Sledgehammer Gamesの『Call of Duty: Vanguard(コール オブ デューティ ヴァンガード)』では、『CoD:Mobile』などを除く年次シリーズタイトルでは初めて、「武器ブルーム」システムを導入しました。しかし運要素とも言えるこの仕様に、プロからは疑問の声が寄せられています。
『CoD:ヴァンガード』の武器ブルームとは?
武器ブルーム(Bloom)とは、Haloなど他のFPSジャンルのゲームに実装されている、弾の命中度にランダム性をもたらすシステムで、レティクルで狙った地点に、弾がまっすぐ飛んでいかない事がある、というものです。
武器全体が生み出す弾拡散のランダム性とは異なり、ブルームは弾1発ごとに発生するランダム性です。つまりリコイルコントロールとは異なり練習を積んでも緩和することができないのが重要なポイントで、敵とのガンファイトに小規模ながら予測不可能な運要素が組み込まれることになります。
この武器ブルームは、過去の『コール オブ デューティ』タイトルでは、『CoD:Mobile』などの番外ものは別として、毎年秋に発売される年次の大作ものには一度も導入されたことがありませんでした。海外CoDコミュニティでは、突如CoD本編に登場したこの武器ブルームに困惑の声が寄せられています。
なお、ユーチューバーのTrueGameData氏によると、特にサブマシンガン系の武器でこのブルームが顕著であるとのことです。命中率を改善させるアタッチメントを装着するとランダム性は小さくなりますが、それでも完全になくすことはできないそうです。これは強武器を弱体化させる際の、新たな調整要素としても用いられると予想されています。
「新機能には賛成だが...」
ユーチューバーのJGOD氏は、「私は新機能を試すことには大賛成ですが、拡散はCoDにふさわしくありません」とツイート。他にも被弾時の怯みと、非常に高いヘッドショット倍率にも苦言を呈しました。
ユーチューバーのXclusiveAce氏は「新しいマップが出たときに射程メタのバランスを取るためでは?」とのファンからの質問に対して、「ランダムな弾丸はバランスを取るための最悪な手段」と反論。ADSの揺れ、反動、ダメージの距離減衰、弾丸の速度などを調整する方が良いとし「すべてを正しく行ってもランダムな罰(キルできない)を与えられる」とフラストレーションをあらわにしています。
とはいえ、逆にランダム要素のおかげでキルが生まれる可能性ももちろんあります。競技性が尖りすぎないように抑制する意図もあるのでしょうか。
チーム戦の意識向上効果?
この拡散メカニズムが今後もし、無料バトロワの『ウォーゾーン』にも導入されるのであれば、エイムスキルに自信のあったプレイヤーたちが、運ゲー要素に見舞われるのではないかと危惧されています。
一方では、ブルームの議論が長く続いているHaloコミュニティに目を向けると、反発の声が根強い中で、このシステムを擁護する見方もあるようです。ブルームという不確実な要素があることにより、個人が1v1のエイムバトルを繰り返すだけでは勝利できない可能性が生じるため、チーム全体でマップをコントロールし、チームメイトとしっかり連携したり、カバーの動きを心がけるなど、協力して戦う価値が相対的に高まるという理屈です。
今回の件について、『CoD:V』の開発を手がけるSledgehammer Gamesはコミュニティへの返答を出していません。プレーヤーとコンテンツクリエイターは拡散メカニズムを削除することを望んでいるようですが、日本で『CoD:V』をプレイしている皆さんはこのシステムについてどのように感じているでしょうか、ぜひご意見をお寄せください。
Source: NME
コメント
コメント一覧 (20件)
初心者が遊べない、一方的なシステムで無ければ何でも良い!
エンジンで言うならMWエンジンは描写に関しちゃ過去のどのエンジンよりも頭一つ抜けてるし、WZへのバックポートも容易になるだろうからこれから先はこのエンジンが主流になるだろうなとは
グラフィックが天井突きつつあるってことは安定した見た目は確保できるけど逆を言えば見映えが変わらなくなるわけで
こういう細かな所でのプレイ感を変えていくのは試行錯誤してるうちの一つじゃねーかなとは思う
それはそれとしてエイムバッチリなのに上手く当たらないときの虚無感はアレ(とはいえ一回程度しか遭遇してないけど)
それより、サーバースナップショットエラーってやつ。なんとかしてくれないかな…。
後数秒で終わるとこでプツンと
そもそもこのゲームやってる人いるの?盛り上がってる気配ないんだけど。
やってる人がいなかったらサービス継続できないと思います。