世界最大級のゲームの祭典「東京ゲームショウ2025(TGS2025)」の開催に合わせ、EAA!!は9月25日、1周年を迎えた『Delta Force(デルタフォース)』の開発を率いるTeam JadeスタジオのJapan Country Managerのライアン氏が登壇したプレゼンテーションの内容を交えつつ、Publishing & Operations Directorであるジェシカ氏へのインタビューを実施した。
TGSの出展ブースも大きな賑わいを見せる中、10年以上の長期運営を掲げる自信の背景には何があるのか。そして『METAL GEAR SOLID Δ: SNAKE EATER』とのコラボがもたらす化学反応、Unreal Engine 5によって実現される「完全破壊表現」や「プレイヤーがボスになる」新システムの全貌とは。本作の根幹をなす開発思想から壮大なロードマップまで、ファン必見の情報が語られた。
『Delta Force』開発者インタビュー

インタビューはパブリッシング & オペレーションディレクターであるJesseca(ジェシカ)氏が応じ、プレゼンテーションは同スタジオのジャパン・カントリー・マネージャーであるRyan(ライアン)が担当してくれた。
Q. 初めてプレイする人へおすすめのモードと本作の魅力は?

たくさんありますが、主に2つのモードをおすすめします。
まず「オペレーションズ」モードです。これは「脱出シューター」というジャンルで、特に中国ではバトルロイヤルを超えるほどの人気を博しています。ただ撃ち合うだけでなく、脱出、戦略、物資収集といった多くの要素が楽しめます。
もう一つは「ウォーフェア」モードです。こちらはストレスが少なく、誰でも気軽にプレイできるのが特徴です。特に、自分が指揮官になって部隊を動かす「ビクトリーユナイト」は、リスナーさんを巻き込んでプレイすると非常に盛り上がると思います。マップも多く、今後は航空機限定の「制空権」やナイフ限定といったユニークなミニモードも実装予定です。
そして最後に、Delta Forceならではの「オペレーター」の存在です。それぞれが持つ個性的なスキルによって戦況が大きく変わるため、仲間との組み合わせやバランスを考える戦略的な楽しさがあります。
Q. クリエイターやコミュニティとの連携について、今後の展望は?
私たちはストリーマーの皆様との連携を非常に重視しています。過去にもストリーマー大会を開催してきましたし、今後も積極的に行っていきます。
現在、クリエイター向けのサポートを色々実施しています。例えば、報酬プログラムも用意しています。これは、専用リンク経由でダウンロードや課金が発生した場合に、収益の一部を還元する仕組みです。また、大会などを開きたい方向けに、カスタムルームを作成できる権限の付与や、賞品としてゲーム内アイテムを提供するといったサポートも行っています。
ユーザー主催のカジュアルなイベントも大歓迎です。例えば「面白いクリップ動画」を投稿してもらうような企画は、コミュニティの盛り上がりに不可欠だと考えています。ぜひ一緒にDelta Forceを盛り上げていきましょう。
Q. ユーザーが開発にフィードバックを送る最も効果的な方法は?
ゲーム内のカスタマーセンターから送っていただくのが最も確実ですが、我々運営チームは日々、X(旧Twitter)やDiscordなどのSNSでの皆様の反応を常にチェックしています。ですので、SNSでの投稿も非常に有効です。
もちろん、それらのご意見だけでなく、実際のプレイデータも詳細に分析し、常にユーザーの皆様が求めるものを提供できるよう努めています。
Q. 『METAL GEAR SOLID Δ: SNAKE EATER』とのコラボが大きな話題ですが、提携の経緯は?

お互いのゲームの相性が非常に良いと感じており、このコラボが実現したことを大変光栄に思っています。静かに行動する場面が多いオペレーションズモードなどは特に親和性が高く、正式発表前からファンの皆様が「ネイキッド・スネークじゃないか?」と噂してくれていたほどで、反応も非常に良くうれしく思います。
Q. キャンペーンモード「ブラックホークダウン」の反響は?
「ブラックホークダウン」モードを実装したことで、『Delta Force』の世界観をより深く理解できたという声を多くいただきました。これがきっかけで新規ユーザーに繋がったケースも多く、非常に嬉しく思っています。コンソール版に実装する際には、PC版で初期にあった課題も改善しています。
Q. 今後、新たなキャンペーンモードが追加される予定はありますか?
ユーザーの皆様が求めるものであれば、我々は常に検討しています。まだ確定した情報はお伝えできませんが、決まり次第、皆様に共有させていただきます。
Q. 待望の日本語吹き替えの進捗状況と、声優に関するヒントは?

はい、日本語吹き替えは現在、絶賛準備中です。まず、いくつかのオペレーターから先行して実装し、ユーザーの皆様のフィードバックをいただきながらクオリティを確かめていきたいと考えています。その反応を見た上で、最終的にはNPCを含む、すべての音声を日本語で実装する形で段階的に進めていく予定です。

Q. 今後のアップデートで最も重視している点は? Unreal Engine 5への移行や完全破壊についても教えてください。

我々が最も伝えたいのは「長期運営」と「常に進化し続ける」という姿勢です。このタイトルは10年以上の運営を計画しており、1周年はゴールではなく新たなスタートです。
その進化の核となるのが、Unreal Engine 5の導入です。現時点ではキャンペーンモード「ブラックホークダウン」以外は「UE4」で開発しておりますが、UE5への移行とフォトグラメトリによってグラフィックが向上するだけでなく、2026年前半には、壁などを含めた全てのオブジェクトが破壊可能になる「完全破壊表現」の実装を目指しています。
さらに、プレイヤー自身がボスに変身して戦える、全く新しい「ボスプレイシステム」といった壮大な計画も控えています。これらは全て、長期的に最高の体験を届けたいという我々の覚悟の表れです。
(なお、編集部の調査によれば現時点ではキャンペーンモード「ブラックホークダウン」のみ「Unreal Engine 5」で動作しており、その他のマルチプレイヤー要素は「Unreal Engine 4」で開発が進められているようだ)
Q. 『Delta Force』のライバルタイトルは?
自分たち自身です。先日の配信でプロデューサーが発表しましたが、中国国内でのDAU(デイリーアクティブユーザー)は3,000万人を突破しました。中国以外のプレイヤーも含めこれだけのグローバルプレイヤーベースがあるからこそ、他のゲームタイトルを追いかけるのではなく、自分たちのゲームをさらに進化させ続けることに集中しています。
Q. 日本のファンへのメッセージをお願いします。

1年前にPC版から始まり、ようやく全プラットフォームでお届けすることができました。先ほども申し上げましたが、これはゴールではなく新たなスタートです。『Delta Force』は常に進化し、より良いものをファンの皆様に届けるという理念のもと開発・運営を続けていきますので、ぜひこれからも楽しんで応援してください。
TGS2025での盛り上がりも必見


FPS POWER TUNE


コメント
コメント一覧 (3件)
神ゲーやから頑張ってくれ👍
これからBFも出るしチーターまみれのチャイナ全員デルタなんとかとかいう自国のゲームやりゃいいのに 中華ゲーだから合法的にチート使えんだろ
ヒーロー制である以上復帰予定なし