Battlestate Gamesが手がけるハードコアFPS『Escape from Tarkov(エスケープ フロム タルコフ)』のコミュニティでは、新しい最上位エディションである「The Unheard」の発表を契機に炎上騒動が勃発。週末は開発側とコミュニティとの激しい対話に終始した。
BSGは日本時間4月28日、これまでの最上位版である「Edge of Darkness」所有者に向け、さらに譲歩。EoD版の所持者も、争点だったPvEモードに無料アクセス可能になった。ただしゲームサーバーの都合で、アクセスは複数回のウェーブ制となる。コミュニティからの当初の要望が最終的に通った形だ。
「The Unheard Edition」騒動に関してBSGから新たな提案
- これまでの経緯:
BSGのCEO兼タルコフのディレクターである二キータ氏から提示された、新たな譲歩案は以下のとおり。
ニキータ氏「最初に、ファンやコミュニティの皆さんにこのような思いをさせたことを大変申し訳なく思っています。残念ながら、私はこのような反応が起こることを予測できていませんでした。そして今回、今後の決断に向けた結論へと至りました」
- PvEモードへのアクセスについて:EoD版所有者には無料開放することを決めました。ただし、複数回のウェーブ形式となります。以前も述べた通り、現時点でサーバーに容量がないためです。可及的速やかにこのプロセスを開始します。
- タルコフの正式リリース後、PvEモードにMODサポートを追加することも決めました。
- 「The Unheard」版の削除はしません。今後もタルコフをサポートしたいという方への選択肢として残しておきたいのです。とはいえ、このエディションのアイテムや特典にはバランスをとる予定です。さらに、以前の価格でアップグレードした方にはさらなる特典を用意しています。
- EoD版の新しい特典にもバランスをとります。「高優先度マッチング」は削除し、誰もが同じ立ち位置にいられるようにします。EoD版が全体的に際立つように、さらにユニークなものも付け加えていきます。EoD版の新しい特典は、速やかに決定版のリストをお届けします。
- 今後もパッチや新コンテンツ、イベントに取り組み、何があろうともタルコフの正式リリースを果たします。
騒動は収束へ、コミュニティから信頼回復できるか
争点の1つだった「PvEモード」に、EoD版所有者もアクセス可能になったのは朗報。当初この要素は「ゲームモードでありDLCではない」としてプレイヤーからの要望を却下したBSG側だったが、ニキータ氏も認めるように予想外なほどの批判を招き、大きく裏目に出る結果となった。
サーバーの都合ですぐにはアクセスできないものの、これで一連の騒動も収束に向かいそうだ。「The Unheard」のコンテンツに見られる「Pay to Win」疑惑にはまだ議論の余地があるものの、プレイヤーからは「大きな改善だ」、「正しい方向に向かっている」と、この辺りでの幕引きをはかるようなコメントが寄せられている。
一方で、「最初からそうするべきだったんだ」、「俺はまだキレてる。信頼は壊れたままだ」という厳しい意見も目につく。今回の「The Unheard」騒動は、BSGにとって手痛い判断ミスだったと言える。傷ついたコミュニティからの信頼を再び取り戻せるかが、今後の大きな課題として残りそうだ。
- Escape from Tarkov(エスケープ フロム タルコフ)
- 発売日:
- 対象機種:PC(公式)
Source: X
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コメント
コメント一覧 (2件)
正式リリース時には正式リリースエディションとか販売しそうだな
最初から素直に「開発費がきついから支援してくれ」って言ってりゃ燃えなかっただろうに
コアなファンが多いゲームなんだからニキータの顔でもプリントしたTシャツ売るだけでもネタで買うやつ居るぞ