2023年8月10日、『Escape from Tarkov(エスケープ フロム タルコフ)』へ配信されたアップデートパッチ0.13.5のパッチノートが公開されました。
この記事は日本のエミッサリーとして活躍するEmilio_EFT氏の許可を得て、パッチノート(原文)の日本語翻訳を掲載しています。エミッサリーとはBSG公認のEFTコミュニティ代表で、各国のEFTスペシャリストです。
EFT アップデート 0.13.5 翻訳済みパッチノート
新たなボス "カバン" が加わりました
彼はかつてタルコフで小規模なビジネスを行っていましたが、その中で違法な取引にも手を染めていました。紛争が起きた後、ほとんどの住民が避難する中で手下たちと共に街に留まることを選びましたが、結果として彼の作った組織は今も成長を続けています。
カバンはその恵まれた体格のおかげで、機関銃でさえも休むことなく撃ち続けることができますが、一方で機動力を発揮するような余裕は無いため、戦闘中は定位置に留まり続けるか、ポジションを変える際も次の位置までゆっくりと移動します。彼は常に武装した多くの護衛を従えており、そのうちの何人かは元軍人で拠点に強固な守りを敷いています。
彼が率いるギャングは『Streets of Tarkov』の "LexOs" を中心とした区画を自分たちの根城にしています。かつてディーラーだった建物は要塞化されて厳重に防衛されており、入り口には固定式の機関銃と自動擲弾銃の AGS が待ち構えています。通路には地雷も敷設されているうえ、屋上では常に狙撃手が周囲の警戒にあたっていることでしょう。
カバンは機関銃の箱型弾倉を収納できるカスタマイズされたリグ(ポケットの扱いになっているので入手することはできません)を愛用しており、服の下にはボディアーマーも着込んでいます。彼は部下や護衛たちの間では絶対的な権力を持っているため、近くにいる Scav たちも拠点の防衛を担うだけでなく、自らのボスである彼のために積極的に戦闘に参加します。
装備プリセット
自由に組み合わせた装備品のセットを保存し、素早く装備を変更できる機能が実装されました。プレイヤーは『プリセット』に名前を付け、組み合わせる装備品を選んだり、内容や重量を確認しながら他のセットと比較することができるようになります。
- 選択した装備プリセットの画面は2つのタブで分割されています
- "装備品" をクリックすると、使用可能な装備スロットがすべて表示されます。
- "ポーチ類" をクリックすると、リグ、ポケット、バックパック、セキュアコンテナの中身が表示されます。
選択した装備品のセットは、プレイヤーのスタッシュの中にあるアイテムから条件に合うものを選んで組み立てますが、プリセットを完成させるために必要なアイテムがスタッシュ内にない場合、足りないアイテムはトレーダーやフリーマーケットで購入することができます。
メインキャラクターの作成後、プレイヤーは基本の装備セットを15種類利用できるようになりますが、その他に最大50種類、カスタマイズした装備セットを自分でも作ることが可能です。
コンテナのランダムスポーン
戦利品の入った各種コンテナがランダムな位置でスポーンするようになり、それに合わせてすべてのマップでコンテナがスポーンする場所の数も増えました。ただし、サプライクレート(物資輸送用の大きな木箱)、大型のレジ、引き出しの付いたファイルキャビネットは常に固定の位置でスポーンします。
サイドアームを素早く構える(クイックスワップ)
ホルスターに収められた武器のホットキーをダブルクリックすると(デフォルトの設定では1キー)キャラクターは素早く武器をサイドアームに持ち替えます。この動作は腕のスタミナを消費し、スタミナが不足している場合は手で構えている武器が震えるようになります。武器の熟練度を鍛え、武器の種類に合わせたスキルのレベルが上がると、クイックスワップを行った際に消費する腕のスタミナが減少し、持ち替える動作もより速くなります。
平常時のAIの挙動を改善
- Streets of Tarkovで AI の Scavがコンテナを物色するために新しい経路で移動するようになりました。
- AIの敵がより人間のような挙動をするようになりました。敵対していない状態のAIは構えている武器の銃口を僅かに上下に動かすようになり、移動する際も最短距離を直線で進むのではなく、わずかにずれた位置を進むようになります。戦闘が始まったり危機が迫っている場合には行動パターンは"警戒"モードに戻ります。
- 低難易度のAIの敵が弾薬の再装填にかける時間を長くしました。
- AIの敵も瞬時に体の向きを反転しないように修正しました。伏せた状態から大きく体の向きを変える場合、一度しゃがんだ状態まで体を起こし、そのうえで射撃を続けるようになります。
- AIの敵も死体を物色し、武器やリグ、バックパックなど好きなものを持っていくようになりました。彼らがすでにバックパックやリグを装備していた場合、死体の隣にそれらを落とします。またAIの敵が奪っていった場合でも、他のプレイヤーに奪われた場合と同様に保険のサービスで取り戻すことができなくなりました。
- Scav モードのプレイ中、プレイヤーから呼びかけることで AI のScavがアイテムを共有してくれるようになりました。
- AIの夕暮れ時の視認性を現実的なレベルに修正しました。現在はプレイヤーと同じようにフラッシュライトを必要とするくらいまで視界が悪くなるように設定されています。この修正によって周囲の明るさに合わせて、より正確にAIの視界も変化するようになりました。
- Scavモードでプレイする際のスポーン時間を全マップで修正しました。
AI Scavのグループシステム
一定の確率でチームとして活動する Scav のグループがスポーンするようになりました。彼らは少人数の Scav ギャングで、戦闘中は味方と連携しながら動きます。
AI Scavへの指示
Scavモードをプレイする際にAI Scavに対して新しい指示を出せるようになりました。AIのScavが指示に従って行動する確率はプレイヤーに対する Fence の信頼度によってかわります。また指示を連続して出すためには間にクールダウンの時間を挟む必要があります。
- "Help"という指示を出すと一定の確率で効果範囲内にいるすべてのAI Scavがプレイヤーのもとに集まり敵との戦闘を始めます。
- "Spread out"の指示を出すと一定の確率で効果範囲内にいるすべてのAI Scavが周囲に散開し、遮蔽物の後ろに身を隠します。
- "Take cover"という指示を出すと一定の確率でプレイヤーの隣にいるAI Scavが一番近い遮蔽物の後ろに身を隠します。
- "Quiet."という指示を出すと一定の確率で効果範囲内にいるすべてのAI Scavが話すのをやめて周囲の音を聞き始めます。
- "Stop"という指示を出すと一定の確率でプレイヤーの隣にいるAI Scavがしばらく動きを止めてプレイヤーを見続けます。
- "Follow me"は今までのようにジェスチャーを行うだけでなく、実際に指示を出してAI Scavについて来てもらうことができるようになっています。
QoL
- トレード、クエスト、Ragmanのサービス画面のUIが一新されました。
- キャラクターの装備品のスロットをクリックするとドロップダウンメニューが表示され、スタッシュにあるアイテムを素早く装備したり交換したりすることができるようになりました。
- FPSのメーターが表示される位置をレイドの残り時間を示すタイマーと重ならない位置に変更しました。
- 消耗品はアイコンをダブルクリックするだけで、そのアイテムを使用することができるようになりました。機能としてはアイテムのコンテキストメニューにある「使用」のオプションに似ています。
- ※消耗品の残りすべてを1回で使い切る感じです。この機能はオプションの設定画面で無効化することも出来ます。
- Hキーをクリックすることでヘルメットに装着したタクティカルデバイスやフラッシュライトのON/OFFを切り替えることができるようになりました。またCTRL + Hキーを押すとタクティカルデバイスのモードを変更することができます。
- OpsCoreと6B47ヘルメットで使用可能な付属品が増えました。
- ファーストエイドキットやその他の医療用品を使用する際にクイックユーズに設定した4~0のホットキーを "長押し" することで、治療する体の部位を選ぶドロップダウンリストが表示されるようになりました。ファーストエイドキットを使用する場合、リストにはキャラクターが負傷しているすべての部位が表示されます。その他の医療系アイテムを使用する際は、そのアイテムで治療可能な体の部位のみが表示されます。
- ※この機能を有効にするためには、ホットキーのモードを"離した時"に設定する必要があります。
- ロード画面に新しい背景を追加しました。
ガンラック
ハイドアウトに新しい設備として "ウェポンラック" が追加されます。この設備には3段階のレベルがあり、レベルが上がるとより多くの武器を飾ることができるようになります。(レベル1:108マス、レベル2:132マス、レベル3:182マス)
Scavの戦利品の一括売却
Scavの戦利品をプレイヤーのスタッシュに移す画面で「装備を売る」ボタンが追加されました。この機能を利用すると Fenceが通常購入しない紙幣も含めて、Scavとして帰還した際に装備しているすべてのアイテムを一括で売却することができます。
クラフト中の表示の改善
- クラフト中の設備のアイコンにアニメーションと色付きの表示を追加しました。
- 完成したクラフトが設備のリストで最初に表示されるようになりました。
- 完成品のカウンターをクリックすると、受け取り可能なアイテムがある設備に移動します。
グラフィックとパフォーマンス
- 鎮痛効果を表現する視覚的なエフェクトが変更されました。
- Streets of Tarkovで霧のレンダリングに関する新技術を実装しました。
- Lighthouseに新しいカリングのシステムを追加しました。
- Streets of Tarkovのカリングのシステムを改良しシステムの精度とパフォーマンスを向上させました。
- サウンドシステムのリソースの消費を最適化しました。
- ※「カリング」とはメモリの負荷を軽減するために画面に映っていない部分など、描画する必要がないオブジェクトを描画しないようにする設定のことです。
新しい武器と装備の追加
- SVT-40 と AVT-40 ライフル
- AK-12 アサルトライフル
- PKM と PKP ライトマシンガン
- Ryzhy の ソードオフ・ショットガン
- PM & PB ピストル
新しい弾薬
- .300 Blackout CBJ
- 12/70 "ピラニア"
- 4.6x30mm JSP SX
- 7.62x39mm FMJ
- 7.62x39mm SP
- 7.62x39mm PP gzh
- 7.62x54mm R FMJ
- 7.62x54mm R HP BT
- 7.62x54mm R SP BT
- 9x19mm FMJ M882
その他にも多数の武器パーツや装備品を追加しています。
バランス調整
- 弾薬の性能に関する様々なバランスを調整しました。
- 取引に関する様々なバランスを調整しました。
- クラフトに関する様々なバランス調整しました。
以下のパーツのサイズを調整
- JP Enterprises フラットトップ 30mm リングスコープマウント
- Recknagel Era-Tac 30mm リングスコープマウント
- Recknagel Era-Tac 34mm リングスコープマウント
- Nightforce Magmount 34mm リングスコープマウントとラギダイズドアクセサリープラットフォーム
- Burris AR-P.E.P.R. 30mm リングスコープマウント
- Steyr AUG 5.56x45 42連 マガジン
- HK G36 用 STANAG マガジンレシーバー
- HK G36 STANAG マグウェル
- VPO-101 "Vepr-Hunter" ストック
- VPO-101 "Vepr-Hunter" SVD スタイルストック
クエストのバランス調整
- The Huntsman Path - Trophy
- The Huntsman Path - Sellout
- The Huntsman Path - Woods Keeper
- Hunting Trip
- Tourists
- Psycho Sniper
- A Shooter Born in Heaven
- The Tarkov Shooter - Part 8
- Capturing Outposts
- The Stylish One
- Farming - Part 4
- Grenadier
- Crisis
- Insomnia
- Sew it Good - Part 3
- Test Drive - Part 1
ハイドアウト設備の条件変更
射撃場
- レベル1の施工に必要なアイテムを変更しました。
- 照明: レベル1
- 費用:20,000ルーブル
- ナット:1個
- ボルト:1個
- 金属製のスペアパーツ : 1個
欠陥のある壁
- 最初の発見に必要な条件を変更しました。
- 医療ステーション: レベル1
- 集水器: レベル1
ジム
- 設備の施工条件を追加
- 照明:レベル2
- 通気口:レベル2
修正一覧
- 再接続時に「戻る」ボタンを押すとクライアントが落ちてしまう不具合を修正しました。
- マップの固定武器を使用する際、キャラクターの手の表示に起きていた問題を修正しました。
- アンダーバレル・グレネードランチャー使用時にフリーズしてしまう不具合を修正しました。
- AIの敵が投げた手榴弾の音が消えてしまう不具合を修正しました。
- レイド開始時に Zryachiy とその護衛が誤った位置にいることがあった不具合を修正しました。
- Streets of Tarkovのいくつかの場所で起きていた視覚的な問題を修正しました。
- ハイドアウトで起きていた、いくつかの視覚的な問題を修正しました。
- AIの敵が茂みや木の向こうにいるプレイヤーを想定以上に視認してしまっていた問題を修正しました。
- Interchangeで照準器を覗いた時に起こっていた視覚的な問題を修正しました。
- スキル『ストレス耐性』がエリートレベルに達した際の "ベルセルク" 効果の発動中、照準器を覗くと視野角が不自然になってしまう不具合を修正しました。
- フラッシュライト、IRライト、ナイトヴィジョンゴーグル、サーマルゴーグル使用時に起きていた不具合を修正しました。
- マップの読み込みに想定以上の時間がかかる場合があった問題を修正しました。
- RSP-30 の発砲音が消えてしまう不具合を修正しました。
- 3人称視点でコンテナを物色する際の音が消えてしまう不具合を修正しました。
Gaming Device Power Tune for FPS
Source: EFT
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コメント
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まとめの量やっべえ
ご苦労様です助かります