BF2042：「VIPモード」を作ってみよう！世界一わかりやすいルールエディターの使い方

『Battlefield 2042（バトルフィールド2042）』3本柱の一つである「BF Portal」と「ルールエディター」。チームデスマッチやデスマッチをベースに自分の手で改造ルールを作ることが出来る、画期的なツールなのですが、やっぱり難しくて手をつけづらいという声が多く挙げられています。

そこで今回の記事では、リリース時に公式Portalモードとして実装された「VIP Fiesta」を参考にして、いちからVIPモードを作る方法を解説しつつ大公開！皆さんもこれを機に、「ルールエディター」で自分だけのバトルフィールドゲームを作ってみませんか？

BF2042 ルールエディターとは

ざっくり言うと、Portalのルールエディターはビジュアルプログラミングツールの一種。プログラミングを勉強したことがない人でも直感的に自分のプログラムを作ることが出来る、初心者向けのツールです。本職のプログラマーからすると色々と制限がかかって扱いにくくなると感じるかもしれませんが、逆に全く未経験の方でも自分だけのゲームを作れるという長所もあります。

ただしやはりとっつきづらいところはありますので、本記事では実際に「VIP Fiesta」モードの雛形を1から作成しつつ、ルールエディターの入門的な使い方を解説していきます。年の瀬も近づいてくるころですが、ぜひ年末休暇を利用して自分だけのルールを作って、フレンドたちと楽しんでいただければ幸いです。

※プログラム経験が多少ある方なら英語版の方が楽にルールを作成できるのですが、本記事は初心者向けということで日本語版のルールエディタを使用しています。

ルールエディターの基本：MODとルール

まず基礎中の基礎ですが、作成したコードは「MOD」という灰色の枠の中にはめ込まないと効果を発揮しません。逆に言えば問題を起こしている部分や試験的に実装した機能など、一旦外してみたいブロックはこのMODから外すだけでアンインストールされるので、気楽に機能のオンオフができます。外したブロック自体もエディター上で保存されるので、気軽にどんどんつけ外しして試して行きましょう。

次に「ルール」。ゲーム内に干渉したい場合は、なんであれこの「ルール」ブロックを使うことになります。ルールブロックで入力が可能な箇所は次の4つです：

• 「ルール」の右にある空欄：そのルールブロックの名前をつけることができます。何を入力してもゲームには影響しませんが、自分が見てそのブロックが何をやっているのか、ひと目で意味がわかる便利な名前をつけていきましょう。
• イベント：そのブロックが仕事をはじめるタイミングを選択できます。例えば「ゲームモード開始時」なら、そのラウンドが始まった際に一度だけブロックの中身が実行されます。
• 条件：タイミング判定の後に、追加でこの条件を満たした場合のみブロックの中身が実行されます。無条件で実行したい場合は、何も嵌めなくてもOKです。
• アクション：実際に実行することをここにはめ込んで行きましょう。

上には例として、ゲーム開始時に最初に実行して欲しいブロックをいくつかはめ込んでいます。ゲームモードのタイムリミットを900秒に設定し、デフォルトのスコア機能をオフ（false）に、デフォルトの勝利条件もオフにしてあるのがわかるでしょうか。そして名前はわかりやすく「GameStart」としています。

ブロックがどんな効果を持つのかわからなくなった場合は、ブロックを右クリックして「ヘルプ」を選んでみると、詳細な解説とともに使用例も表示されます。中にはこちらを見てみないと全く意味がわからないというブロックもいくつかあるので、行き詰まったら積極的にヘルプを確認していきましょう。