『レインボーシックス シージ』新兵たちが裏切った？ ヘレフォード基地が襲撃されるアニメトレーラー公開 / イヤー9のストーリーまとめ

Ubisoftは『Rainbow Six Siege（レインボーシックス　シージ）』の最新アニメ・トレーラー「Threat level increase at Hereford」を公開した。

イヤー9も終盤を迎えたところだが、今回はショッキングな内容だ。訓練中の新兵オペレーターが突然、他のオペレーターたちに敵対。レインボー部隊の本部であるヘレフォード基地が襲撃を受けてしまう。いったい何が始まるのだろうか。

『レインボーシックス シージ』最新アニメ・トレーラー

トレーラーは、ヘレフォード基地を舞台に、Blackbeard（ブラックビアード）とThorn（ソーン）が新兵オペレーターSentry（セントリー）の訓練を行う様子から始まる。

通常の訓練風景かと思われたが、突如としてSentryが豹変。懐からハンドガンを抜き、Blackbeardたちに発砲し始めた。見るからに暗殺を意図した行動だ。

やむなくこれを排除した2人だったが、次の瞬間、基地全体で爆発が発生。Blackbeardはこれを、何らかの勢力に襲撃を受けたものと判断する。

トレーラーによると、次は現地時間2月6日に何らかの発表があるようだ。時期的にゲーム内イベントか、イヤー10の内容と関係していると思われる。

新兵たちはスパイだった？

突飛な展開に思えるかもしれないが、ストーリーとしてはつながっている。

とりわけ現在のY9S4バトルパスでははっきりと、アイテム欄のストーリーを通じて「ヘレフォード基地が襲撃を受けている」ことが語られている。今回のトレーラーは、時系列的にバトルパスの内容と並行しているのだろう。

なぜ新兵たちは裏切ったのだろうか。あるいは「裏切り」というより、彼らは最初からケレス・リージョンのスパイだったのかもしれない。トレーラーやコミック、バトルパスに描かれている話から、事の経緯を考察できる。

まず「新兵たちが怪しい」ことは、corerossなどシージのストーリーも扱うクリエーター勢によって、以前からよく指摘されていた。

現在の最新マップ「アジト」にはモールス信号のギミックが隠されており、これを解読すると「すべては新兵とともに始まる」という意味になるという（Redditより）。この後、イヤー9パネルを通じて新兵のリワークが発表された。

新兵のリワークについては、ストーリー的にはY8S3まで遡る。タワーで新兵たちの訓練を行っていたレインボー部隊は、ケレス・リージョンの襲撃を受け、多くの新兵を失ってしまう。この事件によって欠員が生じたことが、後にY9S2で多くの新兵オペレーターを新たに迎え入れることにつながった。

しかし、Y9S1以降のバトルパスのアイテム欄などをよく読むと、「Deimos（デイモス）はわざと掴まった」、「Deimosはレインボーの内部にスパイを送り込んでいる」といった、不穏な想像ができそうな記述・表現がいくつかあった。たとえば「トロイの木馬」のような思わせぶりなモチーフもあり、考察勢を刺激していた。

とはいえY9S3の舞台がギリシャであり、この時点では「トロイの木馬は単に次のシーズンのヒント」とも読めた。「新兵が怪しい」はコミュニティの単なる想像だったのだが、結果として、今回のトレーラーがその答え合わせになったと言えるだろう。

イヤー10のテーマは「レインボーの再評価」？

イヤー9のストーリーについて、ここでもう少し整理。

Y9S1の冒頭で、Deimosはレインボーを統括する評議会「GSAC（世界安全保障評議会）」メンバーを襲撃した。レインボーはこの情報を掴んでおり、役員らを保護。Deimosの確保にも成功した。

しかし世界各地にいる他の役員らの安全を確保すべく、レインボー部隊のオペレーターたちは世界各地に散り散りになる。つまり、ヘレフォード基地にはオペレーターたちが少なくなることを意味するのだろう。

Y9S2のコミックではCaveira（カヴェイラ）たちが、かつてレインボーの訓練施設として使われていた「山荘」を襲撃。ケレス・リージョンのメンバーを捕らえることに成功し、ギリシャにケレス・リージョンのセーフハウスがあることを知った。

Y9S3では、ギリシャで元レインボーのSkopos（スコポス）の協力を得、ケレス・リージョンが次に狙うターゲットが誰なのかを特定しようとしていた。しかし、これについては具体的な情報解明に至らないまま、Y9S4を迎えたところだ。

なおY9S4バトルパスでは、「ルーカス・ルー」という新キャラクターが登場している。GSACの役員であるこの人物は、評議会がDeimosの襲撃を受けたこともあってか、昨今のレインボーに懐疑的になっている。

「レインボーは問題を呼び寄せる避雷針になっている」、「これまでの評価をすべて破棄し、直ちに全面的な再評価を開始することを提案する」と述べている。

これがイヤー10のコンテンツにも連動するのかもしれない。いずれにせよイヤー9も既に終盤だ。イヤー10はその名の通り「シージ10周年」であるため、大きな動きがあってもおかしくはない。まずは2月6日に何があるのか、楽しみに待とう。

Source: YouTube