CoD:MW:公式eスポーツリーグ「Call of Duty League」開幕、フランチャイズ制度・スケジュール・出場全12チームを解説

CoD:MW:公式eスポーツリーグ「Call of Duty League」開幕、フランチャイズ制度・スケジュール・出場全12チームを解説

日本時間1月25日からミネアポリスで開幕した『Call of Duty: Modern Warfare(コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア / CoD:MW)』の公式eスポーツリーグ「Call of Duty League(CDL)」。しかしどのチームを応援すればいいか悩んでいるという人も多いのではないでしょうか。

そこで今回、このリーグが採用するフランチャイズ制度からCDL 2020のスケジュール、そして出場する全12チームとそのメンバーを調べてみました。特にスケジュール関連は当初の発表から変更されているので、筆者も把握しきれていないかもしれません。その場合にはコメントでご指摘お願いします。それでは早速いってみましょう!

フランチャイズ制度とは?

ほとんどのチーム対抗のeスポーツリーグではリーグが上部と下部に分かれています。これは欧州にて従来のスポーツが採用している方式にならったもので、レギュラーシーズン終了後に上部リーグの下位チームと下部リーグの上位チームで入れ替えが行われます。チームでの参画が比較的簡単に行える一方で、降格でチームブランドが下がってしまうリスクがあります。

これに対しフランチャイズ制リーグとは、フランチャイズ料を運営に支払いリーグに出場するというもの。MLBなどの北米スポーツの手法を手本にしており、最低年俸や福利厚生などの契約内容も厳格に決まっています。参画の敷居が高い代わりに、降格というチームブランドを下げるリスクがないため、大企業が参加・投資しやすいというメリットがあります。『リーグ・オブ・レジェンド』や『NBA 2K』などではこのフランチャイズ方式が採用されています。

今回の「Call of Duty League」や「オーバーウォッチリーグ」ではさらにチームと都市を紐付けし、ホーム/アウェー形式で戦う方式がとられています。

「CDL 2020」シーズンスケジュール

CDL 2020シーズンは1月25日よりミネソタで開幕。3日間で各チーム2試合を戦います。その後12チームの本拠地を回るホームシリーズイベントが開始されます。各イベントでは8チームが参加し、トーナメント方式で競い合います。

レギュラーシーズン終了後は上位8チーム(ワイルドカード4枠を含む)によるプレイオフに突入。勝ち残った6チームはチャンピオンシップウィークエンドにてダブルエリミネーション形式で勝負し、シーズンの王者を決めます。

  • 1月25日〜27日: ローンチウィークエンド
  • 2月〜6月: ホームシリーズウィークエンド
  • 後日発表: オールスターウィークエンド
  • 後日発表: チャンピオンシップウィークエンド

配信はYouTube Gaming独占

試合はこちらのYouTubeチャンネルより配信されます。これまではTwitchやTwitterなどでも視聴できましたが、Activision BlizzardとGoogleの独占契約により(「オーバーウォッチリーグ」や『ハースストーン』を含め)YouTube Gamingのみで放送されます。

順位決定の仕組み

順位決めには独自のポイントシステムを採用。試合に勝利するごとに10ptを得られ、各ホームシリーズイベントで1位になると追加で10ptを得ます。ホームシリーズイベントの順位とポイントは以下の通りです。

  • 1位: 50pt
  • 2位: 30pt
  • 3・4位: 20pt
  • 5・6位: 10pt
  • 7・8位: 0pt

出場全12チームを紹介

AGB_CDL_Teams_ALL_White

アトランタ・フェイズ(Atlanta FaZe)

  • ロスター(敬称略、カッコ内は昨季の所属チーム)
    • Abezy(eUnited)
    • Simp(eUnited)
    • Cellium(FaZe)
    • MajorManiak(GenG)
    • Priestahh(100T)
  • 控え
    • JurNii(Heretics)
    • GRAVITY(Sage)

オーナーは通信・メディア業のCox Enterprisesとコンサル業Provinceの合弁会社Atlanta Esports Ventures、およびFaZe Clan。AEVはオーバーウォッチリーグのアトランタ・レインのオーナーでもあります。FaZe Clanはスナイパークランから生まれた企業で、Forbesのeスポーツ企業価値ランキングでは4位。

Simp選手は昨シーズン(出場制限年齢である)18歳になったばかりでしたが、ロスター入りすると前評判を超える大活躍。「CWLファイナル」「CWLチャンピオンシップ2019」でのeUnitedの優勝に大きく貢献しました。Cellium選手も次の世代として期待されており、「CWLフォートワース オープン」ではSimp選手とともにFaZe Clan Blackを優勝に導きました。

平均年齢19.6歳と非常に若いチームが、リーグに旋風を巻き起こします。

シカゴ・ハンツメン(Chicago Huntsmen)

  • ロスター
    • Scump(OpTic)
    • Envoy(Gen.G)
    • Formal(Luminosity)
    • Arcitys(eUnited)
    • Gunless(Envy)
  • 控え
    • General(Enigma6)
    • MBoze
    • Sender(Enigma6)

オーナーはNRG Esports。「オーバーウォッチリーグ」のサンフランシスコ・ショックも保有しています。eスポーツ企業価値ランキングでは11位。共同CEOには元OpTic Gamingの設立者であるH3CZ氏が就いています。

T2Pコンビ(Time to Proud、Scump選手とFormal選手のこと)の復活なしにこのチームを語ることはできません。このコンビは『CoD: AW』シーズンで結成し、「CWLチャンピオンシップ2017」を含め数々の大会でOpTic Gamingを優勝へ導きました。しかし『CoD:WWII』シーズンではパフォーマンスの低下により、Formal選手をトレードで放出。今回1年半ぶりにコンビが復活しました。

他にも“最強のアニオタ”Gunless選手やEnigma6の設立者General選手などが名を連ねています。彼らが狙うのは優勝ただ1つです。

ダラス・エンパイア(Dallas Empire)

  • ロスター
    • Clayster(eUnited)
    • Crimsix(OpTic)
    • Shotzzy
    • Huke(Envy)
    • iLLeY
  • 控え
    • Tommey(Sicario)
    • Tisch(Aspire)

オーナーはTeam Envy。オーバーウォッチリーグのダラス・フューエルも保有しています。eスポーツ企業価値ランキングの順位は8位。

Clayster選手は『CoD:MW3』シーズンから9年以上も第一線で活躍し続ける、まさに大ベテラン。彼は長らく優勝から遠ざかっていましたが、昨シーズン1,400日ぶりにトロフィーを手にしました。これに対しShotzzy選手とiLLeY選手は昨年18歳になったばかりですが、Shotzzy選手は『Halo』チャンピオンシップで優勝するなどすでにその才能を発揮しています。

年齢差最大9歳の異色チームが、ダラスに帝国を築きます。

フロリダ・ミューティニアズ(Florida Mutineers)

  • ロスター
    • Prestinni(eUnited)
    • Frosty(Midnight)
    • Skyz(Luminosity)
    • Havok(Gen.G)
    • Maux(Gen.G)
  • 控え
    • Maniac
    • Atura

オーナーはMisfits Gaming。「オーバーウォッチリーグ」でのチームはフロリダ・メイヘムです。eスポーツ企業価値は12位タイ。

Havok選手とMaux選手は昨シーズンGen.Gでプレイし、優勝こそ逃したものの準優勝2回。しかしチャンピオンシップでは屈辱のグループステージ敗退を喫しました。Frosty選手は『Halo』チャンピオンシップで2年連続優勝の経歴を持つツワモノ。しかしトーナメント大会では5位タイまで上り詰めたもののプロリーグでは結果を出せず、Enigma6のロスターから外れました。

昨シーズン悔しい思いをした彼らの大暴れに期待です。

ロンドン・ロイヤルレイヴンズ(London Royal Ravens)

  • ロスター
    • Jurd(Splyce)
    • Dylan(Reciprocity)
    • wuskin(Reciprocity)
    • Skrapz(FaZe)
    • Rated(Units)
  • 控え
    • Seany(Celtic)
    • MadCat(Fuego)

オーナーはReKTGlobal。eスポーツチームのRogueのほか、コンテンツエージェンシーのGreenlitやコンサルタントのFullcubeの親会社です。

メンバーはイギリスとアイルランドを代表する選手たちで構成されています。wuskin選手とSkrapz選手は双子の兄弟で、2人が同じチームになるのは約2年ぶりです。またJurd選手は『CoD:IW』シーズンよりSplyceで活躍し、EUが北米に劣らないことを証明してきました。

イギリスを代表するカラスたちが、相手に黒星をつけます。

ロサンゼルス・ゲリラズ(Los Angeles Guerillas)

  • ロスター
    • ACHES(Envy)
    • Decemate(Envy)
    • Aqua(Splyce)
    • Saints(UYU)
    • Lacefield(Elevate)
  • 控え
    • Blazt(UYU)
    • Ricky(Luminosity)

オーナーはKroenke Sports & Entertainment。サッカーのプレミアリーグチームであるアーセナルFCやNBAのデンバー・ナゲッツのほか、アメリカンフットボール、アイスホッケー、ラクロスなどのチームを持つ巨大スポーツ企業です。「オーバーウォッチリーグ」のロサンゼルス・グラディエーターズも保有しています。

最も注目されるであろう選手はACHES選手。2度のチャンピオンに輝いた彼はOpTic Gamingのクリプトナイト(スーパーマンの弱点となる架空の物質)として知られており、特にチャンピオンシップでの直接対決では3回連続でOpTicをトーナメントから消し去りました。彼がロサンゼルスのもう1つのチームに入るのは必然だったと言えるでしょう。またその本能的なプレイスタイルから彼は“ヴィラン(悪役)”とも呼ばれています。

“残り物の寄せ集め”とも揶揄されるチームですが、リーグをかき乱す存在となるでしょうか。

ミネソタ・ロッカー(Minesota Rokkr)

  • ロスター
    • Assault(Envy)
    • SiLLY(Envy)
    • GodRx(Enigma6)
    • Alexx(Reciprocity)
    • Asim(FaZe)
  • 控え
    • Exceed(Sicario)
    • TTinyy

オーナーはWISE Ventures。アメリカンフットボールのミネソタ・バイキングスを持つウィルフ家が設立した企業で、ミネソタに巨大なeスポーツ練習施設も建てています。ちなみにチーム名のRokkrとは、北欧神話の世界において神々の黄昏を意味する「ラグナレク」の“レク”です。

GodRx選手は昨シーズン途中からEnigma6に加入しましたが、「CWLチャンピオンシップ2019」での大活躍でチームを4位にまで導きました。Alexx選手は昨シーズンあまりいいチームに恵まれず大きく出遅れましたが、チャンピオンシップでは5位タイにまで上り詰めました。このチームの勝利には2人の覚醒が不可欠です。

ニューヨーク・サブライナーズ(New York Subliners)

  • ロスター
    • ZooMaa(FaZe)
    • Zer0(FaZe)
    • Accuracy(Evil Geniuses)
    • Attach(Evil Geniuses)
    • Temp(Splyce)
  • 控え
    • Censor
    • Happy

オーナーは不動産業のSterling Equitiesの子会社Andbox。メジャーリーグのニューヨーク・メッツやオーバーウォッチリーグのニューヨーク・エクセルシオールを保有しています。またAndboxは独自にファッションブランドも展開しています。

Attach選手とZoomaa選手は昨年プロリーグ出場権を失うまでの約4年間、FaZe Clanの両翼として活躍し続けてきました。Attach選手は「CoDワールドチャンピオンシップ2015」にて史上最年少となる18歳2カ月で優勝し、この記録はいまだ破られていません。東京ゲームショウでは2年連続で来日してくれました。Temp選手は昨シーズンDPM(毎分ダメージ)ランキングで常に上位を走っていました。今シーズンもアグレッシブな戦いが期待できます。

Zer0選手やCensor選手など、全体的にFaZeカラーの強いチームとなっています。新旧FaZe対決ではどちらが勝利を手にするでしょうか。

オプティックゲーミング・ロサンゼルス(OpTic Gaming Los Angeles)

  • ロスター
    • TJHaly(OpTic)
    • Dashy(OpTic)
    • Kenny(100T)
    • ShasheR(100T)
    • JKap(Evil Geniuses)
  • 控え
    • Chino(Sicario)
    • Goonjar

オーナーはImmortals。『CS:GO』『R6S』のeスポーツチームMIBRやオーバーウォッチリーグのロサンゼルス・ヴァリアントも保有するマルチブランド企業です。都市リーグのチームは通常チーム名とロゴ両方を変更する必要がありますが、オプティックゲーミングだけは唯一この変更を逃れました。eスポーツ企業価値ランキングは5位。

「CWLチャンピオンシップ2016」の優勝メンバーであるJKap選手とSlasheR選手が再び手を組みます。特にSlasheR選手は直近2シーズンで優勝4回と、最も戦績が安定している選手の1人です。そしてその優勝回数を上回るのがKenny選手。2018年のコンソール新人賞も受賞した彼ですが、チャンピオンシップでは2年連続で準優勝とあと一歩が届きません。今年こそチャンピオンリングが欲しいと渇望しているに違いありません。

TJHaly選手、Dashy選手、Kenny選手と20歳トリオが新たにチームの顔となった新生オプティック・ゲーミング、栄光の歴史をつなぐ素晴らしいプレイを魅せてくれるでしょう。

パリ・レギオン(Paris Legion)

  • ロスター
    • Zed(Reciprocity)
    • Denz(Reciprocity)
    • Shockz(Mindfreak)
    • Louqa(Mindfreak)
    • Breszy(Enigma6)
    • Kismet(Enigma6)
    • Phantomz(FaZe)

オーナーは投資企業McCourt Globalの子会社c0ntact Gaming。オーバーウォッチリーグのパリ・エテルナルや『CS:GO』のCR4ZYを持っています。

Louqa選手とShochz選手は昨シーズンのオープン大会で2度優勝。日本チームとエキシビションマッチを行うため来日したこともありました。Breszy選手は唯一のフランス出身であるため、実質的なキャプテンとして活動していくでしょう。

北米、EU、オーストラリアと国際色豊かな軍団ですが、コミュニケーションは十分に取れるのでしょうか。

シアトル・サージ(Seattle Surge)

  • ロスター
    • Enable(100T)
    • Octane(100T)
    • Slacked(Luminosity)
    • Apathy(Evil Geniuses)
    • Karma(OpTic)
  • 控え
    • Pandur(Hybrid)
    • Proto(Secario)

オーナーはCanucks Sports & EntertainmentとEnthusiast Gaming。前者はアイスホッケーやラクロスのチーム、オーバーウォッチリーグのバンクーバー・タイタンズを持ちます。後者はLuminosity Gamingを保有するほか、DestructoidやNintendo Enthusiastなど複数のウェブメディアを運営しています。

Apathy選手は直近4年間のチャンピオンシップで優勝2回、準優勝1回。特にシーズンの後半に強いことで知られます。Karma選手は3つのチャンピオンリングを持つ唯一の選手ですが、『CoD:WWII』シーズンではロスター落ちするなど近年はあまり見せ場がありません。今シーズンはまさに正念場です。

波に乗れるかそれとも飲まれるかで、このチームの運命は大きく変わりそうです。

トロント・ウルトラ(Toronto Ultra)

  • ロスター
    • Loony(Splyce)
    • Methodz(UYU)
    • Brack(Luminosity)
    • Lucky(Heretics)
    • MeTTalZ(Heretics)
  • 控え
    • CleanX(Singularity)
    • Classic(UYU)
    • Cammy(Units)
    • Bance(Celtic)
    • Mayhem(Enigma6)

オーナーはOveractive Media。eスポーツチームSplyce(現在は解散)や『リーグ・オブ・レジェンド』のMAD Lionsを運営しています。eスポーツ企業価値ランキングは12位タイ。

メンバーの登録上限となる10人をすべて埋めてきました。Lucky選手とMeTTalZ選手はスペイン出身で昨シーズンは同地域で初めてプロリーグに参戦。その後も安定して上位8チームに入り、最も成功したシーズンとなりました。Loony選手とMethodz選手は『CoD:WWII』シーズンぶりに手を組みます。

多くの控えがいるため、ゲームモードごとに最適な組み合わせも期待できます。10人が一丸となればウルトラCもありえます。

いかがでしたでしょうか。皆さんもぜひ観戦して推しのチームを見つけてみてください。

『コール オブ デューティー モダン・ウォーフェア(CoD:MW)』の発売日は2019年10月25日で、対象機種はPlayStation 4Xbox One、PC(Battle.net)。

Source: Call of Duty League[1],[2],[3]、Gamepedia

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