Ubisoftの『Rainbow Six Siege X(レインボーシックス シージ エックス)』には、通常の爆弾ルールやアーケードモードを中心にした「コアシージ」とは別に、攻撃側と防衛側が合体した「デュアルフロント」が存在する。
進行中のイヤー10シーズンでも、新ミッションの追加など小規模な変更が見られたこのデュアルフロントだが、今後どのように改善されていくのだろうか。開発側の検討している選択肢が、プレイヤー向けアンケートを通じて伝わっている。
『シージエックス』デュアルフロントへのアンケート
コンテンツクリエーターのKudosが、Ubisoftから届いたアンケートをXにて共有している。Ubisoftは不定期にこの種のアンケートをプレイヤーに送って今後の開発に役立てており、同じものを受け取った方は他にもいるだろう。
その内容は、『シージエックス』の攻防一体型モード「デュアルフロント」について意見を求めるものだ。今後どのように変化させていくのか、開発側の検討していることが間接的に明かされている。
- 質問:デュアルフロントをプレイする可能性があるでしょうか、もしも...
- 4v4なら
- オペレーターの選択肢がもっと多ければ
- 別のマップがあれば
- リスポーン地点がもっと多ければ
- 準備フェーズ中のリスポーンタイマーが0秒なら
- デュアルフロント専用のオペレーターロードアウトがあるなら
- メインガジェットのアップグレード機能があれば
- マップ内に破壊可能な要素がもっとあれば
- エコノミーシステムがあれば(武器やサブガジェットの購入や、アップグレードなど)
- ランダムな任務報酬があれば
- 1度の対戦に2回以上の任務イベントのようなものがあれば
- 拠点に素早く到達できるジップラインがあれば
- キルしてリソースを得られるAIのモブ敵がいれば
- 第2ルートと第3ルートへの準備時間が60秒から15秒に短縮されれば
- 確保タイマーが120秒から180秒に延長されれば
Redditのシージサブレでは別バージョンのアンケートも紹介されている(スレの趣旨は、「公式のアンケートなのに誤字が多い」というクレームものだが...)。
- 質問:デュアルフロントを止める理由として「最もあり得る」から「最もあり得ない」まで、順位を付けてください
- 1. ソロでプレイしても面白くない
- 2. キルタイムが長すぎる
- 3. フレンドがこのモードに興味が無い
- 4. 戦術・戦略的な深みに欠ける
- 5. 時間をかけて同じ事ばかりやらされているように感じる
- 6. リスポーンタイマーが長すぎる
- 7. 同時に達成すべき目標が多すぎる
- 8. 進行状況の確認が難しく、どちらが有利なのか分からない
- 9. 重要な情報がわかりにくい
デュアルフロントの現状と改善要求
Kudosのリプ欄では、コンテンツクリエーター陣が「デュアルフロント」の今後について以下のようにコメントしている。
- 「デュアルフロントは俺のPC容量を無駄にしてるんだが」(Lendezi)
- 「4v4に変えたらもっと死にモードになるだろう。何かを足すにしても、質問しておいてこれをやったらイカれてるよ」(VarsityGaming)
- 「4v4だと本当にオワってしまう。マップは広すぎるし、4v4はキルが少なくなることを意味する。チームのオペレーターをもっと多くすべきだ。10v10ならクールだろうね」(GiD)
「デュアルフロント」は6v6で対戦する攻防一体型モードで、『シージエックス』アップデートの目玉の一つだった。大規模なマップを使ってエリアの駆け引きを行い、リスポーンも可能であるため、当初は「爆弾」とはまた異なる新鮮なゲームモードになることが期待されていた。
イヤー10シーズン3ではオペレーターの選択肢が一新され、新たな戦略が可能に。さらにマップ中央で開始するミッションに「ケレスのセーフハウス」というものが追加された。
ところが、Redditでは上述のスペルミスで話題になった程度で、このモードの戦略論など深い話にはなかなか発展しない。
最後にある程度まとまった反応が見られたスレ(下掲)も、8月下旬までさかのぼる。
このスレを立てたユーザーはデュアルフロントに満足しているようだが、人が少ないためマッチメイキングの品質が悪く、勝てるかどうかは「初心者の少ないチームに入れるか次第」であると不満を口にする。
初心者が多いとシージらしい戦略的なプレイが成立せず、ゲーム展開がだいたい3~4パターンになってしまうと、自分の体験を説明している。
- 両チームの上手いプレイヤー同士でずっと1v1をやっており、他のプレイヤーはただの的にされる
- 上手いプレイヤーたちが拠点の防衛に徹してしまい、30分ずっと膠着状態になる
- 敵に上手いプレイヤーがおらず、単にキルを取り合うだけの、どたばたした戦いになる。誰かが抜けて上手いプレイヤーが入ってくる可能性はあるものの、その手のプレイヤーは自分のチームが劣勢だと察したらすぐにまた抜けてしまう
- 自分が上手いプレイヤーだった場合、(初心者が多いので)単にキルを取るだけでゲーム体験は良くない
そのコメント欄では、「デュアルフロント」の楽しさやユニークさについてはある程度評価しつつも、やはり人が少ないのか、マッチメイキングの品質の悪さについて同意するコメントが寄せられている。
- 「面白いとは思うんだけど、自分のチームは全員BOTみたいで、敵は全員平均よりちょっと上のスキルってことがある」
- 「どうやってプレイするのか知らないプレイヤーがちらほらいるよな」
- 「『面白い』ならみんなやってるだろ。じゃあ違うんじゃないか。俺はシージにまったく合ってないと思うし、あらゆる点が破綻してると思う」
- 「俺にもそういう(マッチングが劣悪な)ことがあって、楽しくなかったな。良い1v1ができることもあるんだけど、相手が初心者だと分かったらピストルだけにして、わざと撃たないこともある」
- 「ラダーみたいなのを実装したらどうだろう。アイデアはいいんだけど、多くのシージプレイヤーは爆弾モード以外を新しく学習する理由がない。それに見合う報酬がないならね(※Solisのスキンがもらえる専用チャレンジはある)」
いまひとつ話題にされていないデュアルフロントだが、上述のとおりUbisoftはアンケートを送り、要改善ポイントを特定すべく鋭意努力しているようだ。
日本のシージプレイヤーは、そもそもデュアルフロントをどのくらいプレイしているだろうか。この攻防一体モードについて思うところがあれば、ぜひコメント欄に寄せて欲しい。
- タイトル:Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)
- 発売日:2015年12月10日
- 対象機種:PS5, PS4, Xbox Series X|S, Xbox One, PC(Steam)
FPS POWER TUNE


Source: X, Reddit
コメント
コメント一覧 (12件)
一番人数が重要なはずのストーリー系の新モードだけを何故かピンポイントで旧世代機切り捨てたのがそもそも采配ミスな気が
それ抜きに考えても、ヘレフォ襲撃イベントのフォーマットそのまま常設した方が良いんじゃないのかと思うのですよ
常設化に伴って変わったルールが悉く裏目に出て
ある意味アウトブレイク→エクストラクションの流れと同じ轍を踏んでしまった
なんでもなにも、ラウンド変更の間が無くなってポイントが移動するようになっただけのボムルールだからプレイ感は何も変わらんだろ、それだったらランクマの方がいいわ。