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『レインボーシックス シージ』世界大会"BLAST R6 Major Manchester"フェーズ2DAY3結果:日本チームSCARZ & CAG敗退も世界に成長見せる

『レインボーシックス シージ』世界大会"BLAST R6 Major Manchester"フェーズ2DAY3結果:日本チームSCARZ & CAGともに敗退、世界に成長見せる
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Ubisoft(ユービーアイソフト)の『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』eスポーツ競技シーンでは、イギリス・マンチェスターを舞台に「BLAST R6 Major Manchester 2024(以下、マンチェスターメジャー)」が開催中。

日本時間5月21日から22日にかけては「フェーズ2」DAY3を実施。日本代表2チームは1勝2敗で後がない状況だったが、CAGはBDSにマップスコア2-1で敗北、SCARZもLiquidに2-0で敗北し、ともにメジャーの舞台からここで去る結果となった。

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『R6S』マンチェスターメジャー フェーズ2 DAY3結果

『レインボーシックス シージ』世界大会"BLAST R6 Major Manchester"フェーズ2DAY3結果:日本チームSCARZ & CAGともに敗退、世界に成長見せる
フェーズ2DAY3終了時点

スイスドロー形式によるメジャー「フェーズ2」もいよいよ大詰め。この日の時点で、ベスト8のうち5チームが確定した。

昨日フェーズ2を突破したFuria(ブラジル)とSecret(ヨーロッパ)に続き、M80(北米)、FaZe(ブラジル)、DarkZero(北米)が前評半通りに勝利。いよいよフェーズ3の顔ぶれがはっきりしてきた。

『レインボーシックス シージ』世界大会"BLAST R6 Major Manchester"フェーズ2DAY3結果:日本チームSCARZ & CAGともに敗退、世界に成長見せる
フェーズ2も大詰め。ベスト8が固まりつつある

一方この日は、日本のSCARZとCAG、そしてInto The Breach(ヨーロッパ)が敗北。3敗したことでメジャーの舞台から去ることとなった(後述)。

CAG、ヨーロッパ・トップチームと大決戦

『レインボーシックス シージ』世界大会"BLAST R6 Major Manchester"フェーズ2DAY3結果:日本チームSCARZ & CAGともに敗退、世界に成長見せる
ヨーロッパ今季1位、BDS

ブラジルのE1には大勝したものの、あと2連勝するしかない状況が続く日本チームCAG。この日の相手は、ヨーロッパにおける今季1位のチームBDS。第1マップとして、BDSは「カフェ」をピックした。

CAG視点では、「カフェ」はE1に苦しめられたマップ。結果的にCAGは勝利したが、BDSは付け入る隙を見出したようだ。防衛スタートしたCAGに対し、BDSは手際良く囲い込み早々に4-0としてみせる。

CAGもまた、緩急さまざまな作戦の引き出しを見せつつ4-2で攻防交代。攻撃に回ってからも、定番の手順からやや外した手法で相手を揺さぶろうとした。しかし最終的には、BDSのShaiiko選手やYuzus選手らとの撃ち合い勝負に屈する結果に。ラウンドスコア7-2で、早々に「カフェ」でのポイントを失った。

『レインボーシックス シージ』世界大会"BLAST R6 Major Manchester"フェーズ2DAY3結果:日本チームSCARZ & CAGともに敗退、世界に成長見せる
第2マップからは立て直し、ディサイダーへ

第2マップ「高層ビル」で、CAGは攻撃スタート。CAGにとってはメジャー最後の防衛ラインとなる場所であり、勝っておきたいピックマップでもあった。しかしShaiiko選手らBDSの選手たちは、細かな射線で少しずつポイントを稼ぎ、序盤を2-2とイーブンな展開にする。

乱戦が予想されたが、実際にはCAGが戦いの中でBDSの動きを掴んでいく展開となった。第5ラウンドではラッシュを決め、2-3としたCAG。第9ラウンドでベッド防衛を選ぶと、ここでShuReap選手の意表を突いたピークが刺さる。4-5とリードに成功。さらに次のラウンドも勝ち取って、4-6と先にマッチポイントを獲得した。

しかしBDSもここから粘る。土壇場でShaiiko選手に阻まれ、試合は6-6とオーバータイムに突入。その後は防衛で1本ずつ取り合い、ついに7-7とフルラウンドに。

最後にCAGが選択したのは、ベッドルーム防衛だった。上下を使って複雑に構成された防衛網でBDSの進行を着実に阻み、ラウンドスコア7-8で勝利。対戦はディサイダーマップ「オレゴン」へと続く。

「オレゴン」で防衛からスタートしたCAGは、「高層ビル」を制した勢いでさらに調子を上げていく。 ShuReap選手やBlackRay選手が果敢にピークするなどして、0-2でリード。BDSにタイムアウトを取らせた後も、ガンファイトで勝りつつ1-5での攻防交代に成功した。

しかし、ここでヨーロッパのトッププレイヤーYuzus選手が牙をむく。BDSの最初の地下防衛を攻略したかに見えたCAGだったが、Yuzus選手が1v2の場面で90度クロスをさばききり、2-5で踏みとどまる。この衝撃的なラウンド以降も、Yuzus選手はエースを取るなどの活躍。BDSはスコア差を縮め、ついに6-5と逆転マッチポイントを獲得した。

いよいよ追い詰められたかに見えたCAGだったが、彼らはスコアに関係なくチームプレイに徹し続けた。第12ラウンドでは、作戦の要と思われたShuReap選手のOsa(オサ)が早々に落とされるも、残り4人でまとめきり、6-6とオーバータイム突入に成功。その後は互いに防衛で取り、スコア7-7で再度のフルラウンドへと至った。

日本のリーグ戦では浮き沈みが激しく、新体制への適応に時間を費やしていたと思われるCAG。メジャーへの出場も、どうにかLCQ(最終予選)を経由してのものだった。

しかしイギリスでの戦いを通じ、チームとしての一体感は目に見えて高まった。フェーズ1でのCruelty戦やGeekay戦では、たとえ局面で不利になっても少人数で打開できる地力を見せつけた。フェーズ2のE1戦では、試合がフルラウンドに及んでも耐えられる、体力や引き出しの多さを見せてくれた。

ヨーロッパ今季1位のチームBDSを、BO3で追い詰められたことも大きな成果だ。最後はTubarao(トゥバラオ)らを使ったBDSの遅延作戦に阻まれ、力尽きたCAG。最終マップスコア2-1で、メジャー敗退が決定した。しかし全員が最後まで闘志を発揮するその姿は、日本シージ界にとって大きな励みとなっただろう。ステージ2、あるいはeスポーツワールドカップに向けた、さらなる成長に期待したい。

SCARZはLiquidと接戦も、メジャー敗退

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Liquid。ブラジルシージ界の大名門チーム

DarkZeroに敗れて1勝2敗となったSCARZ。次の試合はブラジルチームLiquidとのBO3になった。Liquidはフェーズ1から出場しているチームで、絶好調とは言えないまでも着実に試合勘をつかんでいる。

第1マップはLiquidピックの「ナイトヘイヴンラボ」。SCARZにとっては、前回DarkZeroに手ひどくやられたマップだ。防衛からスタートしたSCARZだったが、LiquidのMaia選手がキル獲りで存在感を発揮。Liquidが序盤を3-0とする。1ラウンドは返すSCARZだったが、Liquidは勝負タイミングを読む巧さで勝りつつ、4-2での攻防交代となった。

攻撃に回ってからも、Liquidはなかなか崩れない。Maia選手がRec選手との1v1を制して5-2。さらにキッチン拠点をコンパクトに守り、6-2で先にマッチポイントを獲得する。SCARZもタイムアウトを取りつつ終盤のテンポ感を修正したが、ラウンドスコア7-3でLiquidが先に1マップを取得した。

第2マップはSCARZのピックした「領事館」。攻撃から入ったSCARZは、個人技で局面を1つずつ解決。Wqsyo1選手が1v1を制したこともあって、序盤のスコアは2-2だった。しかしその後はLagonis選手が見せ場を発揮し、Liquidが4-2でリードしての攻防交代となる。

攻撃でも、コンパクトな手順でSCARZの防衛網を崩していくLiquid。SCARZもまた、丁寧な守りで対応した。Rec選手が土壇場でせん滅に成功するなどして5-5と追いつき、Liquidにタイムアウトを取らせる。

第11ラウンドでは、Nina選手がディフューザー設置後の攻防で奮戦するも、先にマッチポイントを取ったのはLiquidだった。その後6-6とオーバータイムに突入した後、LiquidはMontagne(モンターニュ)で効率良くエリアを確保し、7-6。

攻防切り替わって、SCARZも地下への攻撃に挑んだ。しかし、ディフューザー設置の準備を整えようとしたところで、Liquidがタイミングよく人数をかけたリテイクを実施。これが機能してラウンドスコア8-6。最終マップスコア2-0で、試合はLiquidの勝利に終わった。

世界とどう戦うか。次はeスポーツワールドカップ出場権が争点となる

コペンハーゲンでメジャーデビューした際は、ベスト8を記録したSCARZ。しかし、その後は世界のチームに勝てない流れが続いている。今回のメジャーは1勝3敗だが、1勝分は同じ日本チームCAGから得たもの。FURIA、DarkZero、Liquidの海外チームから勝ち星を取れなかった。

作戦やスキルで通用していないわけではない。マクロの部分では、日本語配信でVITEのSmiLing_C4T選手が言及していた「ストーリー」がポイントだろう。DarkZeroやLiquidの試合巧者ぶりから、学ぶものは多いはず。ラウンド中でも試合全体でも、チーム全体でより深い構想をもって進め、勝負どころを定められるか。

とはいえSCARZのシージも洗練されている。チーム全体で話し合いつつ、クオリティを煮詰めていきたい。既に選手たちはeスポーツワールドカップにも言及しており、変わらぬ闘志を感じさせる。その後のステージ2もあわせた、さらなる成長に期待しよう。

フェーズ2もいよいよ最終日、アジア勢の躍進なるか

フェーズ2DAY4日程(現地時間、日本時間=現地+8)

マンチェスターメジャーでは、日本時間5月22日から23日にかけてフェーズ2 DAY4の3試合を予定。フェーズ2はこれが最終日となる。各試合に出場する、アジアの3チームに注目しよう。

シージ競技シーンではその歴史や実績から、北米・ヨーロッパ・ブラジルが三大地域とされている。日本を含むアジア勢は事実として、これまで一度もメジャーやインビテーショナルでタイトルを取ったことがない。

しかし、かつてはベスト8に残ることさえ稀だったアジアも着実に成長し、状況は変わりつつある。日本チームは倒れたものの、現時点でBliss(オセアニア)、Bleed(東南アジア)、TALON(韓国)が生存。DAY4で勝てばベスト8に進出できる。

マンチェスターメジャーは以下のチャンネルで配信中。大会と並行して、ゲーム内のイヤー9シーズン2アップデート「オペレーション・ニューブラッド」の最新情報にも注目しよう。

  • タイトル:Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)
  • 発売日:2015年12月10日
  • 対象機種:PS5, PS4, Xbox Series X|S, Xbox One, PC(Steam
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Source: X, YouTube

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