Ubisoftの『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』国内eスポーツ競技シーンでは、プロ10チームによるリーグ戦「RJL 2022」のシーズン2が進行中です。この記事では、そのDAY4とDAY5の結果をお届けします。
「RJL 2022」シーズン2のDAY4、DAY5が終了
『レインボーシックス シージ』eスポーツ競技シーンでは、日本国内プロリーグRJL(Rainbow Six Japan League)が進行中。プロ10チームが日本チャンピオンの座を巡り、1年に渡る激闘を繰り広げます。
6月に完結したシーズン1でチャンピオンになったのはKAWASAKI SCARZでした。彼らはRJL初参加ながら、昨秋のRJCで見せたその実力をさらに磨き上げ、オフライン・プレイオフでは大観衆の前で見事な勝利を飾りました。
そんなRJLでは、6月12日からシーズン2が進行中です。各試合の配信ログはX-MOMENTのYouTubeチャンネルよりご視聴いただけます。
- シーズン2 DAY4結果
- DONUTS USG vs Crest Gaming Lst:2-7
- PSG Esports vs Sengoku Gaming:8-7
- FNATIC vs REJECT:7-8
- CYCLOPS athlete gaming vs FAV gaming:6-8
- SCARZ vs IGZIST:7-2
- シーズン2 DAY5結果
- Crest Gaming Lst vs PSG Esports:7-5
- IGZIST vs REJECT:7-8
- SCARZ vs Sengoku Gaming:7-2
- FNATIC vs FAV gaming:7-4
- DONUTS USG vs CYCLOPS athlete gaming:3-7
SCARZ調整完了か、PSGも立て直し図る
DAY4最初の試合はUSG vs Lst(テーマパーク、2-7)。防衛から入ったLstは全ての拠点でUSGとのカバー合戦を制しつつ1-5で大量リードすると、そのまま逆転のきっかけを与えず2-7で勝利しました。
第2試合はPSG vs SG(銀行、8-7)。この日のPSGは6-4と先にマッチポイントを取ることに成功するも、SGも第11ラウンドではvosaiq選手がPSGの奇襲を冷静にさばくなどの展開を経て、オーバータイムに突入します。
最終第15ラウンドでは、PSGがGridlock(グリッドロック)を投入。トラックススティンガーやスタンの爆音に乗じて2階に速攻をかける作戦が通り、スコア8-7でPSGが貴重な勝ち点を獲得しました。
第3試合はFNATIC vs REJECT(銀行、7-8)のAPAC対決。第3、第4ラウンドでREJECTのCandy選手やTake選手がクラッチを決め、3ラウンド連取でチームに勢いをつけるも、Yura選手やChibisu選手の活躍もあり、FNATICが6-4と先にマッチポイントを獲得します。
しかしタイムアウトを挟んだREJECTは、第11ラウンドでtadaNiki選手のBlitz(ブリッツ)とSolty選手のショットガンLion(ライオン)が近距離対面の強さを活かしてサーバーまわりを取りきる活躍を見せると、最終ラウンドではハードブリーチできていない状態から拠点に突入し、連携力で制圧して7-8。RJL3連勝で首位のFNATICに、ここで土をつけることに成功しました。
続いては、さらなるAPACチーム対決となったCAG vs FAV(銀行、6-8)。SuzuC選手が大量キルで勢いに乗るCAGでしたが、FAVもRamu選手やNo2選手が広い銀行マップ内に大胆に踏み込んでいく個人技を見せるなど、緩急の効いた対応でリードを許さず、FAVが先にマッチポイントを獲得します。
DAY4は3試合連続で銀行マップ、3試合連続でオーバータイムに突入するという熱戦となりましたが、最後は地下の逆攻めを冷静に守り切ったFAVが6-8で勝利しました。
この日の最後の試合はSCARZ vs IGZIST(クラブハウス、7-2)。IGZISTはVbort選手が加わり、ここからの立て直しを図りたいところですが、一方でSCARZは相手の防衛陣をチェックして手早く攻略法を組み立てていく鋭さを披露し、攻撃で5-1と大量リード。Wqsyo1選手のエースが決まって一気にマッチポイントを獲得します。
IGZISTに良さを発揮させないまま、最後はパーフェクトラウンドで一気に決着。7-2でシーズン1チャンピオンのSCARZがしっかりと3ポイントを回収しました。
FNATICはシーズン首位キープ、REJECTが2戦2勝で猛追
翌日に行なわれたDAY5の第1戦は、Lst vs PSG(7-5、オレゴン)。序盤はLstの防衛がそれほど前目ではなかったこともあり、PSGは自分たちのやりたい攻撃の形に持ち込むことができ、2-4でリードして折り返します。しかし攻撃に回ってからのLstは、第8ラウンドでOkOmEsH選手がスニークインで現地を確保し4-4に追いつくことにつなげると、さらに第11ラウンドではArcully選手が現地へのスニークインを成功させてそれぞれ違いを作り、6-5とLstが逆転マッチポイントを獲得します。
最後はOkOmEsH選手が再び、PSGの意表を突く2キルから相手の防衛陣を壊滅させ、Lstが7-5と貴重な勝ち点3を獲得しました。
第2試合は、勝利が欲しいIGZISTと、首位を狙っていきたいREJECTの対面となりました(7-8、ヴィラ)。防衛から入ったIGZISTはこの日、人数不利の形を作らせない距離感でしっかりとした防衛網を敷き、4-0とリードを確保します。しかしREJECTも突き上げによるフリーキルや、浮いた敵を確実に取る作戦で連取し、4-2で折り返します。
REJECTは防衛で5-5まで巻き返し、試合をオーバータイムに持ち込ませると、最後はtadaNiki選手が試合を終わらせ7-8。今週は見事に2戦2勝を確保しました。昨日のFNATIC戦に続き、スコアでは劣勢の局面でも、冷静に対処方を見出し逆転勝利してみせるという、チーム全体の力がさらに上がった印象です。
先週の結果から復調を図りたいSCARZと、ポイントを積み増したいSGの試合(7-2、山荘)では、前半でPyon選手とReyCyil選手のチームリーダー同士の1v1が繰り広げられるなどの見所も挟みつつ、ラウンドスコアではSCARZ側が着実にリードを獲得します。攻撃を4-2で終えてからも、SCARZはガジェットを駆使してSG側の時間を削り切る防衛術が奏功してラウンドを3連取し、最終スコア7-2で勝利をおさめました。
先週の2試合では悔しくも2連敗したSCARZでしたが、この一週間できっちり課題をこなし、この週は2戦2勝。シーズン2首位争いへの合流に向けて再出発を果たしました、
FNATIC vs FAV (7-4、カフェ)では、FNATICのYura選手、FAVのNo2選手といった双方のキル取り屋が魅せ、互いにポイントを分け合って3-3で攻防交代します。しかし攻撃に移ってからはFNATICの的確な組み立てがFAVを徐々に上回り、第11ラウンドではsiru選手による1v4ビッグクラッチが炸裂します。
この日のAPACチーム対決はFNATICの堂々勝利に終わり、DAY5終了時点で首位をキープすることに成功しました。
今週最後の試合となったUSG vs CAG(山荘、3-7)では、まずBANフェーズでUSGが、CAGのプロチームアイテムが出たばかりのAlibi(アリバイ)をBANするという、一種の盤外戦術を仕掛けます。しかし試合後インタビューでも触れられたように、これは逆にCAG側のモチベーションを高める方向に作用したらしく、試合は3-7でCAGがUSGを一蹴していました。
CAGは持ち味の1つである意外性のある攻撃プランはもちろん、防衛でも、個々の判断での立ち回りに優れたUSGの選手たちを組み立て段階で破壊することに成功しており、試合に向けた準備の良さを見せていました。
DAY6は7月2日、DAY7は3日に開催
RJL2022シーズン2では引き続き、翌月7月2日にDAY6、3日にDAY7が開催されます。
4勝中のFNATICはUSGと、同じく4勝中のREJECTはFAVと対面。次週でどちらかが単独首位に躍り出るのでしょうか。3勝中のチームにも2日分の結果次第では首位に出るチャンスがあり、SCARZはLstとの直接対決となります。
立て直し中のSGと、シーズン2で未だ勝利がないIGZISTの試合では、年間ポイントでの差がどう変わるかに注目です。今週で2勝目を確保したPSGは、ここで昨年王者CAGと遭遇します。
「RJL 2022」はX-MOMETの公式YouTubeチャンネルおよびTwitchで配信中です。次回もお見逃しなく。
Source: X-MOMENT
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