Respawn Entertainmentの『Apex Legends(エーペックスレジェンズ)』では期間限定で「ウォリアーズコレクションイベント」が開催中。Redditでは、自ら「野良ランクを500回こなしマッチングのバランスを調査した」という猛者プレイヤーのレポートが話題になっています。
「APEXの野良チームメイトはどのくらい強いのか」
エーペックスのマッチングシステムはSBMM(スキルベースドマッチメイキング)、いわゆるスキルマッチとなっており「自分のスキルに近いプレイヤー同士でバトロワのロビーが構成される」とされています。
しかし一方で、「明らかに自分より強い敵ばかり」または「弱い味方ばかり」といった報告も多数寄せられており、長らくコミュニティの論点になっています。エーペックスのスキルマッチは本当に機能しているのでしょうか。
このスキルマッチについて、最近Redditのエーペックスサブレに興味深い実験レポートが投稿されました。投稿者のIstiriは現在マスター帯のプレイヤーですが、ソロランクで500マッチを行い、チームメイトとなった2名の野良プレイヤーや、対戦する敵チームのスキルがどのようになっているか、データを集計したそうです。
調査の目的として、以下の3点を挙げています。
- エーペックスのスキルマッチ・システムでは、野良のチームメイトにどのくらいの強さを期待できるかを調べる
- 自分のスキルを元に、どのようなチームが編成される傾向にあるのかを調べる
- ソロランク勢として、マッチメイキングの問題点を特定しRespawnに改善要求をする
「仲間のエラー落ち」が起きると勝率ゼロ
500マッチを集計した結果、以下のようなデータが得られたそうです。
- 野良ランク500マッチ(うち144回はマスターに入る前、残り356回はマスター帯)を行って、チャンピオンになれたのは57回(勝率11.4%)。平均順位は8.3位だった
- 500マッチのうち、仲間が1人以上エラー落ちして始まったマッチは33回(6.6%)。この33回のうち、チャンピオンになれたのは0回(勝率0%)だった
- 500マッチのうち、119回(23.8%)は1人以上の野良チームメイトが途中抜けしてしまった。
特に衝撃的なのは、ローディングエラーなどで野良チームメイトが一人でも欠けてしまったマッチ(33回)は、すべてチャンピオンになれずに終わってしまった点です。もはや2人でのプレイは時間の無駄なのでしょうか。なおチャンピオンにはなれなかったものの、チームメイトが2人とも落ちた試合の平均順位は他よりやや高めとなっているのは「1人でハイドに徹していたため」と説明しています。
また、味方に途中抜けされる確率が23.8%というのもなかなか高く、Istiriはペナルティの強化を求めています。
強者はハードキャリーをやらされる傾向
次は肝心なマッチメイキングについての分析です。500マッチ全体のIstiriの各種スコアと、野良プレイヤーたち(それぞれ違うプレイヤー)のスコアを比較すると、「1マッチあたりキル数」、「500マッチ中の最大キル数」、「ゼロキルだったマッチ数」、「1マッチあたりの平均ダメージ」、「500マッチ中の最大ダメージ」、「ハンマーバッジ獲得数(みなし)」、すべてにおいて野良2人よりIstiriの方が高くなっています。
つまり「スキルマッチ」という言葉から期待されるように、「同じくらいのスキルのプレイヤーが3人集まってチームが組まれる」というわけではなく、彼はほとんどハードキャリーをやらされていたことが分かります。むしろ「トリオの平均スキルが同じくらいになるようにロビーが編成される」という、以前からの説がさらに補強された形です。
一方で、チーム間のスキルバランスはマッチごとに調整されていると感じたそうです。たとえばパフォーマンスが振るわない対戦が37マッチ続いた後、次のマッチから21マッチ分では急に勝てるようになった(チャンピオン5回、ベスト3が3回)とのことで、負け続けることで対戦相手のスキル水準も下がっていったことが察せられます。
逆に、好パフォーマンスが続いているときは「スキルマッチは間違いなく自分に罰を与える」そうです。たとえば15マッチで5回チャンピオンになり、平均3.4キル、平均1100ダメージの成績を残したところ、次の10マッチは明らかにひどいマッチングで、味方のトロールに邪魔され、有名配信者にやられ、プレデター3人組にボコボコにされ...、とさんざんな結果がしばらく続いたそうです。
結果を受けてのRespawnへの要望
今回の調査を経て、Istiriは開発を手がけるRespawnに対し、まずチームメイトのエラー落ちを改善できないかと要求しています。チームが3人そろわなかったマッチの勝率が0%であることを踏まえると、1人以上のチームメイトがロードに失敗してしまう確率6.6%は「高すぎる」そうです。
マッチングについても、自分と同程度のスキルの野良と組めるケースの方が少ないという結果が得られました。しかしこれには良い面もあり、彼のグラフによると、自分が与えたダメージと野良のダメージの差が大きい(=野良のスキルが低い)ときほど、チャンピオンになれた回数も多くなっているようです。野良2人のスキルが明らかに自分より低いと感じたら、敵チームのスキルも低く、むしろ勝ちやすいロビーに入った可能性があります。
今回の統計についてRedditユーザーの反応は、「以前から何となく分かっていたことだが、改めてデータになると衝撃」といった反応が多く見られ、中でも「好パフォーマンスが続くほど、スキルが低かったり素行の良くない野良と組まされる確率が上がる(と推測される)」点には驚いているようです。
なお、500マッチ分のデータは統計のサンプルとしては不十分であることはIstiriも認めており、あくまでも参考データとして見た方が良いでしょう。また、これは「マスター帯でキャリーができるプレイヤーによるデータ」であるため、他のランク帯では各種の数字も変わってくるでしょう。
ソロランク勢の方々は、今回のRedditユーザー調査と自分の体験を比較して、どのように感じたでしょうか。思うところがあればぜひコメント欄にお寄せください。
Source: Reddit
コメント
コメント一覧 (22件)
BRだろうとアリーナだろうと、ランクだろうがカジュアルだろうが全てにおいてSBMMが極端過ぎると思う
個人的な実感とも完全に一致するけど、仲間落ち以外はどうしようもないのではコレ?
負け続けたら内部のランク数値が下がるから、味方も敵も弱くなってボーナスタイムになるのはまあ当然。
逆に勝ち続けたら、内部のランク数値が上がるわけだけど、その時に組まされる味方は、逆に負け続けて内部のランク数値が下がっている味方と組まされる可能性が高いとは思う。ちょうどランクがあがったばかりの自分と、ランクが下がったばかりの味方が、一番内部ランクの数値が近いはずだから。
つまり内部のランク数値が近い人同士を組ませようとすると、必然的に、下のランクで勝ち続けた人と、上のランクで負け続けた人が組まされることになると思う。なので、勝ち続けると変な味方(=負け続けてイライラしてる味方)と組まされるって結果になるだろうなと。
これを解決しようとしたら、人口を現在の数倍規模に増やして、内部のランク数値が近い人の人数を多くして、組み合わせ範囲を増やすしかないと思う。でも、これ以上人口を増やすのは無理ゲーだとは思うね。
まぁ同じ実力同士ってなっちゃうと、強いやつは強い奴と組んで弱い奴は弱いやつと組むってなるから、カジュアルなapexでは変更しちゃうと人が離れるんじゃない 爆破系はよくランク中々上がらないって聞くし ガチ勢の競技性とるかカジュアル度合いを優先するか。
ましてやバトロワだから芋って漁夫が多いガバガバゲームだし、最近もいっさいキルせずダイヤ上がれるのTwitterで立証してたしね
ハードキャリーする側はただのストレスだけど
しゃあない
ランクマじゃなくてカジュアルのクソみたいなスキルマッチ修整しろよ
運営のシステム上、トロールも必要な役者で
野良は盛れるのも盛れないのも運
プレマス入りたいならフルパかニート並みの時間を必要とするシステム
ってこと
ランクやれ
マスター帯をキャリー出来るほどのやつがそいつより弱いやつとばかり当たるのは当たり前だろ
そこいらのマスター帯より強いやつなんて人数が限られてるんだからそんな奴が自分より弱いやつとばかり当たるって主張するのは頭悪すぎだわ
なんの参考にもならんデータだってわからないのか
懲罰マッチは実在した…
こんなもん一年以上前から散々言われてただろ。広くてハイドとか誰と撃ち合うかとか偶然性が絡むバトロワだと分かりにくいけど、絶対に死ぬまで撃ち合わないと終わらないアリーナだとアホでも分かるくらい、結果出してると雑魚と組まされる。面白いのがアリーナとバトロワの結果評価が続いてて、アリーナで勝ちまくってからバトロワに行く、またはその逆をすると同じような組み合わせになる。味方のダメージとかキルダウンアシスト数で統計取ってた人もいて、散々改善要望出されてたけど無視され続けて今に至ってる。それ以前にスマーフ多すぎてランクはオワってるから、今さらどんな改善したところで何の意味もないが。