ソニー株式会社が2020年度 第1四半期(4~6月)決算を発表、コロナウイルスの影響を受けるなかソニーを支えたゲーム分野

ソニー株式会社が2020年度 第1四半期(4~6月)決算を発表、コロナウイルスの影響を受けるなかソニーを支えたゲーム分野

ソニー株式会社は2020年8月4日、4~6月にあたる第1四半期の業績を公開しました。本記事では「2021年3月期第1四半期決算短信〔米国基準〕(連結)」、「2020年度 第1四半期連結業績概要」、「2020年度第1四半期連結業績補足資料」で公開された情報のから、ゲームに関する部分を中心に取り上げ紹介します。

2020年度 第1四半期連結業績概要

2020年度1Q 連結業績

公開された資料によると、ソニー株式会社全体の売上高及び営業収入は前年同期比で+2%となる1兆9689億円、営業利益は前年同期比-1%の2283億円、税引前利益は前年同期比+38%の3199億円、最終的な利益は前年同期比+53%の2333億円。売上高及び営業収入の成長要因として、ゲーム&ネットワークサービス分野及び金融分野の大幅増収が挙げられています。

FY19 1Q FY20 1Q 前年同期比
売上高及び営業収入 19,257 19,689 +432億円(+2%)
営業利益 2,309 2,284 △25億円(△1%)
税引前利益 2,310 3,199 +889億円(+38%)
当社株主に帰属する四半期純利益 1,521 2,333 +811億円(+53%)
普通株式1株当たり当社株主に
帰属する四半期純利益(希薄化後)
119.22円 186.94円 +67.72円
平均為替レート
1米ドル 109.9円 107.6円
1ユーロ 123.5円 118.5円
(億円)

2020年度 1Q セグメント別業績

以下表は、2020年度 1Q セグメント別業績を表したものとなっています。音楽や映画分野がコロナウイルスの影響を大きく受けているのに反し、ゲーム&ネットワークサービス分野は外出自粛の影響もあってか前年同期比で伸びを見せています。

FY19 1Q FY20 1Q 前年同期比
ゲーム&ネットワークサービス 売上高 4,575 6,061 +1,486
営業利益 738 1,240 +502
音楽 売上高 2,023 1,771 △251
営業利益 383 349 △34
映画 売上高 1,861 1,751 △110
営業利益 4 247 +244
エレクトロニクス・プロダクツ
&ソリューション
売上高 4,839 3,318 △1,521
営業利益 251 △91 △342
イメージング&センシング・ソリューション 売上高 2,307 2,062 △245
営業利益 495 254 △241
金融 金融ビジネス収入 3,369 4,468 +1,098
営業利益 461 472 +11
(億円)

ゲーム&ネットワークサービス分野 2020年度第1四半期(前年同期比)

PS4ハードウェアはユーザーへの普及や、PS5の発売決定などで売り上げが落ちているものの、後述するソフトウェアの大ヒットや、一部タイトルを除きオンラインでプレイするために必須のPS Plus加入者の増加がそれを大きく上回ったようです。

  • 売上高1,486億円(32%)大幅増収 (為替影響:△148億円)
    • (+)ゲームソフトウェアの大幅な増収
    • (+)プレイステーション®プラス(PS Plus)の大幅な増収
    • (-)プレイステーション®4ハードウェアの減収
  • 営業利益502億円大幅増益 (為替影響:△28億円)
    • (+)ゲームソフトウェアの大幅な増収
    • (+)PSPlusの大幅な増収
    • (-)コスト増加

ゲーム&ネットワークサービス分野 2020年度見通し(前年度比)

2020年度の売上高見通しとしてはPS5の発売を大きく評価しているものの、営業利益としてはそれに伴うコストを考慮し前年度並みとしています。

  • 売上高5,224億円(26%)大幅増収
    • (+)ゲームソフトウェア販売の大幅な増加
    • (+)プレイステーション®5(PS5™)発売にともなうハードウェア売上の大幅な増加
  • 営業利益 ほぼ前年度並み
    • (+)ゲームソフトウェアの大幅な増収
    • (+)PSPlusの大幅な増収
    • (-) PS5導入にかかる販売費及び一般管理費の増加
    • (-)ハードウェアの売上原価率上昇

現状認識

発売前から期待の集まっていた『The Last of Us Part II』と発売後高い評価を得ている『Ghost of Tsushima』の2タイトルのヒットが取り上げられています。

  • 第1四半期は好調に推移
    • 『The Last of Us Part II』『Ghost of Tsushima』の好調
    • プレイステーション®プラス会員数が約4,500万人に到達(2020年6月末時点)
    • プレイステーション®5の発売に向け、ユーザーエンゲージメントの強化・拡大を目指す

2021年3月期第1四半期決算短信〔米国基準〕(連結)

また、別の資料では、各分野におけるコロナウイルスの影響について説明されています。以下、ゲーム&ネットワークサービス分野への影響ですが、影響が全くないというわけではありませんが、発生した問題も概ね解消されており、今の所大きな影響はなさそうです。

新型コロナウイルス感染拡大の影響に関する現状認識

  • ゲーム&ネットワークサービス(G&NS)分野
    • プレイステーション®4のハードウェア生産に関して部品のサプライチェーン上の問題により、生産に若干の影響が出ていましたが、現時点では問題は解消されました。
    • ゲームソフトウェアのダウンロード売上やプレイステーション®プラス(以下「PS Plus」) 及びプレイステーション™ナウの会員数は大幅に増加しています。
    • プレイステーション®5(以下「PS5™ 」) の立ち上げについては、社員の在宅勤務や海外渡航制限による制約などはあるものの、必要な対応策を講じており、2020年の年末商戦期での発売に向け、準備を進めています。
    • 自社スタジオ及びパートナー各社のゲームソフトウェア開発スケジュールに関しては現時点で顕在化している大きな問題はありません

2020年度第1四半期連結業績補足資料

最後に、以下の表は補足資料から一部抜粋したものです。

先述の通り、ハードウェアの売り上げは低下しているものの、その他は前年同期比で上回るデータとなっています。フルゲームのダウンロード比率がは大きく伸びており、こちらも少なからずコロナウィルスの影響を受けているのではないでしょうか。

総評

コロナウィルスの影響を受けいくつかの分野が減収となってしまったものの、それをゲーム&ネットワークサービス分野と金融分野がカバーし、2020年度 第1四半期は前年同期比で好調となっています。

また、8月7日(金)に「State of Play」の放送が予定されているという事もあり、ゲーム業界はもちろん、株価の上昇という形で経済業界からも注目が集まっています。

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Source: Sony

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