『ボーダーランズ4(Borderlands 4)』初の大型有料DLC「マッド・エリーと忌まわしのヴォルト」が現地時間3月26日に配信された。追加ヴォルト・ハンター「C4SH(キャッシュ)」の参戦、コズミックホラーが渦巻く新エリア、シリーズ初の水中探索など、その内容は前回の事前情報まとめでお伝えした通りだ。
連載第2回となる今回は、筆者がC4SHでSP1をクリアした上での実機プレイレビューをお届けする。5人目のヴォルト・ハンターの手触りから、呪われた氷河の冒険レポート、そして購入を迷っている方への判断材料まで、カジュアルに遊んだからこそ見えたSP1の魅力と注意点をまとめた。
- 3行まとめ
- C4SHは感情豊かなカジノロボット。3つのアクション・スキルはプレイスタイルが大きく異なり、初心者からシリーズ経験者まで幅広く楽しめる
- SP1のコズミックホラーはシリーズ屈指の不気味さ。ただしジャンプスケアは控えめで、ホラー初心者でも安心して遊べる
- 13レベルスキップで本編未クリアでも即プレイ可能。SP1ストーリーは約6時間、サイド・ミッションや収集要素を含めればまだまだ遊べる
5人目のヴォルト・ハンター「C4SH」を実際に使ってみた

『ボーダーランズ4』のヴォルト・ハンター選択画面を開くと、おなじみの4人の右側に5人目の姿が見える。ウエスタン風の帽子とロングコートを纏い、運命に身をゆだねながらも勝ち進んできたような風格。ゲーム内の説明文は「したたかなギャンブラーであるC4SHは、確率の原則を無視して勝利する」。この一文だけで、C4SHがどういうキャラクターなのかが伝わってくる。

実際にプレイして最初に驚いたのは、日本語音声の印象だ。見た目の渋さから低音ボイスを想像していたが、実際はもっと青年寄りの明るいトーン。驚くときは大きな声で感情豊かにリアクションし、困っている人がいれば自然と手を差し伸べる優しさもある。ギャンブラーの風格を持ちながらも「クズじゃない」ところが魅力で、ギャンブル漫画の主人公にありがちな非情さがなく、勝負師の誇りと人情を兼ね備えたキャラクターだ。なお、日本語版の声優は現時点では未発表となっている。

セリフにはギャンブル用語が散りばめられていて、死ぬことを「人生からフォールド」と言ったり、「死の影に飲まれた」と表現したりする。序盤で囚われの身となるタイムキーパーとの会話では「それは賭けかね?」と挑発するなど、簡単に弱さを見せないギャンブラー気質が随所に光る。


特に印象に残ったのが、アージェイと共に脱出するシーンだ。急な坂を滑り降りる場面で、C4SHは「カナンシのカード並みに結果が予測できない! 最高だ!」と大はしゃぎしながら滑っていく。そして最後は池にドボン。「うっ、うわああ!」と叫ぶ姿はまるで2コマ漫画のオチだ。第一印象のクールな風格からは想像もつかないほど感情豊かなロボットで、プレイ開始30分でC4SHのことが好きになっていた。

C4SHはロボットだが、同じロボットのクラップトラップとは特に意気投合するわけでもなく、あくまで自分はギャンブラーとしての立ち位置を崩さない。身長が高めなのでプレイ中の視点も意外と高く、見晴らしの良い戦場で戦う感覚は独特だ。C4SHのスキルツリーや各アクション・スキルの詳細は前回の事前情報まとめ記事に全スキルを掲載しているので、合わせて参照してほしい。
C4SHの「ギャンブル戦闘」を体感!3つのアクション・スキル使用レポート

C4SHの戦闘はすべて「僥倖(ぎょうこう)」というローグ特性を中心に回っている。敵を倒すと四つ葉のクローバーのアイコンで「幸運のスタック」が1つずつ貯まり、最大10までスタック。マガジンを撃ち切った際の自動リロード時やアクション・スキル発動時に、蓄えた幸運のスタックを全消費してC4SHの能力を一時的に強化する「僥倖」が発動するチャンスが生まれる。
実際にプレイして気づいたコツがひとつある。僥倖の発動率は幸運のスタックが多いほど高くなる印象で、0の状態ではおそらく発動しない。そしてアクション・スキルは僥倖中のほうが大幅に強化されるため、「アクション・スキル発動で僥倖を狙う」よりも「リロードで僥倖を引いてからアクション・スキルに全賭け」のほうが無駄が少ない。

つまり弾切れしやすい武器(ジェイコブスのピストルやダブルバレル・ショットガンなど)はC4SHと相性抜群。逆にLMG系のアサルトライフルなら幸運のスタックを維持しやすいので、スタック数で強化されるスキルを活かしたいときはあえて撃ち切らない立ち回りもある。この「貯めるか、使うか」の駆け引きこそがC4SHのギャンブル戦闘の核心だ。
ここからは3つのアクション・スキルを実際に使ってみた感想を、プレイスタイル別に紹介していく。
クロスファイア:FPS初心者にもおすすめのオートエイム二丁拳銃

「歩く混沌」スキルツリーに紐づくアクション・スキル。発動するとC4SHが両手にリボルバーを構え、照準の先にいる敵へ自動で射撃し続けてくれる。三人称視点に切り替わり、敵を倒した瞬間にカメラがギュンと次のターゲットへ移動する様子はまさにオートエイム。かなり離れた位置の敵も補足してくれるため、AIMに自信がなくても安定した火力が出せる。
射撃ボタンを押すとバースト射撃が発動し、チャージを早く消費する代わりに攻撃速度がさらに上がる。オーグメント「ソードオフ」を装備するとリボルバーがショットガンに換装され、射程は短くなるが火力が大幅にアップするのでおすすめだ。
スキルツリーも純粋に攻撃力を底上げするスキルが揃っており、3つの中では最もシンプルに強さを実感できるアクション・スキルだった。
- こんなプレイヤーにおすすめ:
- AIMが苦手でも気持ちよく敵を倒したい人、シンプルに火力を求める人
カード・トリック:AIMに自信があるならこのド派手な魔法カード

「運任せ」スキルツリーに紐づくアクション・スキル。C4SHがカナンシのデッキから引いたカードを投げつけ、その効果を敵に叩き込む。クロスファイアと真逆で手数は少ないが一発の火力が大きく、狙いが外れると痛いのでAIM力が問われる。
筆者の体感では、3つの中でカード・トリックが最も僥倖を発動しやすかった。パッシブスキル「レイトスクラッチ」と「当たって砕けろ」を組み合わせると幸運のスタックがどんどん貯まり、弾切れの速い武器と合わせれば僥倖の回転率が跳ね上がる。
僥倖中のカードは効果が大幅に強化されるので、スタックを貯めて→リロードで僥倖→カードを全力投擲、というギャンブルの大勝負感がたまらない。
- こんなプレイヤーにおすすめ:
- エイムに自信がある人、一撃のロマンを求める中〜上級者
召霊ダイス:トーテム量産のわちゃわちゃ感が最高に楽しい

「賽を振れ」スキルツリーに紐づくアクション・スキル。ボーン・ダイスを振って出目に応じたボーン・トーテムを召喚し、一定時間C4SHと共に戦ってくれる。ダイスを投げるたびに出目が画面上に表示され、ゾロ目ならステータスの高いバッドアスのトーテムが生成される。ただしゾロ目かどうかは外観では分からないので、そこは完全に運任せだ。
3つの中では最も生存性が高いと感じた。トーテムが場にいるほどC4SHが強化されるスキルが多く、デビルフォーク(オーグメント枠を増やすスキル)を他のツリーから取得してでも装備したくなるほど、欲しいオーグメントが豊富に揃っている。トーテムが所狭しと暴れ回る画面はまさに「わちゃわちゃ」で、筆者は3つの中でこのスキルが一番気に入った。
さらに召霊ダイスには協力プレイで輝くオーグメントも用意されている。「ヘブンリー・セブン」で召喚できるプロテクター・トーテムはC4SHだけでなく味方のヴォルト・ハンターにもオーバーシールドを付与し、「3人寄ればなんとやら」のアーケイン・トーテムは味方全員のアクション・スキルダメージを底上げする。ソロでも強いがパーティプレイでさらに真価を発揮するスキルと言える。
- こんなプレイヤーにおすすめ:
- 仲間を増やしてにぎやかに戦いたい人、協力プレイが好きな人



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