Electronic Arts公式サイトにて、『Battlefield(バトルフィールド)』シリーズや『ミラーズエッジ』など数々のDICEゲームのアートデザインを手掛けてきたRobert Sammelin氏への非常に興味深いインタビューが掲載されました。
自身のことや、最新作『Battlefield 1』キーアートはもちろん、ひと目でBF関連だと理解できる価値ある色使いやデザイン製作が、どのような過程を経て成されたのかが語られています。
「バトルフィールド」のキーアートは鮮烈かつ限られた色使いで仕上げられています。これはアート作成上の助けとなるのでしょうか?
ちょうど「バッドカンパニー2」の時でしたが、「バトルフィールド」のキーアートスタイルを構築する際に課題となったのが、ブランドイメージを確立しシリーズのトレードマークとなるスタイルを生み出すことでした。タイトルごとに使用する色は若干変化していますが、全体の印象とスタイルは新作で新たなアートを模索する際に守るべき大枠となっています。これにより一貫性を保つことができ、タイトルのイメージを確立するスタイルを毎回“発明しなおす”必要がなくなります。
デザインを決定した後、最終的なアートの作成をはじめる際にどのような工程が必要となりましたか?
スケッチや絵で行える製作には限界があり、そこから先を完成させるには装備や服装、現実でのポーズなどをきちんと確認することが必要になってきます。そこでモデルと写真家を手配して仮撮影を行い、照明など撮影環境の検討やアイデアやポーズの妥当性の検証を行った上で本格的な撮影に向かいました。これにより、本番の製作前にさまざまなアイデアをテストし、どのポーズや装備、環境の設定が使えるかを確認することができます。
最終的なアートに含める武器と服装はどのようにして決定したのですか?
第一次世界大戦に関するさまざまな「思い込み」に挑戦することが、「バトルフィールド 1」の制作における目標のひとつでした。現代人の視点を通して当時の事物を見るということを意識しつつ、全体のテーマ、設定から、兵士の持つ装備に至るまでを検討しました。
キーアートでは面白い共演が行われています。ゲーム中のイギリスの偵察兵がドイツの武器を持っており、当時という時代の特徴が表現されると同時に、認知度の違いが体現されています。
「バトルフィールド 1」のキーアートではコンセプトから完成に至るまで、どれだけの期間が必要となりましたか?
カレンダー上の期間としては18か月以上かもしれません。アイデアの検討とスケッチの作成は開発のかなり初期からはじめられており、ゲームの制作進行に従い肉付けされてきたからです。
実質的な作業期間は、スケッチ完成から装備と衣装の購入、モデル募集、写真撮影、Photoshopでの仕上げ作業に至るまでで、おそらく3~4か月になります。
「バトルフィールド ワールド・プレミア」で公式発表がなされてから、アートに対する反響を見てどのように思われましたか?
私はオンラインでのライブ配信の数時間前から、ドイツでの発表イベントに立ち会っており、ファンからの最初の反響をその身で体験することができました。ただただ圧倒されるとしか言いようのない反響でした。その後のオンラインでのコメントやソーシャルメディアでの反応は、私がこれまでの「バトルフィールド」のキーアートで体験した中でも最高のものとなりました。
参考:BF4の美しいアート
Robert氏がゲーム業界に足を踏み入れたきっかけや、コンセプトアーティストを目指すファンへの助言も含むインタビュー全文は公式サイトにてご覧ください。
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Source: EA.com
コメント
コメント一覧 (3件)
イギリス兵がドイツ製の武器を持ってるのってイギリス兵がドイツ兵から鹵獲したってことですか?
それともイギリス軍がドイツから武器を購入していたのですか?まあゲームなんで深く考えることはないですが
一つ思ったんだけど戦場で何でマント着てるの?
破片や火の粉から背面を守るためかね?