新型コロナウイルス感染症の発生で、2021年に急激かつ大幅な需要拡大・高騰で好景気となったゲーミングPC市場ですが、翌年2022年には需要が沈静化。現在の2023年も、景気の後退に対する懸念などにより厳しい状況だとされています。
そんななか、PCグラフィックス特化のリサーチ企業Jon Peddie Research(JPR)が明るい予測を発表しました。
PCゲーミングハードウェア市場復活へ?
Jon Peddie Researchは、現在から2025年までに50億ドル(約6577億円)以上の売上を回復すると予測。これは2022年から12%の市場規模増加を意味します。
ここまではある程度予想できますが興味深いのはその内訳で、ハイエンドゲーミングPCは2022年から17%増加、エントリーモデルは45%と驚異的な伸びを示すだろうとしています。
- ハイエンドゲーミングPC:39億2,000万ドル(17%増)
- ミドルレンジゲーミングPC:11億5,000万ドル(8%減)
- エントリーゲーミングPC:22.9億ドル(45%増)
JPRの代表Jon Peddie氏は、ハイエンドPCが伸びるのはメーカーがハイエンドに注力しているためで、変わりにミドルレンジPCの開発は犠牲に。
エントリーPC激増の理由は、これまでNVIDIAとAMDの独占状態だったグラフィックス市場に巨人 Intelが参入したことと、AMDの旧型GPUの一部がミドルからエントリーへ降りてくることなどを理由に挙げています。
ゲーマー向けディスプレイもお買い得に?
JPRのシニアゲームテックアナリストであるTed Pollak氏は、「2024年のマクロ経済環境の回復とゲーミングデバイスのリフレッシュサイクルが、市場の予測と成長に大きく貢献する」と指摘。
海外ゲーマーたちは現在、5Kや8Kのハイエンドディスプレイに注目。エントリーやミドルのユーザー向けにも、3440×1440のウルトラワイドディスプレイが約320ドル(約42,000円)から販売されており、数千万人ものゲーマーが手に届く価格となっています。
このような性能の向上と低価格化が進めば、我々ゲーマーは滑らかなフレームレートと大きなディスプレイを手にいれることが容易になるでしょう。
根拠に基づいているとはいえあくまでも予測ですが、ゲーム市場が広がるのは我々にとってシンプルにうれしいニュース。期待して待機しましょう。
Source: JPR
コメント
コメント一覧 (1件)
現状steamユーザーの8割がNVIDIAのGPU使ってるのにintelとAMDのGPUのがそんな存在感出せるとは思えないけどねぇ。
そんなだからNVIDIAがバス幅とかCUDAを前世代から減らして値段は据え置きか値上げした新型とか平気で導入できるわけで。