EAA!!では今回、『エーペックスレジェンズ』や『バトルフィールド』シリーズの発売元として知られるElectronic ArtsのLiam McClure(リアム・マクルーア)氏に、貴重なインタビューの機会をいただきました。アジア太平洋地域のクリエイティブ戦略およびプレイヤーエンゲージメントを統括する同氏は、日本のエーペックス界隈の盛り上がりを驚きとともに大いに注目しています。
EAのリアム・マクルーア氏に独占インタビュー
日本のエーペックスファンとも直接コミュニケーションを取るべく熱心に日本語を勉強中という同氏は、Twitterアカウントを通して日本国内のコミュニティにも時々顔を出しているため、ご存知の方もいるでしょう。
2019年にバトロワFPSタイトルとしてリリースされて以来、今日に至るまでずっと日本のゲーミングコミュニティで大くのファンを獲得し、盛り上がりを見せている『エーペックスレジェンズ』。EAスタッフとしてのリアム氏は、良い意味で予想外なこのエーペックス人気にどんな感想を抱いているのでしょうか。様々なお話を聞かせていただきました。
リアムさんの仕事と日本語学習のモチベーション
EAA!!:こんにちはリアム san!まず最初に、このような機会を与えてくれたことに感謝します。
リアム:こちらこそありがとうございます!日本とつながり、日本について話すことができるのは素晴らしいことです。
EAA!!:早速ですが、まずは簡単な自己紹介をお願いします。
リアム:もちろんです。私の名前は Liam McClure(リアム・マクルーア)です。EAに入社して5年になり、現在はアジア太平洋地域のクリエイティブ戦略およびプレイヤーエンゲージメントの責任者を務めています。この仕事は、アジアのプレイヤーとどのようにつながり、理解し合うかに重点を置いています。コンソール、PC、そして最近ではモバイルタイトルにも力を入れているおり、その全てのタイトルを担当しています。私はスコットランド出身で、現在はオーストラリアのシドニーに住んでいます。
EAA!!:(いつの間にそんなに偉い人に...!)私は数年前から何度もお会いしていますが、日本語の上達ぶりがすごいですね。その原動力は?(※当然、最初は不自然な日本語が可愛かったが、上達が早すぎて段々突っ込みどころがなくなってきた)
リアム:お褒めの言葉をありがとうございます! 日本語を勉強し始めて1年近くになりますが、50回以上のレッスンを受けています。日本語の旅はまだ始まったばかりですが、とても楽しいものですね。日本語を学ぶきっかけとなったのは、実はあなたや日本のメディア、クリエイター、コミュニティとの出会いを通じて、自分の思うようにコミュニケーションがとれないことにストレスを感じたからです。この気持ちは、日本で過ごす時間が長くなるほど大きくなり、日本のゲームコミュニティにとって何が重要なのか理解したいと思うようになりました。そしてついに、積極的に授業を受けることにしたんです。
日本でのエーペックス人気「成功を当然だとは思っていない」
※以下のインタビューはALGSプレイオフ前に行われたものです。ALGSではストックホルムで開催されたスプリット2プレイオフには日本からも6チームが出場し、Team UNITEが世界の強豪を相手に3位の大活躍。Team UNITEを含めた日本チームは引き続き、来たる7月に米国ローリーにて行なわれる2022年のチャンピオンシップにも出場します。
EAA!!:『エーペックスレジェンズ』は日本がもっとも盛り上がり、世界のプロたちにも「日本が一番激戦区」と呼ばれる稀有なタイトルですが、EAはこの状況をどう分析しているのでしょうか?
リアム:『エーペックスレジェンズ』と日本のユーザーの皆さんとのつながり方を、大変嬉しく思っています。私たちは、この成功を当然だとは思ってませんし、チームは日本のユーザーの皆さんに最高の体験を提供し続けることに強く力を入れています。日本で生まれたコミュニティとコンテンツに耳を傾けながら、観察しています。なお、「デファイアンス」はリリース以来最も成功したシーズンのひとつで、初週に300万人近くのプレイヤーが加わってくれました。
リアム:競技ゲームの世界は非常に興味深いもので、日本ではプロeスポーツが真っ当なビジネスベンチャーになるという文化の変容を目の当たりにしており、『エーペックスレジェンズ』がその中心にあることを誇りに思っています。競技シーンを草の根レベルからサポートし、日本から生まれる次のプロ選手を育てる助けになりたいですね。ストックホルムで開催されるALGSメジャーは、世界における日本チームの立ち位置を確認する良い試金石になると思いますし、多くのチームがトーナメント全体での優勝を目指して競い合うことになればと願っています。
※以下のインタビューは『Apex Legends Mobileのリリース前に行われたものです。
EAA!!:『エーペックスレジェンズ モバイル』を楽しみにしているファンは多いです。新情報を言える範囲で教えて下さい!
リアム:エーペックスモバイルはもう目の前に迫っており、このタイトルのリリースにとてもわくわくしています。エーペックスをプレイしてきて、モバイルタイトルでもプレイできることが非常に嬉しいです。『エーペックスレジェンズ』に求められる動きやガンプレイが、モバイルプラットフォームへと見事に移植されており、このフランチャイズの初心者も経験者も、多くのプレイヤーが楽しめると思います。また、事前登録者数がちょうど1,000万人を突破し、このゲームに大きな関心が集まっています。最新情報は公式ツイッターアカウント(@apexmobile_jp)をフォローしてください。
日本での今後の展開について
EAA!!:エーペックスについては、「エーペックス公式グッズ買える機会と場所を増やしてほしい!」という声も多いようです。
リアム:これまで出されたグッズは、素晴らしいものばかりだと思います。今後も、エーペックスのファンであることをコミュニティが表現できるようなグッズを作り続けていきたいと思っています。この1年は、ポップアップストアの運営を始めることができ、これまで大変な人気を博しています。今後はこのようなイベントをもっと開催し、日本でアウトランズを盛り上げていきたいと思っています。
EAA!!:ゲーム業界では大規模な合併や買収が話題ですが、EAとしてはどう捉えていますか?また、話題のメタバースについての考え方も知りたいです。
リアム:Jony san(※編集長)すいません....今のところ合併やメタバースについては答えることができないんです。
EAA!!:EAスポーツは非常に好調らしいですね。今後の目標は?
リアム:2021年は、EAスポーツにとって勢いのある大きな1年でした。スポーツ、ゲーム、エンターテインメントの境界線がますます曖昧になってきており、その結果、これまでで最も大きな年のひとつとなりました。昨年、EAスポーツでは2億3000万人を超えるファンを獲得しましたが、これを引き続き加速させ、今後の数年で5億人のファンを獲得できるという点に疑いの余地はないと考えています。
EAA!!:では最後に、日本のファンに伝えたいことがありますか?
リアム:私たちのゲームに熱中してプレイしてくれていることに感謝を伝えたいです。皆さんがいなければ、私たちは持てる力の半分も出すことができなかったでしょう。個人的には、日本は私が仕事で最も力を入れている市場です。日本に戻り、友人や同僚たちに会って、日本のゲーム業界で何が起きているのか、そしてどのように文化的に結びついた形でブランドを構築し続けることができるのか、刺激を受けられる時が来るのが待ち遠しいです。それまでは、Twitterで(※オンラインで)がんばりたいと思います。KP!(※KANPAI / 乾杯)
EAA!!:KP!多数の質問に答えていただきありがとうございました。ところで、一緒にゲームやりません?
リアム:Jony san、ぜひエーペックスを一緒にプレイしましょう。
果たしてリアムさんとのエーペックスは実現するのでしょうか。何より、リアムさんも関わっているエーペックスやEA全体の展開はこの先どうなっていくのでしょうか。EAA!!も引き続き見守っていきたいと思います。
コメント
コメント一覧 (3件)
日本のapex人気(笑)も今シーズンのクソみたいなランク環境のせいでアクティブ相当減ってると思うけどね。
カジュアルのマッチング具合見てても思うわw
キャラふえすぎとか言われてるけど私的にはマッチ60人が全員違うレジェンドが使えるように60キャラまで増やして欲しい。まだ1年くらいしかプレイしてない自分ですら一応全キャラの能力大体理解できてるんで60くらいなら大丈夫だと思う。
マップもどんどん増やして欲しい!ランクが疲れてもカジュアルで好きなマップ来てたらついつい回してしまうから。あと各ランクに到達しないと買えないスキンを販売すれば面白いと思う。
いい事しか書いてなくて草