「ライバルはDestiny」：手軽でハイクオリティなFPSが楽しめそうな、スマホ向け対戦オンラインFPS『Shadowgun Legends』

スマホ向けオンラインFPS『Shadowgun Legends』のマーケティングプロデューサーJakub Vambersky氏による同ゲームの情報公開が、総合ゲームニュースサイト4Gamer.netにて行われた。開発元は、2300万DLを達成したスマホ向けFPS『Dead Trigger』などで有名な「Mad Fingers」だ。

スマホとは思えないグラフィックと操作感でファンを驚かせてきた「Mad Fingers」が開発中の新作ということで、ファンの注目度はかなり高い。Vambersky氏は「ライバルはDestniy」と自信を見せており、確かにデザインの雰囲気やソーシャル要素なども少しだけ『Destniy』風にも感じる。この記事では『Shadowgun Legends』の特徴を抜粋してお届けする。

Shadowgun Legends Pre-Alpha Gameplay | Courtesy of MADFINGER Games

［gamescom］「Shadowgun Legends」プレイムービー

快適なゲームプレイを保証する操作システム

「スマホ向けFPS」と聞いたとき、真っ先にCSプレイヤーが気にするのが操作性だろう。ベタ移植してしまった操作システムが、快適なゲームプレイを阻害してしまうというのは珍しいことではない。「Mad Fingers」はその問題をしっかりと認識しているようで、『Shadowgun Legends』では「照準で敵を捉えれば自動的に発砲する」設計になっている。

これは『Dead Trigger』でも採用されていたシステム。プレイ動画を見る限り、操作系統はかなり似ていると思って差し使えないだろう。基本は腰だめ撃ちによる攻撃で、撃ち切れば自動的にリロードする。プレイヤーは移動とAIMだけを担当すればよく、横持ちのスマホでも問題なく操作できる。個人的にはスマホFPSというジャンルでは一つの完成形とも言える操作システムだと思う。

また、自ら狙って発砲したいプレイヤーのために、『Dead Trigger』同様、ADSボタンとマニュアル射撃ボタンも存在していると推測される。スマホでは少々難しいが、タブレット端末でプレイするのであればそちらの方が良いのかもしれない。ちなみに『Dead Trigger』はコントローラによる操作に対応していたが、『Shadowgun Legends』はどうなるのだろうか。

”オンラインMMOFPS”というジャンル

『Shadowgun Legends』は”オンラインMMOFPS”だ。エイリアンの侵攻を受けて占領された惑星を開放していくというストーリー。100人以上のプレイヤーが集まり、PvEやPvPなどの様々なモードを遊んでいくことになる。

オンラインMMOというのはCS機・PC問わず完全に普及してしまって、今や全く珍しくもないジャンルだ。だが、FPSになると少しだけ珍しくなり、それがスマホでの展開となると、これはものすごく珍しいといって差し支えないだろう。更に『Shadowgun Legends』にはシューター要素だけではなく、装備やキャラを強化していくハクスラ的な要素もあるという。

プレイヤー同士で交流するための挨拶やエモーションなどの要素も用意され、スマホでオンラインFPSを本気で展開していく意気込みが見える。グラフィックの問題や回線の問題や、スマホ本体のスペックの問題など、ゲーム開発には浅識な筆者でも思いつく問題が山ほど存在する。そこを持ち前の技術力と熱意で超えてくる「Mad Finers」の今後の動向に注目だ。

スマホでオンラインゲームを主戦場に選んだフロンティア

ここまで、『Shadowgun Legends』がこれまでのようなスマホゲーとは一線を画すると感じられるポイントを紹介してきた。基本無料なためアイテム課金制度はあるものの、あくまで外見の変更のみに留まるという。

対象プラットフォームを皮切りに、ジャンルから何から、諸々にチャレンジャー精神が透けて見える「Mad finger」の新作『Shadowguns Legends』。これまでにあまり存在していないタイプのスマホゲーであるため、今後の展開や動向のすべてが未知数である。仮に成功すればスマホゲー市場に新しい需要を生み出すことになるであろう本作は、ソシャゲも嗜むゲーマーなら注目しておいて損はないだろう。公式サイトでは現在ベータテスターを募集中だが、恐らく日本のStoreは対象外。

Source: 4gamer.net, Shadowgun Legends