本日2020年8月25日、Blizzard Entertainmentは『Overwatch(オーバーウォッチ)』のライブサーバーに対しアップデートを実施しました。アップデート内容はテスト環境「エクスペリメンタル」の実施となっており、前回のアップデートによるメタの変化に対する対応や、全体的にダメージ量、回復量を低下させる内容となっています。
全体的なアップデート(エクスペリメンタル)
今回のエクスペリメンタルは、2/2/2のロールキュールールでプレイ可能。エクスペリメンタルでの変更点は本モード限定で、クイック・プレイ、ライバル・プレイ、アーケードへの影響はありません。
- アーマーのライフに対するビーム系ダメージの軽減率を20%から30%に増加
アーマー所持ヒーロー及び、"ラリー"によるアーマー付与を受けたヒーローに対する強化調整です。
ヒーロー調整(エクスペリメンタル)
NEW EXPERIMENTAL CARD IN FIVE MINUTES (Comparisons)
アナ(弱体化)
- "バイオテック・ライフル"
- 弾薬数を14から12に減少
以前から選出率の非常に高いヒーローでしたが、ロードホッグの環境入りによって"スリープ・ダーツ"や"バイオテック・グレネード"の価値が上昇、メタ構成との結びつきを更に強固なものにしていた所に弱体化が入りました。
ただし対ロードホッグ性能はそのまま。今回の調整はアナに限らず全体的に火力、回復性能ともに下方調整が目立つため、この弱体化によってメタから大きく離れるということは考えにくいです。
アッシュ(弱体化)
- "ザ・ヴァイパー"
- 最大弾薬数を15から12に減少
- 照準器使用時のダメージを85から80に減少
こちらもロードホッグの環境入り以前から選出率の高いヒーローでしたが、"チェイン・フック"の射程外からでも十分なダメージ量を出すことができるため、選出率は増加傾向にありました。
最大弾薬数の減少は独特なリロード性能を持ったアッシュにとっては他ヒーロー以上の弱体化。
有効射程距離内であれば今回の調整後も200族に対する、照準器を使用しての「ヘッドショット1発+非使用でボディショット1発」のキルルートは健在(対ブリギッテは不可に)、"不和のオーブ"や"カドゥケウス・スタッフ"による1.3倍系の補助を受けながらのヘッドショット1確も可能なままですが、主にタンクに対してや遠距離でのダメージ出し性能に影響してきます。
バティスト(バランス調整)
- "バイオティック・ランチャー"
- グレネードの弾薬数を12から10に減少
- "リジェネバースト"
- 合計回復量を150から75に減少
- 自身に対する回復効果を2倍に変更
味方への回復性能が低下し自己回復性能を向上させるという、以前ブリギッテに行われた調整によく似た調整が実施されています。ブリギッテと異なり、メインの回復能力に対して弱体化はされていませんが、クールタイム面以外は非常に使い勝手の良かった"リジェネ・バースト"の弱体化はなかなかの痛手です。
ジャンクラット(弱体化)
- "フラグランチャー"
- 着弾ダメージを50から40に減少(合計ダメージを130から120に減少)
後述のシンメトラに次いで純粋単発火力の高かったジャンクラットには、火力を下げる直接的な弱体化を実施。
この調整は対バリア性能以上に対250族性能を大きく低下させる調整となっており、「"フラグ・ランチャー"1発+"コンカッション・マイン"1発」によるキルが不可能になります。250族は何らかの回復手段や移動アビリティを有しているため、単独でのキル難易度が大きく上昇します。
マクリー(弱体化)
- "ピースキーパー"
- リカバリー時間を0.42秒から0.50秒に延長
Goats流行時に実施されたバフが元に戻され、メイン射撃によるダメージディール性能が低下しています。
モイラ(バランス調整)
- "バイオテック・グラスプ"
- 持続回復を4秒から2秒に短縮(合計回復量を65から35に減少)
- 1秒あたりの回復量を65から70に増加
- リソース消費率を11から14(27%)に増加
- 攻撃時のリソース回復率を50%増加
- 攻撃が付着する角度を37%縮小
一番下の調整点は前回のエクスペリメンタル調整そのままです。
"バイオテック・グラスプ"による回復性能は微増となっていますが、回復持続時間の短縮、リソースの消費及び回復性能の大幅に増加により、ガンガン吸ってガンガン吐く、構成や試合展開を今以上に選ぶヒーローになりそうです。
オリーサ(バランス調整)
- "ストップ!"
- 効果範囲を4メートルから5メートルに拡大
- 弾速を30から25に減少
効果範囲、弾速共に前回のライブアップデートの前後の中間的な性能になっています。
体力減少と共に実装された"ストップ!"の弱体化でしたが、オリーサの魅力を大きく損なう調整でもありましたので、前回の調整を純粋弱体化と見る方からすれば、強化といって差し支え無いと思います。
ファラ(弱体化)
- "ロケット・ランチャー"
- リカバリー時間を0.75秒から0.85秒に延長
こちらは前回の調整の結果というよりも、今回の全体的な調整傾向に伴う調整だと思われます。
シンメトラ(弱体化)
- "フォトン・プロジェクター"
- 最大ダメージを140から120に減少
弾速が遅く、牽制としての色が強かったシンメトラのサブ射撃ですが、20ダメージ低下とかなりの下方修正を受けています。当然弱体化なのは間違いありませんが、元々限られた場面でのみ選出されやすいヒーローだったので、実装されても選出率を大きく下げるということはなさそうです。
ウィドウメイカー(弱体化)
- "ウィドウズ・キス"
- 最大弾薬数を30から35に増加
- スコープ使用時の弾薬消費を3から5に増加
- スコープ使用時に60-85メートルの距離で最大50%のダメージ距離減衰を適用
アッシュと同様、ロードホッグの台頭に合わせ徐々に復権し始めていたウィドウメイカーですが、ここに来てスコープ射撃に距離減衰を採用する大幅な弱体化をテスト。弾薬数こそ増加していますが、1マガジンあたりのスコープ射撃可能回数は10から7回に減少しています。
距離減衰の開始は60m~ということで、他のヒーローの距離減衰にくらべかなり緩くはなっています(照準器使用アッシュで30m~)。ですがチャージ率と合わせ、良く言えば腕の見せ所、悪く言えば不安定要素が増加することに違いはありません。
ザリア(弱体化)
- "パーティクル・キャノン"
- サブ射撃の弾薬コストを20から25に増加
環境ヒーローとなったロードホッグの相方として最有力候補とされていたザリアに弱体化調整。1マガジンあたりのサブ射撃回数が最大5回から4回に減少しています。
今回の調整傾向
今回の調整によって先週のGM帯使用率上位6ヒーロー、ロードホッグ/アナ/ザリア/マーシー/アッシュ/ウィドウメイカーの内4ヒーローが弱体化されています。
そのため一見すると現環境やロードホッグの台頭に対する調整に見えますが、性能的な面でのみ見た場合、高耐久構成Goatsへの対応として上昇傾向にあった環境火力が、昨今のバリアアビリティの弱体化に伴い旧性能に戻ってきているとも考えられます。
また、上記の6ヒーローの内タンク2名はアーマーを有しておらず、今回の調整で相対的に弱体化された事になるため、このまま実装されれば環境がどのように変化するのか予想が難しい状態となっています。
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コメント
コメント一覧 (8件)
ウィドウとドーモは消していいよ
そもそもブリがタンクの防衛と接近のサポートを担ってたから
そのブリが200になって、火力インフレしてることが露呈してるんよな
それだけ2盾とブリがゲーム全体に影響してたってこと
個人的にウィドウの距離減衰60m開始はほぼ意味ないし
弾薬コストアップが本命で、本心はファラ、マーシー、エコーに対して
カウンターの位置づけを離したくないんかな?って感じ
一体何がしたいんだこれ
OWはどこを目指そうとしとるんじゃ
で、でた~www 全体的に弱体化することでしか調整できな奴~www
バティストの調整はどう考えても弱体化でしかないのにバランス調整とは一体
マガジン小さくなってリジェネバースト回復量半分だぞ
自身への回復2倍になろうが元と変わってないし純粋な弱体化でしょ
バリアディフェンス弱体、ブリギッテ弱体でタンク全体が弱体傾向な上に
ザリアホッグのような 被ダメが多い構成とも相性がいい
アナはブーストやモイラとの相性がいいから弱体って感じだろう
バティにとって厄介なマクリー、ウィドウの弱体が来てるから
相対的に見ればバティはかなり追い風だと思うよ
そもそもバティはリロードは速いし、12発も打つ余裕が殆どない
寧ろ自己防衛力を上げて、その分ヒールとダメージはテクニックで補えってことだろうよ
マイルド調整ばかり繰り返してると、ゲームとして末期だなあと思うわ
①シールド強すぎたから火力上げるで!
②シールド弱くしたから火力下げるで!