3月30日に開催された1デイLANパーティー「PACLAN」、2度目の開催となるその現場に潜入。大阪グランフロントの最上階という、高立地で開催されたイベントの実態をレポートします。
天空のLANパーティー「PACLAN」
PACLANはeスポーツチームの運営やイベントの開催を行う「株式会社PACkage」と、ヤフー大阪に在籍する社員が有志で行っている「ヤフー大阪ゲーム交流会」の共催という形が取られており、会場はアクセスが優れた大阪グランフロントのオフィスビル最上階と最高の立地。開催日はあいにくの雨模様だったが、駅から濡れずにコンコースで行けるのはもちろん、晴れていれば大阪の中心地を一望できる素晴らしいロケーションとなっている。
PACLANは11:00 - 21:00と、LANパーティーとしては短めの1デイでの開催となっており、気軽に参加してゲームで交流ができるアットホームでカジュアルなLANパーティーという印象。主催の株式会社PACkage 小林氏も「ゲーマーが壁を作らずアットホームに交流できる場所」を目指していると語っている。
会場はタイトルやジャンルで区切られており、FPSやTPSのシューターから、格闘ゲーム、モバイルゲーム、レトロゲームまで幅広いジャンルと機種を遊べる環境作りが印象的。BYOCエリアは控えめで、手ぶらで入場しても一日中ゲームをプレイして交流することができる。
今回は約100名の参加登録があったとのことで、お昼に差し掛かると多くの人で賑わっていた。第1回「PACLAN」の参加規模を上回る参加者とのことで、リピーターだけではなくLANパーティーに興味をもつ新しい参加者も続々と参加しているようだ。
様々な年齢や職業の参加者が集まっており、オンラインでのゲーム友達とオフ会感覚で参加した人や、ふらっと1人で参加した人などさまざま。さらに、エンジニアを志す学生がゲームを通して交流している場面もあり、未来のクリエイターの姿があるのもPACLANの特徴とも言える。
全体的に和気あいあいとした雰囲気に満ちており、1人で参加したプレイヤーに他のプレイヤーが声をかけたり、その日出会ったプレイヤーとゲームを楽しむシーンに出会うこともできた。
出会いで紡ぐ「アットホームなLANパーティー」
ポジティブな雰囲気に包まれている「PACLAN」だが、主催者のヤフー大阪 中嶋氏と株式会社PACkageの小林氏に共催となった経緯を聞いてみた。
ヤフー大阪ゲーム交流会は、4年前からヤフー大阪の社員がプライベートの時間を使って有志で行っているイベント。ゲームを通して社外の人を招き入れ、そこで仕事のヒントを得たり、ヤフーに興味を持ってもらうという側面もあるが、中嶋氏は「自分自信がゲームが好き」であることが開催の一番の理由であると語る。
共催に至った出会いは、学生時代の小林氏がヤフーが開催するオープンコラボベント「Mix Leap」の1つに参加し中嶋氏と出会ったところに遡る。両氏はその1年後に再開し、そこで小林氏は株式会社PACkageとしてPACLANの開催を提案。「ゲームでの交流」に共感を感じた中嶋氏が賛同し共催に至ったとのことだ。
PACLANがグランフロント大阪の最上階という最高の立地でイベントが可能なのも、「ゲームでの交流」という共通の目的をもった出会いが生んだ開催と言えるだろう。
今後のPACLANについて聞いてみると、PACLAN自体は「アットホームなLANパーティー」路線を突き進む一方で、株式会社PACkageとしてより大規模なLANパーティーにも挑戦していきたいと小林氏は語った。氏が目指すのはアジア最大規模と言われる台湾の「WirForce」のようなコンベンションとLANパーティーが一体となったイベントとのことで、今後の展開にも期待だ。
国内で広がるLANパーティー文化
実はPACLANが行われた3月30日には、日本国内でさらに2つものLANパーティーが開催されていた。現時点で国内最大規模の「C4LAN」が定期開催されているのも見ると、少しずつLANパーティー後進国である日本でもその文化が浸透しつつあることが伺える。
自前でPCを持ち込むというヘビーな印象もあるLANパーティーだが、家庭用ゲーム機やスマートフォンのタイトルはもちろん、eスポーツの流れを味方につけることで、国内に合わせた広がり方が今後も期待できそうだ。
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