女性ゲーマーの33%が男性からの嫌がらせや差別を経験

女性ゲーマーの33%が男性からの嫌がらせや差別を経験

リサーチ会社「Bryter」の調査により、多くの女性がゲームをする際に男性からのいじめを恐れて、オンラインプレイや属性を明かすことを避けていることが分かりました。調査によると、ビデオゲームを定期的に行う女性の3分の1が、男性のゲーマーからの嫌がらせや差別を経験しているようです。

女性ゲーマーの苦悩

ゲームに時間を割いていても「ゲーマー」だとは言いたくない

「Research-i」および「ResearchBods」と提携し、Bryterは16歳以上のビデオゲームをプレイする1,151人の英国女性を調査しました。対象者はコンソールまたはPCゲームを少なくとも1か月に1回はプレイしていることが条件で、85%が週に1時間以上はゲームをプレイしています。27%が1週間に11~20時間、25%は20時間以上とかなりの時間を割いていますが、半数以上は自身のことを“ゲーマー”だとは考えていません。

数字だけを見ると裏腹な反応ですが、自身を“ゲーマー”だと定義することを避けるのは、ゲーム業界に対する印象に少なからず関係があるようです。62%がゲーム業界に対してポジティブな見方をしていましたが、18%は性差別があると考え、26%が「男性的」だと答えました。

ゲームは男性だけのもの?

その「男性的」という見方は、ゲーム業界やゲーム自体の「多様性の表現」に関する回答で顕著に表れています。回答者の71%が「ゲーム内で女性性の描写が行き過ぎている」と感じており、60%は「強い女性のキャラクターがいない」、55%は「目立たない存在にされている」、51%は「ゲーム内で女性に人種的な多様性がない」と答えました。女性ゲームキャラクターの数は時代の流れとともに改善したと半分以上は感じていますが、描写が改善されていると答えたのは半分以下にとどまりました。

また、「業界が女性ゲーマーを歓迎している」(41%)、「ゲーム業界でのキャリアに興味がある」(30%)と答えたものの、62%は「現在、女性のロールモデルがいない」と感じています。

女性プレイヤーが受けた差別や嫌がらせの実態

業界に対するこうした見解は、回答者たちの個人的なゲーム経験によって左右されている可能性が非常に高いと言えます。調査対象者の33%は、オンライン・対面等のコンタクト方法を問わず、男性ゲーマーからの嫌がらせや差別を経験したと報告しています。この報告した人の52%が言葉での嫌がらせを経験し、46%が性的に不適切な発言を受けていました。40%が不適切な内容のメッセージを送りつけられ。10%がレイプの脅迫を受けました。

調査の中で約200人の回答者が、ゲーム中に男性から言われた言葉を挙げていました。それは、レイプの脅迫や性的な画像、暴言など、男性からの拒否的な反応を示したものです。

ただし、多くの人が女性であることを明かせば十分に話ができたといいます。性別の違いを理解してゲームをすることができる人もいるのは事実です。しかし、嫌がらせ行為を耐えるよりも適切な対処策がある(話せば分かる)と考えるのはわずか15%にとどまります。

つまり、自分を「ゲーマー」と定義することに単純な拒否反応があるだけではないのです。「男性ゲーマーからの嫌がらせは経験していない」と回答した人の72%も、他のプレイヤーからの否定的な反応や、男性の縄張り意識を感じて、オンラインマルチプレーヤーの中で女性であることを明かすことをためらっています

すべての回答者の20%が男性のプレーヤーからの否定的な反応を恐れ、オンラインマルチプレイヤーゲームで話すのを避け、11%は同じ理由でオンラインでゲームをすること自体を避けています。3分の1以上が、オンラインゲーム空間を「男性が支配する空間」として認識しているようです。

女性だって楽しみたい


特にFPSというジャンルでは男性プレイヤーが多く、ゲーム中は攻撃的な言動が飛び出してしまう傾向があると思いますが、読者の皆さんはいかがでしょうか。たしかに女性である筆者自身も、自分を“ゲーマー”だとは考えておらず、オンラインマルチプレイで暴言を浴びたこともあり、ソロではプレイしないか、もしくはVC(ボイスチャット)は付けず接触を避けてしまいます。

もちろん女性であることで大目に見てもらえる面も多いと理解していますが、女性プレイヤーの人口も増え、性別に関係なく交流する機会も増えている今、ほんの少しだけでもゲームのシンプルな楽しみ方について考えてもらえれば幸いです。女性ゲーマーも男性ゲーマーと同じように、ゲームが好きなひとりの人間。過剰に性を意識せず、1プレイヤーとして扱ってくれると信じています。

Source: gamesindustry