ロススエノス市警察に、また新たな装備が届いた
突如として発表、配信が行われた『Ready or Not』の新規DLC「Boiling Point」に伴うアップデートにより、バトルライフルとピストル、そして特殊装備を含む新武器4種が実装された。
RTWC-6.5 バトルライフル、S2011-P ピストル、G18-C ピストル、そして9BANG フラッシュバン。
SWATシミュレーターとしてのリアルさが大きな魅力の一つである『Ready or Not』では、武器の性能、そして"本来の使われ方"を知れば、装備選択がもっと面白くなるし、次の任務での戦略や動きも変わってくるはずだ。現役でロススエノス市警察(LSPD)のSWATだという人に、そして未プレイで『Ready or Not』に興味があるという市民の方に向けて、今回は今回追加された武装が現実でどんな装備で、どのように使われているのかを解説しよう。
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個性豊かな新武器4種とそのスペック
RTWC-6.5:「精密な火力」を叩きつける大口径ライフル

- 正式名称:Wilson Combat Recon Tactical 6.5mm Creedmoor
- 銃種:セミオートマチックライフル(バトルライフル)
- 開発国:アメリカ合衆国
- 作動方式:ガス圧式、セミオート
- 重量:約3.7キロ
- 全長:965mm(16インチバレルモデル)
- 装弾数:10発、20発
- 製造期間:2017年〜現行生産中
RTWC-6.5のモデルとなるWilson Combat Recon Tactical 6.5mm Creedmoorは、テキサス州の高級カスタムガンビルダーとして名高いウィルソン・コンバット社が製造する、競技射撃から実用狩猟、そして真剣な戦術用途まで対応する精密セミオートマチックライフルだ。

その最大の特徴は弾薬にある。このモデルで装填される6.5mm Creedmoor弾は2007年にホーナディ社が開発した比較的新しい弾薬だが、登場からわずかな年数で射撃競技・狩猟・軍民両用の精密射撃の世界に革命を起こした。
ゲーム内の説明にもあるように、従来の7.62×51mm NATO弾に比べ、長距離での弾道の安定性に優れ、発射反動が少なく、かつ風の影響を受けにくい。競技射撃・軍用問わず「7.62mmNATOの後継弾薬」として語られることも多く、すでにUS SOCOM(米国特殊作戦軍)でも採用されている。
Wilson Combatのカスタムライフルとしての完成度も折り紙付きだ。機関部の精度公差を極限まで詰めたマッチグレードのバレルとトリガー、独自設計のアジャスタブルガスシステム、そして剛性と軽量化を両立したM-LOKハンドガードにより、ファクトリーガン(量産品)の域を超えた精密さを提供する。市場価格は3,000〜4,000ドル台(約45〜60万円)と高額だが、その分の性能を持つ、まさに本物の「実力者のライフル」と言える存在だろう。
『Ready or Not』における実装では、このRTWC-6.5はSWATチームの中距離から遠距離の精密制圧において独自の立ち位置を確立するはずだ。5.56mmや.300Black outとは一線を画す弾薬の威力と精度は、重装備・厚着の凶悪犯に対しても確実な停止力を提供し、特に屋外シナリオや広いマップでの長距離射撃においてその本領を発揮する。反面、装弾数の少なさと高精度バトルライフルとしての重量は「撃ちまくる」使い方には向かない。
一発一発の意味を問われる"狙撃手的思考"を求める銃として、プレイヤーのポジショニングと射撃判断を鍛える存在となるだろう。
S2011-P:21世紀の”ワーキングガン”

- 正式名称:Staccato P
- 銃種:ピストル
- 開発国:アメリカ合衆国
- 作動方式:ショートリコイル、ダブルスタック2011フレーム
- 重量:装弾時約1.2キロ
- 全長:約216mm(5インチバレルモデル)
- 装弾数:17+1(9mm仕様)
- 製造期間:2019年〜現行生産中
S2011-Pのモデルとなるのは、テキサス州のStaccato(スタッカート)社が展開するStaccato Pだ。
「2011」というのは、1911年設計のコルト・ガバメントの血統を引くフレームシリーズの通称であり、原型に対してダブルスタックマガジンへの対応による大容量化と、現代の素材・加工技術による信頼性向上を施した"進化した1911"とも言える拳銃群だ。
その2011フレームを用いたStaccato Pは、アメリカ合衆国の法執行機関に続々と正式採用された、現役・現代のワーキングガンだ。
具体的にはUSMS(アメリカ連邦保安官局)特殊部隊のSOGでは制式化がされているほか、なんと本作のLSPDのモデルとなったロサンゼルス市警察(LAPD)でも正式に配備されており、「実戦のプロフェッショナルが選んだ2011」として高い評価を得ている。

性能的な強みはシングルアクションの鋭いトリガーと高い命中精度、そして装弾数の多さにある。1911直系のシングルアクショントリガーは「壁」がなく非常にクリアで、連射精度に優れる。加えてダブルスタックマガジンにより17発以上の装弾数を持ち、現代的な大容量拳銃としての運用が可能だ。
従来の1911が抱えていた「大口径による少ない装弾数」という弱点を克服しつつ、その最大の長所である「撃ち味の良さと精密性」は完璧に受け継いでいる。ここ数十年で性能が大幅に向上した9mmパラベラム弾に「完全に適応した1911」と見ることもできるだろう。
ただし、シングルアクション拳銃としての宿命として、初弾発射前のハンマーコック(外部ハンマーの引き起こし)と安全装置の確実な操作が運用の前提となる。これは習熟した射手にとっては問題にならないが、「誰でも使いやすい」グロックのような設計思想とは対照的な一面であり、使いこなせるかどうかでこの銃の評価が大きく分かれる。この銃を上手く使いこなせるということは、それは紛うことなき「プロフェッショナルの証」となる。
『Ready or Not』における実装では、高い命中精度と優秀な装弾数を両立するS2011-Pは「頼れるサイドアーム」として活躍するはずだ。プライマリウェポンが使いにくい近距離での咄嗟の場面や、バリスティックシールド使用時の拳銃戦闘において、その精度の高さとトリガーの良さが生きてくる。スコアを意識したプレイや確実な制圧を求めるプレイヤーには、特に相性の良いピストルとなるだろう。
総じて「プロフェッショナル向けの究極の拳銃」と言えるこのモデル。アメリカ合衆国の、法執行機関のプロがこぞって使うこのピストルの実装を、心待ちにしていた銃器ファンも多いのではないだろうか。



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