「VR元年」ともされ大きな盛り上がりが期待される2016年のVR業界ですが、『Call of Duty: Black Ops 3(コール オブ デューティ ブラックオプス 3)』を手がけたTreyarchは、『CoD』作品のVR対応には非常に消極的な姿勢を示しています。
9月2日から4日にかけてロサンゼルスで開催される、ファン体験型イベント「Call of Duty XP 2016」では、『CoD:IW』の戦闘機「ジャッカル」を操縦するVRがアトラクションとして登場します。
差し当たり「『CoD』の初のVR対応となりますが、Treyarchのマイルズ・レズリー氏はインタビューの中で『CoD』シリーズの本格的なVR対応に関して言及。VRの可能性を高く評価しながらも取り組みへの難しさに触れ、現時点ではVRへのチャレンジを行わない姿勢であることを明らかにしています。
VRはとてもエキサイティングなものだが、我々はVRに取り組めるステージにはいない。今後もやらないというわけではなく、YESかNOでコメントできないんだ。テクノロジー自体はとても素晴らしいものだからね。Sonyは早い段階で大量の開発キットを提供してくれ、無限の可能性を感じているけど、同時にとても難しいとも感じている。
問題は60fps?
氏はVRの取り組みの中で一番の問題になるのはパフォーマンスだと述べており、VRでは『CoD』が約束するスムーズな60FPSが実現できない可能性が高く、そのために何かを切り捨てたとしても体験自体が良くないものとなってしまうことを危惧しています。
一番大きな問題はパフォーマンスで、「PS Neo」やXboxの「Project Scorpio」が登場するのもそれが理由だ。『CoD』のマルチプレイは60fpsのゲームだ。VRはその目標に対してとてつもない重荷になり、実現が出来ないかもしれないのを意味する。我々は『CoD:BO2』で3Dの対応を行ったが、その時も3Dでゲームの全てをプレイできるものの30fpsとなってしまった。
「Neo」と「Scorpio」の登場で変わる?
強化版PlayStation 4「Neo」と強化版Xbox One「Socorpio」の登場によって、VRへの対応が容易になるのではないかという質問に対しても、否定的な見解を述べています。
魔法か何かを使って必要なパフォーマンスを全て引き出したとしても、それを楽しい体験にしなければならないという問題が残る。VRのデモをやってみたけど、とてもクールだった反面とても遅かった。『CoD』のような機敏でハイペースのゲームプレイではないんだ。『RIGS』も試したが、業界があのような楽しいFPSを作り出していることはクールだけど、ゲーム自体はとても反応が良いとは言えず、更なる研究が必要な初期段階であると分かる体験だった。
VR酔い
さらに“VR酔い”の問題にも触れ、ダイナミックでスピーディーな動きのある『CoD』では大きな問題になることも指摘。他のスタジオがどのようにVR酔いを解決していくかに期待するとコメントし、一貫して消極的な姿勢を貫いています。
スピーディーなFPSがハイクオリティなVRゲームになるとすると、これまでにない臨場感が溢れる戦場体験が出来そうですが、まだ時期尚早といったところでしょうか。
『CoD:IW』の発売日は2016年11月4日で、対応機種はPS4、Xbox One、PC。通常版以外のデラックス版にはキャンペーンとマルチプレイヤーを搭載した『CoD4:MW』のリマスター版『CoD:MWリマスター』が同梱されます。
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Source: CoD Online Blog
コメント
コメント一覧 (8件)
確かにVRの移動方法見てるとcodとかみたいなスピーディーなゲームは難しそうだよね
今日ヨドバシでVR体験会行ってきた
すごかったけど、あれでCoDなんて30分もやれば目と脳のどちらか、もしくは両方が過労死する
んなことよりbfをVRでやりてー
VR酔いは個人差があるし、どうしようもないと思う
専用の酔い止めでも出るんかな
キャンペーンだけでもやってみたい
VRのFPSってリコイルどうするんだろ
クソゲーひねり出しといて何大口たたいとんじゃコラ
これでcod:awとbo3のキャンペーンやったら楽しいだろうねw