Respawn Entertainmentの『Apex Legends（エーペックスレジェンズ）』では、プロ競技シーンALGSのイヤー3がスタートしています。世界的にヴァルキリーのピック率の高さが目立つ中、日本チームが戦うAPAC Northでは、バンガロールのピック率が高いことにアジアの外からも注目が集まっています。
ALGSイヤー3が進行中。最新メタはヴァルキリー
『エーペックスレジェンズ』の公式eスポーツ大会ALGSでは、イヤー3にあたる2022-2023シーズンがスタートし、現在はスプリット1プロリーグマッチが進行中です。
最新メタとしては、シーズン14で弱体化されたにも関わらず、世界的にヴァルキリーのピック率の高さが注目されています。マップによって数字は若干変化するものの、彼女にワットソンとシアを加えたディフェンシブかつ情報収集に秀でたトリオ構成で、柔軟に立ち回れる戦法が環境を席巻しているようです。
エイムアシストも環境を支配
レジェンド構成以外の部分では、以前から続く話題の1つとして、コントローラーのエイムアシストの強さが注目されています。
DarkZeroのPVPX選手は、北米での最近の公式戦において、コントローラー勢がいかにキルリーダーの座を占領しているかを紹介しています（※画像の「C」がコントローラー。「M」がマウス＆キーボード）。今やプロも多くがゲームパッドを操作方法として選択しており、カジュアル層の世界でも同様に、パッド勢がキーマウ勢を脅かすという、シューターゲームの世界では珍しい光景が引き続き見られます。
アジア発の「アンチ・エイムアシスト戦法」？
そんな中、100ThievesのNiceWiggは自身の配信の中で、エイムアシストへの対策について、日韓チームで構成されるAPAC Northリーグの試合を見つつ、気になる発言をしています。
「みんな『なんでこんなにバンガロールが使われてるんだ？』って聞いてくるけど、これはジョークじゃないんだ。恐らくだけど、日本人選手の多くがコントローラーを使っていて、韓国人選手の多くが、バンガロールのスモークでエイムアシストを消そうとしているんだ。ただ、これは多くの選手たちから聞いた噂だ。目立ってはないけど悪くはないよね」
どうやらヴァルキリーが流行っている一方、バンガロールのスモーク内ではエイムアシストが機能しない点が広まったことで、コントローラー勢への対策としてバンガロールのピックも増えているようです。
実際に有志（hrkさん）の手で公開されているALGSのレジェンドピック率を参照してみると、確かにAPAC Northでは、バンガロールのピック率が高いことが分かります。北米とEMEA（ヨーロッパ、中東、アフリカ）でヴァルキリーの存在感が圧倒的なのに対し、日本チームも戦っているAPAC Northでは、ピックの幅が幾らか多様であることが分かります。
ただし補足すると、NiceWiggは「日本チームへの対策として韓国チームがバンガロールを使っている」旨を述べているものの、本人も認めている通り、バンガロールをピックしている作戦上の意図についてはあくまで噂です。また、実際には日本チームからもバンガロールのピックが多く見られていることからも、「日本チーム対策」という構図は正確ではないようです。
可能性としては、ウィーク1の最終戦（上画像）で、Crazy RaccoonやENTER FORCE.36に所属する韓国人選手たちが、バンガロールを採用して上位についていたことがアジア外のプレイヤーには印象的だったのかもしれません。
因果関係はともかく、アジアで起きていることが、北米の競技シーンにまで伝わっていることは確かなようです。パッドのプレイヤーに撃ち合いで勝てないことに悩むキーマウ勢の方々は、物は試しということで、バンガロールをピックしてみてはいかがでしょうか。
果たして彼女は今後、エイムアシスト対策のレジェンドとして一定の地位を確保できるのでしょうか。試合結果の他にも、環境でどのような流行が見られるのかにも注目したいところです。
Source: Twitter, YouTube
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コメント一覧 （18件）
クロス鯖って皆エイムアシストあるから勝てなくてCSから逃げてPC鯖で無双するためにあるんだろ