APEXのマッチが改善

レインボーシックス シージ:プロリーグから学ぶ小技と戦術、「テーマパーク」直近3試合からすぐに使える知識

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『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』のプロリーグにシーズン11後半戦から導入された「テーマパーク」について、今回はLATAMとEUリージョンの計3試合を横断し、試合中に見られた小技や、キャスター陣の解説などを拾っていきたいと思います。

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Team Liquid対Black Dragons

Team Liquid vs. Black Dragons - Theme Park - Rainbow Six Pro League - Season XI - LATAM

まずはプロリーグLATAM(南米)リージョンから、Team LiquidBlack Dragons(BD)の試合を通して「テーマパーク」で見られた小技をチェックしていきます。結果自体はLiquidが7-1と圧勝していました。

カフェ入り口を狙える射線

キルには失敗しても多大なストレスを与えられる

初出ではないものの、この試合でBD側は主にW側カフェからの攻撃進行を狙っていたこともあり、狭いドローン穴からカフェ入り口を撃てるこの射線が有効に機能していました。

足がわずかに見えるだけなので、TCSGのような高いダメージを持つ武器(※テストサーバーではナーフがテストされています)でイージーキルを狙いましょう。

カフェ入り口の塀に上る

BDのwagumms(正面)、どこに乗っているんだ…

2階のW側には窓が一つ、出入り口が一つしかないため、確保するためには強引な撃ち合いも求められます。

こちらの小技は、カフェ手前にある塀に乗ることでヘッドラインをずらそうというものです。この塀に上るには、一度屋上までラベリングしてから、端のぎりぎりから飛び降りる必要があります。

ドローン穴越しの攻撃を無効にしつつ、カフェ入りから廊下まで見られる

これまでのプロリーグの試合では、「テーマパーク」の2階攻めはE側から本隊が入っていく形が多かったのですが、BDはW側カフェからの進行を試みる場面が目立ちました。これがまるで機能していなかったのは、マップの構造というよりBD側に問題があったようです。

解説のMiloshが言うには、「BDの動きはあまりにも予測が簡単」だった。Liquidが特別な守備戦術を構築したわけではなく、「あっちがダメだったから次はこっち、こっちがダメだったから次はそっち」といった具合に、特に工夫もなく攻める方向を切り替えてしまった点をLiquidは容赦しなかった、というわけです。「エントリーの仕方にもっと準備が必要だった」とはmzoの分析です。

Maverickを強く推すMilosh

BANフェイズの時点からMaverick(マーヴェリック)のBANを強く勧めていたMilosh。0-5でLiquidが一方的にリードした中で、さらにこう説明します。

「Thermite(テルミット)を持ってくるという同じミスをなぜかBDは繰り返している。率直に言ってこのマップのハードブリーチャー(補強壁を割れるオペレーター)にThermiteは最悪だ。ここで詳しく説明する時間はないが、Maverickを連れて来い。そうすればきっとうまくいく。(中略)Thermiteじゃまるで役に立たない。本当はここで言うつもりはなかったが、このマップでは100パーセント、Maverickだけ連れて来ればいい

結局Maverickはこの試合では一度しか出てこなかったので、彼の主張の正しさは不明のままでした。

mibr対FaZe Clan

FaZe Clan vs. MIBR - Theme Park - Rainbow Six Pro League - Season XI - LATAM

LiquidとBDの試合に続いて、mibrFaZe Clanも「テーマパーク」が舞台となりました。試合は7-4でmibrが勝利。特に攻撃に転じてからのmibrは、自分たちから攻勢のスイッチを入れていくLATAM式の積極性がうまく機能し、FaZeとの削り合いを制していました。

モンタでゴリ押し

リージョンが変われば戦術も変化するのがシージ競技シーンの大きな特徴です。LATAMの中でも独創的な戦い方を数多く試してくるFaZeは、YooNahがMontagne(モンターニュ)をピックし、さらにThatcher(サッチャー)がBANされた環境下で、AstroがKali(カーリー)で乗り込むなど、一風変わった形を見せました。

結果的にはFaZeの攻撃が終わって3-3と、圧倒的に機能したとは言いがたいものでしたが、mibrの方が徐々に対応していった点を称えるべきでしょう。Miloshによれば、「(謁見室守りで始まった第1ラウンドでは、)mibrはMontagneを見てさっさと2階を明け渡してしまったが、引くのが早すぎた。2階では1分半は稼ぎたい。そうすれば補強壁をめぐる駆け引きをする時間が削れるし、ニトロセルで妨害もできる」と解説。これを聞いていたかのように、mibrは回遊しやすい「テーマパーク」2階の構造を活用し、FaZeの強引な押上げを阻害することに成功していました。

試合を通してチームキルが3回発生するなど、LATAMらしい大味な展開が楽しめる一戦でした。

G2 Esports対Team Vitality

G2 Esports vs. Team Vitality - Theme Park - Rainbow Six Pro League - Season XI - EU

こちらは日本時間4月2日早朝に行われたばかりのプロリーグEUリージョン、G2Vitalityの一戦です。試合結果は7-5でG2が勝利していました。Hibana(ヒバナ)とMaverick、ハードブリーチャーのうち2人がBANされた中で、G2はVirtueがThermite、PenguがThatcherとMontagne、この二人がサポート役となり他の3人を支援しました。

今週のヴァルカメ

管制室のヴァルカメ

この試合で見られた面白いヴァルカメです。管制室の天井、ケーブルが通っているところに隠そうというもの。

実際に試してみると、ケーブルがうまい具合に誤魔化してくれるため攻撃側には見えづらい一方で、防衛側は網目を通しておおよその様子を知ることができます。

真正面上方にあるのだが、非常に見えづらい

こちらは、E側キャッシュ通路の箱や缶を壊してヴァルカメを放り込むというものです。

ヒートチャージ床貼り

ショックワイヤーならより楽に破壊できるだろう

Virtueが見せていた小技。直接貼るとジャマーに阻まれてヒートチャージが起動しませんが、オフィスは床が破壊可能なため、ジャマーの範囲外ぎりぎりのところで床にヒートチャージを貼って起動、わずかに開いた穴からジャマーを破壊し、その後で壁全体を吹き飛ばすことに成功していました。「ヴィラ」の「娯楽・飛行展示室」を攻撃するときも、このようにヒートチャージを床に貼るのが有効なケースがあります。

メンテナンスルームのワンパン穴

ドラゴン階段奥にある二枚の壁については、片方だけ閉める、両方閉める、閉めないなどさまざまな形が見られました。その意図はチームによってそれぞれでしょうが、少なくともメンテナンスルーム右側の場合は、端の方にワンパン穴を開けると謁見室の奥がロングで見えてしまいます。試合でもこれを使ったイージーキルが見られました。

謁見室の奥の方まで見通せる

管制室は「デストラップ」?

リワークされた「テーマパーク」の実装当時は、「儀式の間」を守るのは厳しいという意見もありました。隣接する管制室は落とし戸があり、ボム部屋に直通されてしまうというものです。その後研究が進んだ結果、この部屋の攻略は意外に難しいことが判明し、キャスター陣はこの管制室を「デストラップ(死の罠)」とさえ呼んでいました。

ほぼ全面が突き上げできる上に、宿舎からも見えてしまう

要約すると、一見すると入りやすそうで、よく見ると床は全面が破壊可能。そのうえマップの反対側にある宿舎からロングで押さえられてしまい、S側の窓にラペしていると防衛側が飛び出してくる。なので管制室から取りに行くのは案外難しいようです。今夜の試合でも、2階E側を攻撃するときは常に1階E側を回遊している防衛側(特にPulse(パルス)など、ニトロセルを持っているオペレーター)の存在が警戒されていました。

今回紹介した3試合はそれぞれ、まるで異なる試合展開を見せていました。北米のキャスター陣が最も堅いと評価する1階「武器庫・謁見室」への攻撃は、N側、E側、W側とさまざまなバリエーションが見られましたが、いずれも2階での遊撃との勝負にかける時間配分が鍵を握っているようです。Montagneを使ってゴリ押ししていくFaZe流なら比較的模倣がしやすいすもしれませんが、いずれにせよニトロセルにはお気を付けください。

https://fpsjp.net/archives/354037
https://fpsjp.net/archives/354313
https://fpsjp.net/archives/347110

『レインボーシックス シージ』の発売日は2015年12月10日で、対象機種はPS4、Xbox One、PC。

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Source: Rainbow Six Esports Channel

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