現在リリースから1周年を迎え、シーズン11を配信中の『Call of Duty: Mobile(コール オブ デューティ モバイル)』。今回は一周年を記念して、今回はActivisionで『CoD:モバイル』のゼネラルマネージャーを務めるマット・ルイス氏にメールインタビューを行い、開発秘話やこれからの展望などを聞かせていただきました。
『CoD:モバイル』開発者インタビュー
『CoD』シリーズとしての『CoD:モバイル』
EAA!!:『CoD:モバイル』は世界で3億ダウンロードを誇るモバイルタイトルとなりました。
ルイス氏:たくさんの方にダウンロードして頂けたことを光栄に思います、3億人の方々にゲームをプレイしていただくこと、また一度は去ってしまった方にどれだけゲームが良くなっているかを見ていただくことを楽しみにしています。
EAA!!:これまでの『CoD』タイトルでは過去、現代、未来などの特定の時代背景を舞台にしているのに対して、『CoD:モバイル』はマップ、ゲーム性、武器などにおいて様々な時代背景を取り入れています。CoD作品のアイデンティティを保つために特に気を使ったことなどはありますか?
ルイス氏:良い質問ですね。『CoD:モバイル』は、いわば過去『CoD』の集合、合体作ではありますが、『CoD:モバイル』のブランドアイデンティティを維持するために、一瞬一瞬のゲームプレイやいくつかのコアシステム、マップ等を完璧に仕上げていくことに注力しています。操作性や動き、武器の感触だけで満足できるまで2年以上もかかり、それらはリリースのたびに磨きあげている部分でもあります。
しかし結局の所、どのタイトルをプレイしているかに関わらず『CoD』は『CoD』らしい特徴的なゲーム性を備えています。何よりこれが本物のCoDを作り出しているのかもしれません。
EAA!!:モバイルゲームがここまで進化していることに驚いています。今後の『CoD:モバイル』のビジョンについて聞かせてください。コンソールやPC版のものに近づけて行くのか? それとも独自の路線を行くのでしょうか?
ルイス氏:我々は『CoD:モバイル』は、より大きな『CoD』コミュニティの中では、全く別のものとして捉えています。
EAA!!:『CoD:モバイル』にとって日本のコミュニティはどのように捉えられていますか?
ルイス氏:日本は我々にとって非常に重要な存在で、日本コミュニティの意見は注意深く追いかけています。多くの開発メンバーが日本語を学び、日本に住んだことがない人も日本に行ったりしています。
また、Activision Blizzard(アクティビジョン・ブリザード)は東京に『CoD:モバイル』と密接に関係したチームを持っています。ゲーム内では完全な日本語化も行っており、日本のプレイヤー用にLINEでのログインも用意しました。最近ではBiSHを含む、世界各地のアーティストとのコラボも実施しています。
日本のコミュニティからの意見をお待ちしています。ぜひ皆さんのアイデアを聞かせてください!
削除されたゾンビモードについて
EAA!!:現在削除されている「ゾンビモード」について、何か伝えられることはありますか?
ルイス氏:それに関しては様々に考えていることはあるのですが、現時点ではお披露目予定はありません。
1周年を迎えて
EAA!!:1周年記念の「シーズン11」を制作するにあたって、過去のCoD作品(コンソール/PC)から参考にした所、逆に参考にしなかったことなどはありますか?
ルイス氏:『CoD:モバイル』がファンにとってこれほど面白いゲームとなっているのは、『CoD』シリーズの中で最高かつ新しく、オリジナルのものをミックスさせているからです。『CoD:Black Ops』や『CoD:Modern Warfare』シリーズの人気のものを含むマルチプレイヤーマップ、2019年バージョン『CoD:MW』のガンスミスのような最高のシステムも導入しています。中でもモバイルプレイヤーが特に気に入ってくれそうなものを選んでいます。これは月に1度変わるシーズンテーマを見ていただければわかりやすいと思います。
プレイヤーの皆さまから、オリジナルとクラシックのミックスがゲームをよりユニークなものにしているとの意見もありました。
EAA!!:1周年の記念シーズンを作り上げていく上で何か特別な思いがあったり、ユーザーにこんなふうに楽しんでいただきたいか、またどのように祝っていきたいかなどありますか?
ルイス氏:1周年の記念日というのは特別なものです。我々の目標は『CoD』らしいパーティーを開き、何らかの終わりと始まりを感じていただくということでした。ここでの制作アイデアは「Party After The End of The World」でした。これは日本人作家、村上春樹氏の言葉「誰もが心の奥底では、世の終末の到来を待ち受けているのだ」(村上春樹著『1Q84』の一節)にインスピレーションを受けたものになっています。ゲームの雰囲気でいえば、現実に近いアングラなパーティーにしたいと思いました。
その点『Black Ops 4』のアルカトラズをバトルロイヤルマップに追加するのはぴったりのスタートになったと思います。近接戦闘でハイペース、鬱蒼とした暗い雰囲気という感じで。
さらに1年目と2年目の明確な違いを作るために、ユーザーが新しい友達と出会ったり、新たなゲーム体験ができるソーシャルスペース「クラブ」を導入しました。プレイヤーに非常に好意的な反応をいただけて、我々は今後数ヶ月にわたって限界を超えていく自信がつきました。
EAA!!:最後に日本のファンへコメントをお願いします。
ルイス氏:皆さん本当にありがとうございます!皆さまのご愛顧を感謝するとともに、1周年記念シーズンや今後のアップデートを楽しんでいただけることを心から楽しみにしています!
インタビューを終えて
1周年を迎えても、衰えを見せない『CoD:モバイル』。今回のインタビューで開発者たちの情熱、コミュニティに対する姿勢を再確認できる良い機会になったと思います。また、メールの返答を待つ間にバトルロイヤルで新たにゾンビイベントがリリースされました。ゾンビモードが復活する日が近づいているのかもしれません。
無料ダウンロード:Call of Duty®: Mobile
基本無料のモバイルFPS『CoD:Mobile』の配信日は現地時間2019年10月1日で、対応機種はiOS/Android。開発はテンセントのスタジオTIMI。
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