たった2人で作ったゲームながら92％好評：異常現象アノマリーを潜り抜け、探索＆戦闘＆強化で繰り返しプレイできる新作TPS（600円セール中）

Ascension Studioは7月14日、Steam向けの脱出系TPSタイトル『C.A.S.T. (CHERNOZEM ANOMALY STRIKE TEAM)』を正式リリースした。

プレイヤーはソロ、または最大4人チームで多様なマップに展開し、異世界から出現した怪物たちと戦闘を繰り広げる。探索を通じて素材や通貨を集め、脱出してワークショップで自身を強化。そこからさらに高難度な任務に挑むという、繰り返しプレイが楽しめる作品だ。現在は25％オフの600円でセール中（7月29日まで）。

異界の脅威と戦うTPSゲーム『C.A.S.T.』

『C.A.S.T.』の舞台は1950年代のヨーロッパ。タイトルにもなっている「C.A.S.T.（キャスト）」とは、「チェルノーゼム・アノマリー・ストライク・チーム」の略で、世界中から過酷な訓練をくぐり抜けてやって来たエリート戦士たちのグループだ。

プレイヤーはC.A.S.T.の一員となり、異世界の奥底から現われる怪物の軍勢「Mrakals（ムラカルズ）」に立ち向かう。20年前に侵略を開始したMrakalsの怪物たちは、それぞれ異なる外見や能力を持っており、世界に破壊と混沌をまき散らしている。Mrakalsを撃退し、人類の未来を守れるかどうかは、C.A.S.T.の手にかかっている。

Mrakalsの他にも、異界の菌類に感染して変異した人々「Morliths（モーリス）」という敵とも戦うことになる。Mrakalsとの怪物たちとは異なり、Morlithsは人類の兵器で武装して襲いかかってくる。その代わりMorlithsの武器庫を見つければ、ドローンや無線機など、貴重なハイテク装備が手に入るかもしれない。

探索＆戦闘＆強化、徐々に難易度が上がる繰り返しプレイが魅力

ゲームとしては脱出系TPSだ。探索を通じてアイテムを集め、自身を強化し、さらに高難度な戦いに挑むというゲームプレイ・ループが楽しめる。

ゲームを開始すると、自分の本拠地からスタート。ここにはマニュアルや、ステータスメニュー、倉庫やストアなどの基本機能が詰まっている。なお記事執筆時点で日本語サポートがない点は注意。

キャラクターは、初期アンロックの「Scavenger（スカベンジャー）」のほか、「Sergeant（サージェント）」、「Reanimated Soldier（リアニメイト・ソルジャー）」などが用意されている。

たとえばスカベンジャーはリソースにボーナスがかかり、持ち運べる重量が30％増加するという探索向けの性能をしている。一方でサージェントは、移動速度が上昇、リロード時間が短縮するという、戦闘に向いたキャラだ。プレイヤーレベルを上げていくことで、さらに多くの要素にアクセスできる。

他にも、自分のキャラクターには最大3つのパッシブMODアイテムを装備し、より細かなカスタマイズができる。探索などを通じて手に入る膨大なMODにはそれぞれレアリティが設定されており、高レアなほど強力な効果がかかる。たとえば「ジョーカー」のMODを装備すると、アビリティのチャージが25％早まるという具体だ。

初期装備を調えたら、壁にかかっているマップから攻略可能な任務を確認する。最初は「生きたアノマリーを排除せよ」というメイン目標の下に、「カルト教団の無線を妨害せよ」、「レリックを見つけろ」といった、同時にクリアできるサイド目標がくっついている。任務を受領すると、バンに乗って現地マップまで自動的に移動する。

マップ内には、他のC.A.S.T.メンバーが残したと思われるアイテムボックスが散らばっている。ここから弾薬を補給したり、鉄などの素材アイテムや、ゲーム内通貨であるトークンを集めて、立ちはだかる敵と交戦していく。

メイン目標以外はクリアしなくてもOKだが、探索を続けることで、リスクを上げつつもより多くのリソースが手に入る。

ランダム異常現象「アノマリー」の恐怖

任務中は、「アノマリー」という異常現象が発生する。これはプレイヤーに何らかの被害をおよぼすランダムイベントで、探索の難易度を高める機能を持つ。

たとえば「ブラッド・オベリスク」のアノマリー（上画像）はプレイヤーの最大HPを低下させてしまう。一定数の敵を倒し続て効果を解除しなければならない。

また、「マリグナント・スター」が発生すると空が赤々と炎上。どこかの影に隠れないと大ダメージを食らってしまう。このように、ただキャラクターを強化すればリスクを下げられるわけではなく、アノマリーをやり過ごしていくプレイスキルも要求されるデザインだ。

目標を達成するか用事を済ませたら、スタート地点であるバンまで戻ることで帰還できる。ここで敵のキル数や活動時間などが評価され、スコアに基づいた報酬が得られる。

無事に帰還できたら、持ち帰ったものや任務報酬を使って、ストアやワークショップから装備を追加したり、カスタマイズしたりして次の任務に備えよう。

たった2人で作ったゲームながらSteamでは92％が好評

開発を手がけるAscension Studioは、たった2人組のチームとのこと。早期アクセスから8ヵ月で『C.A.S.T. 』の正式リリースを果たしたというのだから驚きだ。開発に区切りがついた今、いったん9月まで休暇をとっている。

ライブサービス型ではないので、7月14日の正式リリースをもって開発終了という可能性も有り得る。今後もコンテンツアップデートを継続するかは、『C.A.S.T. 』のパフォーマンス、つまり売れ行きやプレイヤーからの評価を見つつ決める予定だ。

とはいえ、Steamレビューでは記事執筆時点で92％が高評と絶好調だ。休暇が終わったらまたモチベーションを高めてくれるかもしれない。もちろんバグ修正など安定性に関わる部分は、ゲームの評判に関係なくアップデートしていく。

通常価格800円だが、7月29日まで25％オフの600円でセール中。最大4人のチームでもソロでもプレイ可能だ。「探索」→「戦闘」→「帰還」→「強化」の繰り返しプレイを楽しみたい方は、この機会に『C.A.S.T. (CHERNOZEM ANOMALY STRIKE TEAM)』をプレイしてみてはいかがだろうか。

• Steamストアページ：『C.A.S.T. (CHERNOZEM ANOMALY STRIKE TEAM)』

Source: Steam