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【RoN】『Ready or Not』へ追加された新武器4種を実銃好きが徹底解説!元ネタを知れば運用がもっと楽しくなる

コンソール版発売の『Ready or Not』に追加された新武器4種を実銃視点で解説!実銃を知れば運用が分かる
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ついにPlayStation 5Xbox Series X|Sでも発売され、SWAT任務の現場がさらに拡大している超硬派タクティカルシューター『Ready or Not』(PS5/Xbox/Steam)。PC版の正式リリースと同時に行われた大型アップデートでは、多くのゲーマーを唸らせる4種類の新武器が追加された。

今回追加されたのは、巨大な.50AE弾を叩き込むピストル「MK-V .50 AE」、マガジン給弾式に進化したショットガン「590M」、非致死性(レスリーサル)の選択肢を広げる「TRPLピストル」、そして面制圧の切り札「M32A1グレネードランチャー」という、いずれも個性派ぞろいの強力な火器だ。

SWATシミュレーターとしてのリアリティが魅力の本作では、武器の背景や“本来の使われ方”を知ることで、装備選択はもっと面白くなり、突入時の戦術も洗練される。この記事では、新たに追加された4つの武器を実銃の視点から徹底解説。その出自と性能を知り、無法地帯ロススエノスの制圧に役立ててほしい。

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個性豊かな新武器4種とそのスペック

MK-V .50 AEピストル:デザートイーグルに挑んだ“巨大ガバメント”

コンソール版発売の『Ready or Not』に追加された新武器4種を実銃視点で解説!実銃を知れば運用が分かる!
  • 正式名称: LAR Grizzly Win Mag Mk V
  • 銃種: 自動拳銃
  • 開発国:アメリカ合衆国
  • 重量:装弾時1.5キロ
  • 全長:267mm(6.5インチモデル)
  • 使用弾薬: .50 Action Express
  • 作動方式: ショートリコイル / シングルアクション
  • 装弾数: 7+1発
  • 製造期間: 1993年 - 1999年

まず紹介するのは、1980年代からL.A.R.マニュファクチャリング社によって製造された「LAR グリズリー」シリーズ。その中でも、最強の自動拳銃として名高い「デザートイーグル」と同じ.50AE弾を使用し、“最強の座”を競った歴史を持つモデルが、今回追加されたMk Vだ。

ベースはあの有名なM1911 コルトガバメント。しかし、より大きく強力な弾丸を発射するため、各部品は大型化・強化されており、ガバメントを見慣れた目にはグリップのあまりの太さにまず圧倒される。そこから無骨に伸びる6.5インチのバレルは、まさに「マグナムオートの限界」を押し広げようとした開発者の執念を感じさせる。

コンソール版発売の『Ready or Not』に追加された新武器4種を実銃視点で解説!実銃を知れば運用が分かる!
6.5インチバレル、.45ウィンチェスターマグナム仕様のLARグリズリー Mark I

残念ながら製造元の倒産により現在は生産されておらず、コレクターズアイテムとなっている。マグナム弾の強烈なパワーは銃本体にも大きな負担をかけ、耐久性の問題や、弾薬の火薬量によって作動が左右される気難しさも併せ持っていた。

「LAR Grizzly 44 mag」video uploaded by fattywithafirearm

その威力は凄まじく、.50AE弾の反動は拳銃弾の中でも最大級。しかし、重量級のスライドと巧みなグリップ設計により、制御不能というわけではなかったという。M1911譲りの優れた作動方式とキレの良いシングルアクショントリガーは健在で、熟練した射手ならば驚くほど正確な射撃が可能だったとされる。

しかし、その強烈なパワーは諸刃の剣でもあった。マグナム弾の衝撃は各部品に多大な負担をかけ、破損や摩耗の早さが問題視された。同じ口径の弾薬でも、火薬の量(レシピ)によって作動が不安定になる繊細さも持ち合わせていた。そして何より、その極太のグリップとトリガーまでの距離は射手を選び、誰もが扱える銃ではなかったのだ。残念ながら製造元の倒産により現在は生産されておらず、完全に動作する個体はコレクターズアイテムとして高値で取引されている。

『Ready or Not』での運用考察

『Ready or Not』において、このMK-V .50 AEはSWATの標準装備としては明らかに過剰火力であり、“問題への公約数的選択肢”ではないだろう。しかし、その一撃の威力は絶大。ボディアーマーを着用した凶悪犯に対し、ハンドガンとは思えないストッピングパワーを発揮する。特に、バリスティックシールドを構えながらの精密射撃といった限定的な状況下では、その高威力が“最後の切り札”となり得る。強力なパワーと引き換えに、装弾数の少なさ、制御の難しさ、取り回しの悪さがそのままリスクとなる、まさに玄人向けのサイドアームだ。


590Mショットガン:老舗が生んだ“マガジン給弾”という革命

コンソール版発売の『Ready or Not』に追加された新武器4種を実銃視点で解説!実銃を知れば運用が分かる!
  • 正式名称:Mossberg 590M
  • 銃種:ポンプアクションショットガン
  • 開発国:アメリカ合衆国
  • 作動方式:ポンプアクション
  • 重量:装弾時約3.5キロ(マガジン・弾薬込み)
  • 全長:1020mm(20インチバレルモデル)
  • 装弾数:5 / 10 / 15 / 20発(登場モデルは10発マガジン)
  • 製造期間:2018年〜現行生産中

ショットガンメーカーの老舗モスバーグ社。同社が警察・軍用として長年供給してきた信頼のM500/590シリーズの血統を受け継ぎつつ、現代のニーズに応えるべく進化したモデルが「590M」だ。技術力に裏打ちされた伝統が作り上げた、「ポンプアクションショットガンの到達点」と言える存在である。

コンソール版発売の『Ready or Not』に追加された新武器4種を実銃視点で解説!実銃を知れば運用が分かる!
590Mの実射風景、“異形”マガジン

最大の特徴であるボックスマガジン式になったことで、スラッグ弾とバックショットの使い分けが即座にできるのは大きな強みだ。従来のチューブ式では弾薬の入れ替えに手間がかかり、現場で状況が変わった際に弾種を即座に切り替えることは難しかったが、590Mのコンセプトはその弱点を完全に克服している。

さらに、弾切れ後の再装填速度が大幅に向上し、弾薬切れのリスクを最小化しつつ火力を維持できるのも大きなポイントだ。特に近年の都市部での短距離戦闘環境において、ショットガンの再評価が進む中で、このフレキシブルさは極めて実用的な要素と言える。

「First Look - Mossberg 590M」video uploaded by Field & Stream

もちろん、マガジン式化のメリットを享受しながらも、ポンプアクション特有のシンプルで信頼性の高い機構は健在だ。ガス圧式や反動利用式のオートショットガンと比べ、作動不良のリスクは圧倒的に少なく、万一の不発や排莢不良が起きても即座に手動で対処できる。この信頼性は、オペレーターの生死に直結する重要な要素だ。

ただし現実では、この巨大なダブルスタック式のマガジンに適合するポーチがほとんどなく、予備マガジンの携行性に難があるという新たな弱点も生まれた。

『Ready or Not』での運用考察

『Ready or Not』では、現実世界の携行性の問題は発生しない。プレイヤーは、マガジン式による圧倒的なリロード速度弾種切り替えの柔軟性という恩恵を最大限に享受できる。ドアブリーチング後の突入、近距離での制圧射撃、バリケード越しの射撃など、多様な現場で活躍の場は広い。信頼性と瞬発力を両立したこのショットガンは、チームの火力を支える極めて強力な選択肢となるだろう。


TRPLピストル:人命尊重の活人銃

コンソール版発売の『Ready or Not』に追加された新武器4種を実銃視点で解説!実銃を知れば運用が分かる!
(グリップ下部の赤いパーツが動力源であるCO2ボンベ挿入部であり、一本で20発以上の発射が可能)
  • 正式名称:PepperBall TRP™
  • 銃種:非致死性ペッパーボールピストル
  • 開発国:アメリカ合衆国
  • 作動方式:圧縮ガス(CO2カートリッジ)、セミオート
  • 重量:約1.1キロ(装填時)
  • 全長:約240mm
  • 装弾数:6+1発
  • 製造期間:2020年〜現行生産中

一見すると大型の自動拳銃だが、その正体は火薬ではなくCO2ガスの圧力で、催涙剤(OCガス)を封入したプラスチック弾「ペッパーボール」を発射するための非致死性(レスリーサル)ランチャーだ。警察、矯正施設、特殊部隊などが、殺傷力を抑えつつ対象を確実に制圧したい状況で採用する、脅威排除の「もう一つの選択肢」である。

「ANSgear Overview - PepperBall TRP」video uploaded by ANSgearPaintball

このTRPLが発射するペッパーボールは、着弾の衝撃で破裂し、内部の粉末状の刺激剤が飛散。目や呼吸器系に強烈な不快感を与え、視界を奪い、呼吸困難を引き起こすことで、対象者を速やかに無力化する。これにより、人質などの民間人への巻き添え被害(コラテラルダメージ)を最小限に抑えつつ、状況をコントロール可能にする。過酷な環境での使用を想定し、耐衝撃・耐候性に優れた素材とシンプルな操作系を持ち、高い信頼性を誇る。

しかし、この兵器も万能ではない。風向きや閉鎖空間の換気状況によっては、飛散した刺激剤が使用者自身やチームメイトに影響を及ぼす可能性もある。それでも、人命尊重が強く求められる現代の法執行において、そのリスクを上回るメリットを提供する重要なツールとなっている。

『Ready or Not』での運用考察

『Ready or Not』では、容疑者を殺傷せず逮捕することが高評価に繋がるため、非致死性兵器の重要性は極めて高い。これまで同種のランチャーはプライマリ枠のVKS(ゲーム内名称: R7)のみだったが、TRPLピストルがセカンダリ枠に加わった意義は非常に大きい。

これにより、メインウェポンにアサルトライフルやショットガンを装備したまま、非致死性の選択肢を確保できるようになった。シールドと組み合わせた制圧や、メインウェポンが弾切れした際の咄嗟の切り替えなど、従来の装備では難しかった柔軟な戦術が可能になる。致死性火器を使用する前の第一選択肢として、プレイヤーの戦術の幅を大きく広げる存在だ。


M32A1グレネードランチャー:信頼の“面制圧”兵器

コンソール版発売の『Ready or Not』に追加された新武器4種を実銃視点で解説!実銃を知れば運用が分かる!
  • 正式名称:M32A1
  • 銃種:リボルビンググレネードランチャー
  • 開発国:南アフリカ
  • 作動方式:ダブルアクション
  • 重量:6.6kg
  • 全長:648mm(ストック最大伸長時739mm)
  • 装弾数:6発
  • 製造期間:2020年〜現行生産中

南アフリカのMilkor社が開発したMGL(Multiple Grenade Launcher)を、アメリカ海兵隊が「M32」として採用。その改良版が、今回実装された「M32A1」である。従来の単発式40mmランチャーとは一線を画す6連装のリボルバー式シリンダーにより、短時間で複数弾を叩き込むことが可能で、制圧力において別格の存在となった。

コンソール版発売の『Ready or Not』に追加された新武器4種を実銃視点で解説!実銃を知れば運用が分かる!
(米軍での使用風景、特徴的なストック設計と専用のドットサイトにより仰角をつけての遠距離射撃に対応する)

改良型のM32A1は、軽量化と信頼性の向上が図られ、リロード時間の短縮や光学機器の搭載を前提としたレールシステムの追加など、より実戦的な仕様へと進化している。実銃では殺傷用の高性能榴弾だけでなく、スタングレネードや煙幕弾、催涙弾など多様な40mm弾を運用でき、非致死性・制圧・攪乱といったあらゆる任務に対応できる柔軟性を持つ。今回『Ready or Not』に登場したのは、まさにそのフラッシュ弾催涙ガス弾を発射するモデルだ。

「U.S. Marines M32 Multiple Grenade Launcher (Milkor MGL) Live Fire」video uploaded by AiirSource Military

最大の強みは「火力の持続性」と「戦術的柔軟性」にある。リボルバー式で複数の弾薬を連続投入でき、短時間で広範囲を制圧したり、複数の敵に対応するのに極めて有効だ。多様な弾種は、攻撃だけでなく、非致死性手段での状況コントロール、暴動鎮圧、攪乱、撤退支援など、あらゆる戦術的要求に応じる。しかし、完璧な兵器ではない。巨大なシリンダーと多弾装構造から、重量があり取り回しは良くない。狭い空間や長時間携行はオペレーターに負担となる。また、誤射リスクもあり、その運用には高度な訓練と状況判断が不可欠だ。市街地や閉鎖空間では厳密な射線管理と周辺への配慮が求められる。

『Ready or Not』での運用考察

『Ready or Not』において、M32A1はSWATチームの「決定打」となり得るプライマリウェポンだ。使用できるフラッシュ弾や催涙ガス弾は、密閉空間や敵が密集するエリアの制圧に絶大な効果を発揮する。その連続発射能力を活かせば、複数の部屋を立て続けに無力化したり、広範囲の敵を制圧したりと、プレイヤーに大きな戦術的優位をもたらす。

ただし、現実世界と同様に誤爆のリスクは常に存在する。特にマルチプレイでは、味方を巻き込まないよう細心の注意とチームメイトとの連携が肝要となる。M32A1は、チームの突破口を開き、膠着した状況を打破するための「信頼の制圧力」を持つ、強力だが慎重な運用が求められる装備だ。


知って使う、新武器4種の力

Ready or Not - Weight of the badge | Console Release Date Trailer

今回紹介した4種の新武器は、どれも現実で培われた機能美と実戦性、そして『Ready or Not』の精神的前作であるポリスアクションの名作「SWAT」シリーズから受け継がれた外連味(けれんみ)を、そのままロススエノスの現場へ持ち込むことができる装備だ。

それぞれの武器が生まれた背景、技術的な特徴、そして本来の運用方法を知ることで、ゲーム内でもその強みを最大限に活かし、状況に応じた的確な運用が可能になるだろう。ただ新しい武器を試すだけで終わらせるのか、それとも知識を持って使いこなし、現場を制圧へ導くか。“知識”が銃よりも強力な武器であることを、プレイヤーであればよく知っているはずだ。エンジョイ!

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