PS3/X360版『CoD:BO3』のキャンペーン削除、Treyarchが「完全に同意」 で「二流の体験をさせたくない」と語る

PS3/X360版『CoD:BO3』のキャンペーン削除、Treyarchが「完全に同意」 で「二流の体験をさせたくない」と語る

Activisionが9月に発表した、旧世代版『Call of Duty: Black Ops 3(コール オブ デューティ ブラックオプス 3)』からキャンペーンを削除するというニュース。この異例の決断は大きな物議をかもし、賛成と反対の意見が多く寄せられることになりました。


Activisionは今回の非搭載の理由を「PS4、Xbox One、PCで1-4人の協力キャンペーンを実現させるという大きな目標は、旧世代のハードウェアでは忠実に再現できないものだった。」としています。

PS3版とXbox 360版の開発はTreyarchではなくBeenox and Mercenary Technologyが全面的に担当しており、Treyarchは現世代機での開発に集中しているのが現状ですが、そのTreyarchが今回の決定に対し見解を語っています。

「キャンペーンの削除には完全に同意」

Treyarchのキャンペーン & ゾンビモード・ディレクターであるジェイソン・ブランデル氏は、ユーロゲーマーにて行われたインタビューで以下のように語っています。

「私はゲームを作る時に”体験を届ける”ことを努めるようにしています。」

「私がスクリーン上に見ているもの、そしてチームと一緒に作り出しているもの、それが私が皆さんに体験して貰いたいものです。そして、私の仕事の一部は、チームが現世代機のパワーとエネルギー、メモリーを、最後の一滴まで絞り尽くすように努力させることです。彼らは才能溢れる人材で、実現のために奇跡を起こしてくれます。」

「我々Treyarchは、PS4とXbox Oneの現世代機だけに専念しています。旧世代機が「あれを削って、これを削って、これを戻して」とやっているのをみると・・・ごく個人的な見解では、旧世代機からキャンペーンを削除するというActivisionの決断に完全に同意します。皆さんに二流の劣った体験をして欲しくはないからです。そのレベルでは同意します。」

『Call of Duty: Black Ops 3(コール オブ デューティ ブラックオプス 3)』BO3

旧世代機での忠実な再現は不可能

「我々は3年を費やしてゲームを完成させ、この体験を創り出しました。もし誰かがビジョンに沿わない事をするなら、それを憎むでしょう。芸術家気取りのように聞こえるかもしれませんが、これが私の気持ちです。Activisionの、“ビジョンに沿わない事をしない”という決断に同意します。私がキャンペーンの体験に求めるコンセプトの一部は、旧世代機では忠実に再現することは不可能だったと思います。」

「正直なところ、もし(キャンペーン自体を)切り刻んで、一部を捨てるようなことをしていたら、私はもっと腹を立てていたでしょう。」

その他にも『CoD:BO3』の全てのマップがTreyarchが過去に手がけたどのマップよりも巨大なものであり、奥行きの表現や協力キャンペーンの概念により、全方向に広がるゲーム体験などのコンセプトは、旧世代機では一部、もしくは全面的にカットする必要があるだろうとしました。

さらに、旧世代機では描画にも限界があるとしています。グラフィックの忠実さを保ったままライティングなどで雰囲気をつくりあげようとしても、それが同時にスケールするような描写は困難で、過去にジェイソン氏が行った試みでも、最終的には妥協を迫られたとのことです。

ジェイソン氏は、新旧機種ですべての要素を同時に実現させることは不可能で、そのことについては「本当に残念だ」としています。

これからの旧世代機はどうなる?

開発会社が現世代機のパフォーマンスと技術を基準に開発を行い、そこで最大の恩恵を得ようとすればするほど、旧世代機への対応は大きな課題として立ちはだかるでしょう。その中で旧世代機では大幅な機能カットやタイトル自体を非対応とする決断は今後も増えていきそうです。

妥協を許さないためのキャンペーンの旧世代機非搭載。旧世代機ユーザーは妥協してでも搭載して欲しかったとの声が聞こえそうですが、皆さんはこの決定に賛成?反対?

『CoD:BO3』の対象機種はPS4、PS3、Xbox One、Xbox360、PCで、発売日は2015年11月6日。

Source: eurogamer.net