretic』と『Hexen』を開発したのはRaven Software。現在はActivision Blizzardの系列スタジオとして『コール オブ デューティ:ウォーゾーン』をはじめCoDシリーズの開発に携わっているスタジオだが、この2作はRavenの90年代における出世作と言える。
『DOOM』のエンジンをベースに、魔術や神秘によるダークファンタジー要素でFPS体験を彩った点が当時としては斬新。現在もレトロFPSの代表作として、この通り歴史に名を残している。
オリジナル版所有者は無料アプデ可能

以前から販売されていた『Heretic: Shadow of the Serpent Riders』、『Hexen: Beyond Heretic』、『Hexen: Deathkings of the Dark Citadel』のいずれか、またはすべてのデジタル版を既に持っている方は、この『Heretic + Hexen』への無料アップデートができる。購入したプラットフォームにアップデートの選択肢が出現しているとのこと。
なお、この再リリース版ではなく、各タイトルのオリジナル版(デジタル)も引き続きダウンロード可能だ。それぞれ別バージョンのゲームとして扱われるためセーブデータの引き継ぎはできないものの、再リリース版では好きな順番でキャンペーンをプレイしたり、レベルを選択したりする機能もついている。
多数の新要素が盛り込まれた『Heretic + Hexen』

今回の「再リリース版」は2作品がセットになった『Heretic + Hexen』として販売。以下のように、現代ゲームとしての新要素が多数盛り込まれている(以前のセット『Heretic + Hexenコレクション』は販売終了)。
新規エピソード2本を収録

『Heretic + Hexen』には、『Heretic: Shadow of the Serpent Riders』、『Hexen: Beyond Heretic』、『Hexen: Deathkings of the Dark Citadel』の3本に加え、まさかの新エピソード『Heretic: Faith Renewed』と『Hexen: Vestiges of Grandeur』が収録されている。id SoftwareとNightdive Studiosが共同制作した令和最新の物語だ。
クロスプラットフォームと最大16人のデスマッチ

- クロスプラットフォーム+オンライン協力プレイ対応
- 最大16人でのマルチプレイヤー・デスマッチ
ローカルでは分割画面による最大4人プレイが全プラットフォームで対応。なおXbox Series X|SとPCでは、最大8画面への分割にも対応している。オンラインでもクロスプラットフォームに対応しており、最大16人でのマルチプレイヤー・デスマッチが楽しめる。
キャンペーンマップの117種に加えて、デスマッチマップは120種収録されている。
貴重な資料集「Raven Vault」

オリジナルのRaven Software開発チームが残した、当時の貴重な設定資料が「Raven Vault」として収録されている。
なつかしのサウンドトラック+強化版BGM

Kevin Schilder作曲による、なつかしのクラシックなMIDIサウンドトラックと、FMシンセサウンドトラックを切り替え可能。
さらにボリュームを最大にして、Andrew Hulshult作曲による強化版「Tome of Power」サウンドトラックでもプレイできる。まさにゲーム内の強化アイテム「Tome of Power」を得たような迫力のBGM体験だ。
コミュニティMODサポート

コミュニティメンバーが作成したMODをサポート。Bethesda.netでアカウントを作成したら、メインメニューからMODのアップロード機能にアクセスできる。
ただしNintendo Switch版では、プラットフォーム側のポリシーにより公式の「おすすめMOD」にのみアクセスできる。
日本語など12言語を追加サポート

レトロゲームを現代のデジタルストアで購入すると、遊びにくさの問題が伴いがちだ。日本のゲーマーには大抵、言語の壁が立ちはだかる。しかし『Heretic + Hexen』ではこの点も補完。新たに日本語を含む12言語をサポートした。
このようにコンテンツ、機能ともに拡充された『Heretic + Hexen』セットは各プラットフォームで現在発売中。現代のゲーマーにも遊びやすく調整された、レトロなダークファンタジーFPSに一度触れてみてはいかがだろうか。
- 『Heretic + Hexen』
Gaming Device Power Tune for FPS

Source: Bethesda
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