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ヴァロラント:プロチームEvil Geniusesの一軍が男女混成チームに 「女性優遇」ではなく「実力優遇」

Valorant:プロチームEvil Geniuses、男女混成チームを一軍に。「性別は関係ない」 アイキャッチ
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『Counter-Strike: Global Offensive』、『DotA2』、『League of Legends』など、最も大規模なeスポーツタイトル複数に渡って活動している北米シアトルのプロチーム団体「Evil Geniuses(以下EG)」が、競技FPS『Valorant(ヴァロラント)』において初の男女混成チームをプロデュースすることを発表しました。

eスポーツ界において世界を舞台に戦う女性プレイヤーはこれが始めてではありませんが、数が少ない稀少な存在。特に『CS:GO』とその流れを汲む『Valorant』は伝統上、女流競技がメインストリームの競技から明確に分別されていました。EGの今回の発表は、その伝統に一石を投じることになるのではと期待されています。

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リーダーは『CS:GO』世界女流大会7連覇の女王

発表と同時に「EG」は新規ValorantチームのロースターをYoutube動画にて発表。チームリーダーには『CS:GO』世界女流大会を7連覇で抑えた女王のChristine "Potter" Chi選手が据えられています。

メンバーには元「Mamba Mode Gaming」のRonan "Osias" Jeremiah Javelona選手、元「Moon Racoons」の Aleksandar Hinojosa選手とNolan "Temperature" Pepper選手に、Potterと共に2020年9月の女流『Valorant』大会で奮闘した実力派の若手Claudia "Clawdia" Che選手がリストアップ。リーダーも合わせると3男2女の性別混成チームです。

eスポーツ界隈の伝統に歴史的な一歩

前置きしておくと、eスポーツ世界の最頂点で女性が活躍することは前例がないことではありません。『Overwatch』では韓国のSe-yeon "Geguri" Kim選手が、彼女をチーターだと認定したプロ選手の多くを逆に引退に追い込むという鮮烈なデビューを果たし、チーム「Shanghai Dragons」と共に数々の大会を戦い抜きました。

ヴァロラント:プロチームEvil Geniusesの一軍が男女混成チームに 「女性優遇」ではなく「実力優遇」 SD Geguri
Geguri選手は当時17歳で、最も年少なプロプレイヤーの一人でもあった

RTS界隈でも『Starcraft II』ではカナダのSasha "Scarlett" Hostyn選手が北米ランク戦のTop10入りからデビュー。2013年に本格的な活動を開始して以来、さまざまなチームを渡り歩きながら北米のプロシーンで活躍しており、「世界でもっとも収益を上げた女性のプロゲーマー」とギネスブックに登録されています。

ヴァロラント:プロチームEvil Geniusesの一軍が男女混成チームに 「女性優遇」ではなく「実力優遇」 Sasha Hostyn Scarlett
Zergというエイリアン種族を繰り、誰よりも素早く相手の拠点まで支配圏を広める、美しい手際が強みのScarlett選手

しかしeスポーツの中でも最も競技人口が大きいとされている『CS:GO』及びその流れを汲んでいる『Valorant』では、女流プレイヤーは専用の女流大会への出場が望まれていました。というのも日本将棋界の「女流棋士」と「棋士」の関係と同じで、競技として成り立つ数の女流プレイヤーは居るのですが、男女別の競技人口差が大きすぎるせいで、「トップレベルに至る女流プレイヤーは少ない」とされてきたからです。

しかし将棋界では奨励会と昇段試験などの厳格な組織やテストがあり、奨励会四段の実力に至った女流棋士は実際にまだ居ないとされている傍ら、eスポーツ側は実際のデータよりも暗黙の了解によって自主規制していたきらいがありました。今回「EG」は、そのような約束事を打破し、新たな機会を女性プレイヤーに創出する、eスポーツの歴史に残る快挙を成したと言えます。

「女性優遇」ではなく「実力優遇」

今回の件に関して、「EG」のCEOであるNicole LaPointe Jameson女史は改めてTwitterで「私はあなたたちの出身地なんてどうでもいいわ。信条、性別、宗教、階級、過去の職歴や性的指向も気にしない。最高のプレイヤーでさえあれば、EvilGeniusesの家族よ」とコメント。

また、eスポーツ情報通のRod Breslau氏が補足した所によると、「EG」選手の選別は話題性やフェミニズムアプローチを狙ったものではなく、極めて実証的な方法で行われたとのこと。特別な能力やパフォーマンスを見せたプレイヤーを集め、複数グループ別でScrimなど慎重な実力測定を行った結果、この性別混成チームがたまたま最適解だっただけだそうです。

同補足の最後でも、Nicole女史は「どのような出身の方でも、実力さえあればEGの旗の下で戦えます」と締めくくりました。老舗eスポーツ団体EGの新たなチームがeスポーツ界で何を成せるのか。期待が集まるところです。

無料FPS『VALORANT(ヴァロラント)』の発売日は2020年6月2日で、対象機種はPC(Riot Games)。

Source: DOT Esports

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COMMENT

コメント一覧 (4件)

  • 選手ではなくコーチとしてだけど本当におめでとう!!!!!

  • 顔が怖いからこれは実力主義だな、間違いない。

  • 昨今の欧米の人権病を見ていると「本当に実力主義?」と疑ってしまう自分がいる
    仕事や政治は機会の平等であるべきなのに結果の平等になってしまっているし
    特定の人種やLGBTが特権階級であるかのような扱いをされている状況は良くない

  • ゲームは運動と違って身体的差異はないもんね
    なぜか日本の将棋は男女で別れてしまっているけれど

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