「ゲーム中毒」は精神障害、WHOへ正式に登録予定

「ゲーム中毒」は精神障害、WHOへ正式に登録予定

ついついゲームをやめることができず、寝不足になってしまうのはゲーマーであれば誰しもが経験することですが、世界保健機関 (WHO)によって「ゲーム中毒」が正式に精神障害として登録される予定であることが判明しました。


「ゲーム中毒」が登録される予定なのは、WHOが公表している国際疾病分類と言われる基準。国際疾病分類は死因や疾病の統計などに関する情報の国際的な比較や、医療機関における診療記録の管理などに活用されている他、精神医学の領域では代表的な診断基準のひとつとしても使用されています。(参考:Wikipedia

「ゲーム中毒」は精神障害、WHOへ正式に登録予定

登録される「ゲーム中毒」の正式名称はまだ明らかにされていませんが、報道によると草案には「ゲーム中毒」として診断するのに必要な判断基準などが記されているとのこと。

ゲーム中毒を認識する重要性

WHOでメンタルヘルスと薬物乱用部門の職員を務めるVladimir Poznyak氏は、「ゲーム中毒」をきちんと識別することの重要性を下記のように語っています。

「健康のプロフェッショナルたちは、ゲーム中毒が重大な健康障害を引き起こす可能性があることを認識する必要があります」「ビデオゲームをプレイしているほとんどの人は障害を抱えていません。これはアルコールを飲んでいるほとんどの人が障害を抱えていないのと一緒です。しかし、特定の状況では濫用が有害な影響に繋がることがあります」

過去の研究結果からもゲーム中毒による健康障害を懸念

2016年にオックスフォード大学が行った、19,000人のイギリス、アメリカ、カナダ、ドイツに住む男女ゲーマーを対象にした研究では、2~3%の人がアメリカ精神医学会による健康症状のチェックリストに該当する項目が5つ以上あることも分かっています。

また、数年前に行われたアメリカ精神医学会が作成した「インターネットゲーム障害」を判断するための9つの症状リストには、不安症、禁断症状、反社会的な振る舞いなどが含まれていました。

オックスフォード大学での研究を指揮したAndrew Przybylski博士は、研究では「インターネットゲーム障害」と健康障害の明確な関連は発見できなかったものの、世間が恐れるようにゲームが本当に中毒性のあるものなのか知るために更なる科学的な調査が必要だとしています。

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そのほか、コンピュータおよびインターネット用のセキュリティ関連製品の開発・販売を行うESETの研究者が、500人のゲーマー対象に行った世論調査では、「10%の回答者が12時間から24時間ビデオゲームをして過ごした」ことがあると回答。ESETの研究者であるMark James氏は、多くの回答者が長時間のプレイを行っていると回答したことから、ゲームは中毒性が高いものと断定しています。

高橋名人の「ゲームは1日1時間」という言葉が代表するように、世論として漫然とゲームをやりすぎることへの懸念は存在していました。国際疾病分類への登録を機に医学的に「ゲーム中毒」と診断されるケースが出てくれば、場合によっては社会問題へと発展する可能性もあります。

単純に「何でもやり過ぎは良くない」のは自明ですが、筆者も10時間ぶっ続けプレイなどはよくやってしまうので患者認定される可能性大です。読者の皆さんは健康にはくれぐれも注意して、健康的にゲームを楽しむように心がけましょう。

Source: Independent