本日2023年1月6日、Blizzard Entertainmentは『Overwatch 2(オーバーウォッチ 2 )』 のアップデートを実施。アップデートの内容は、主に「新シーズン限定モード:オリュンポスの戦い」の開催やヒーローのバランス調整、不具合の修正、リーグスキンの再販開始となっています。
本記事では、ヒーローのバランス調整と不具合の修正について詳しく紹介しています。
一般的なアップデート
新シーズン限定モード:オリュンポスの戦い
フリー・フォー・オール形式の新作デスマッチで、ギリシャ神話に登場する7柱の神と怪物たちがオリュンポスの頂点の座をかけて戦います。7柱はそれぞれユニークな「神力」を秘めており、アルティメットを発動することで人知を超えた力を発揮します。オリュンポスの戦いで大いなる力を振るい、期間限定のボイス・ラインや称号を手に入れて、歴史にその名を刻みましょう。
イベント終了時点で全マッチの累計キル数が最も多かったヒーローが、オリュンポスの支配者となります!
ライバル・プレイ
- ライバル キャプチャー・ザ・フラッグ 2023シーズンは、1月11日(日本時間)に開始し、ライバル・プレイのメニューからアクセスできます
- ライバル・プレイのロード画面を刷新
ヒーローのアップデート
ジャンカー・クイーン(強化)
- “アドレナリン・ラッシュ”(パッシブ)
- 傷を負わせた敵が倒された場合、残りの傷の分も回復するよう変更
- “カーネイジ”
- ダメージを与えた敵1人ごとに、クールダウンが2秒短縮される
- “ギザギザブレード”
- ナイフの直撃ダメージを80から50に減少
- 直撃すると、ナイフが刺さった敵に30ダメージ分の傷を与えるよう変更。クイック近接攻撃や“ギザギザブレード”の回収によるダメージと累積可能
ジャンカー・クイーンのパッシブ・アビリティ“アドレナリン・ラッシュ”の強化はデスした敵に対して傷ダメージが持続するわけではなく、予定されていた傷ダメージ分の回復量全てが即時反映される仕様となっています。そのため、与えた傷ダメージの無駄がなくなるのはもちろん、“アドレナリン・ラッシュ”による回復はしているが、回復速度が遅く次の敵に向かうのを躊躇するといった場面が減少します。
“ギザギザブレード”は調整により瞬間火力は低下しているものの、低下分は独立した傷ダメージとして付与されるようになりました。これにより上記強化を含む“アドレナリン・ラッシュ”の恩恵を受けやすくなっています。“ギザギザブレード”ヒットによる傷ダメージは10/秒×3秒持続。
“カーネイジ”は複数の敵を対象に90の単発ダメージ+40の傷ダメージを与える強力なアビリティですが、クールタイムが8秒と長く、使い勝手が良いとは言えないアビリティでもありました。今回の調整で敵に当てれば少なくとも2秒の短縮(6秒)、4人以上にヒットさせればクールタイム0で“カーネイジ”を再発動可能、と大きく取り回しが改善されています。
なお、現在マップ上のオブジェクトを攻撃した場合もクールタイムが減少するという不具合が報告されており、実際にマップ上の柵、練習場(拠点)のモニタなどを破壊した際にクールタイムが短縮されることを確認しています(2023年1月6日午前9時時点)。
不具合の悪用は通報、処罰の対象となっていますが、本不具合は過去の意図的でなければほぼ発生しないものとは異なり、ジャンカー・クイーンを使用する上でやむなく、且つそれなりの頻度で発生してしまうものであるため、早急な修正が待たれます。
ザリア(強化)
- “エネルギー吸収”(パッシブ)
- エネルギーの低下率を毎秒2.2から2に減少
- 最後にエネルギーを吸収してから低下が始まるまでの時間を1秒から2秒に延長
昨年11月の調整で弱体化が行われ、見かける機会が激減してしまっていたザリア。今回の調整では、パッシブ・アビリティ“エネルギー吸収”で獲得したエネルギーの持ちを良くする強化が行われています。そのため、一度流れに乗ってしまえば「早く倒してエネルギーを0にしたいが、火力が高すぎて対面継続が難しい」という強力な運用展開を作りやすくなりました。
ただし、前回の弱体化で行われた「エネルギーの獲得しやすさ低下」の改善とはなっておらず、バリアのスルーが容易な対面は苦手なままなので、シーズン1前期のような出し得ヒーローに戻ることはなさそうです。
ブリギッテ(強化)
- “バリア・シールド”
- ライフを250から300に増加
僅か50の上昇量ですが“バリア・シールド”は、ロール・パッシブや“インスパイア”による自己回復のための時間稼ぎや“シールド・バッシュ”の起動など、ブリギッテの軸となるアビリティであるため、ブリギッテを愛用しているプレイヤーにはうれしい調整となっています。
とはいえ、バリアを貫通する“パメル”を持ったラマットラの参戦や近中距離での火力出しを得意とするオリーサ、ロードホッグ、シグマが幅を利かせている現在の苦境を鑑みると、もう一声欲しかった所。『オーバーウォッチ 2』ベータ環境では、ジャンカー・クイーンとのセット選出で環境レベルに到達した実績があるため、昨今のジャンカー・クイーン強化の追い風に乗れるかどうか。
モイラ(強化)
- “バイオティック・オーブ”
- “バイオティック・オーブ”でダメージを与えると、バイオティック・エネルギーが少量回復するように変更
“バイオティック・オーブ”が使用可能であり、リソースが無い場面での回復には“バイオティック・オーブ”による回復を行う場面がほとんどとなるため、本調整は立ち回りでのリソース確保が主な利用方法となりそうです。
“バイオティック・オーブ”が内包しているダメージ(200)をすべて敵に与えた場合のリソース回収量は、UI上の赤ゲージ1本弱となっています。
キリコ(不具合?)
- “神出鬼没”
- アビリティ発動時のデバフ解除効果を削除
パッチノートには記載されていませんが、キリコの“神出鬼没”からデバフ解除の効果が削除されています。実際に“ダイナマイト”による炎上や“バイオティック・グレネード”の回復阻害を解除できないことを確認しています。
元々、キリコのアビリティ説明に明記されていない効果ではあったものの、過去「効果に一貫性を持たせる」調整として、デバフ解除関連の不具合修正が行われたこともあり、正式な効果であると認識されていました。パッチノートに記載されていないことから不具合(下記修正に伴うもの?)であると思われますが、キリコを使用する際にはご留意ください。
不具合の修正
一般
- ラマットラの記念品が正しい位置に表示されない不具合を修正
- キリコのエモート「旋風」使用時にお札のテクスチャが黒く表示される不具合を修正
- リーパーのエモート「休憩」終了時のアニメーションに関する不具合を修正
- 設置系のアビリティ(タレットやマインなど)を破壊可能な環境オブジェクトの上に設置した後にオブジェクトが破壊されると、空中に浮遊した状態になる不具合を修正
- 一部のユーザーにおいて、メインメニューの背景が真っ黒になる不具合を修正
- コミュニケーション・メニューで「集合」を使用すると、意図せずに「今向かう」が発信される不具合を修正
- 一部のコンソールでグラフィックがぼやける不具合を修正
- 一部のプレイヤーにおいて、特定のコンソール間で招待できない不具合を修正
- コンソールにおいて、ヒーロー・ギャラリーで発生するパフォーマンスの問題を修正
- 一部のプレイヤーにおいて、デイリー・チャレンジが更新されない不具合を修正
- 色覚サポートを有効にしているとゲーム終了時の「DRAW」のテクストが表示されない不具合を修正
- ソーシャル・メニューで「カスタム・ゲームに招待」が表示されない不具合を修正
マップ
- WATCHPOINT: GIBRALTAR
- プレイ可能範囲からの脱出に利用できてしまう一部のエリアを修正
- SHAMBALI MONASTERY
- プレイヤーがはまって動けなくなる一部のエリアを修正
- 一部のアビリティが環境に「飲まれて」しまう不具合を修正
- マップ全体のライティングと地形を修正
ヒーロー
- バスティオン
- 倒された地点で効果音がループ再生される不具合を修正
- ブリギッテの「リペア・パック」で回復を受けると、画面全体が黄色になる不具合を修正
- キリコ
- キャプチャー・ザ・フラッグで「神出鬼没」を使用すると、フラッグをその場に落とす代わりに、目的地までフラッグを運んでしまう不具合を修正
- マーシー
- まれに「ガーディアン・エンジェル」でラマットラの「貪欲な渦」から抜け出せることがある不具合を修正
- ラマットラ
- ヒーロー情報のページでアセットが不足していた不具合を修正
- メイン攻撃のエフェクトが、他のプレイヤーから見て正しい投射物の数を反映していない不具合を修正
- ゲームパッドとコントローラーの振動に対応
- 一度に複数のバリアを設置できないよう変更。この現象はもともと通常のゲーム・モードでは発生しませんが、カスタム・ゲームやクールダウンの短いモードで起こる場合がありました
- トレーサー
- 「パルス・ボム」が敵にくっついていると、トレーサー自身はダメージを受けない不具合を修正
- タイトル:Overwatch 2(オーバーウォッチ2 )
- 発売日:2022年10月5日
- 対象機種:PC / Xbox Series X|S, Xbox One / PS5, PS4 / Nintendo Switch
Source:Overwatch 2
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