ASTRO エントリー向け有線ヘッドセット「A10(第2世代)」徹底レビュー: 低反発枕で寝ているようなハイエンド顔負けの装着感とゲーム特化の綺麗なサウンド!

ASTRO エントリー向け有線ヘッドセット「A10(第2世代)」徹底レビュー: 低反発枕で寝ているようなハイエンド顔負けの装着感とゲーム特化の綺麗なサウンド!

株式会社ロジクールのゲーミングブランド「ASTRO Gaming」より、3月31日に国内発売予定のゲーミングヘッドセット「A10(第2世代)」を提供して頂きました。

その特色は安価でありながら耐久性が高く低反発枕で寝てるようなハイエンド顔負けの装着感を味わえる有線ヘッドセットです。ゲーミングヘッドセットでは珍しい32mmオーディオドライバーは小型でありながらパンチの効いた低音重視のサウンドクオリティとなっています。

ガチゲーマーの筆者が、2週間ほど使いこんだ徹底レビューをお届けします。

ASTRO A10(第2世代) レビュー

ASTRO A10

  • どんな製品?:エントリー向け有線ヘッドセット。PC/PS4/PS5/Nintendo Switch/スマートフォンなどに対応
  • どんな人に向いている?:ヘッドセットに壊れない耐久性と装着感を求めるゲーマーまたは親子向け
  • 価格は?:オープン価格7,150円(税込)
  • 良いとこは?:低反発枕で寝てるような付け心地とイコライザーなくても低音重視の綺麗なサウンドクオリティ
  • いまいちとこは?:素材がほぼプラスチックなので高級感は微妙、密閉型だが音は割と外に漏れてしまう
Astro A10(第2世代) パッケージ表
Astro A10(第2世代) パッケージ裏
Astro A10(第2世代) パッケージ中身1
Astro A10(第2世代) パッケージ中身2

パッケージの中身は「A10 本体、オーディオケーブル(音量調整のインラインリモコン付き)、2又変換ケーブル(オス:3.5mm4極、メス:3.5mm3極スピーカー端子&マイク端子」となっています。パッケージ内部にセットアップについての説明が記載されています。

実際に使ってみた感想

今回「A10(第2世代)」を筆者の環境からできる限りの性能調査をしてみました。
※このレビューには個人的な偏見も含まれます。あらかじめご了承ください!

外観

Astro A10(第2世代) 正面
Astro A10(第2世代)イヤークッション内部
Astro A10(第2世代) フリップ式マイク

「Astro A10(第2世代)」の良いところ

  • イコライザーいらずの低音重視サウンド、どのゲーム機に使用しても足音や環境音が聞き取りやすい
  • ゲーミングで珍しい32mmドライバーを採用。密閉型でありながらハウジング内の音が歪みにくい音量調整
  • メモリーフォームを採用したイヤーパッドの圧迫感は長時間でもキツくない快適性
  • 246gの身軽さ
  • 同価格帯ゲーミングヘッドセットの中でもトップクラスの耐久性
  • ケーブルは2mの長さで本体と独立してるから紛失しても平気
  • インラインリモコンからゲーム機とは独立した音量調整が可能
  • マイクはフリップ式で上にあげれば自動でミュートになる
  • ASTRO初のカラーバリエーション5種
  • 全てのモデルにPC利用者向けの分岐ケーブルが同梱

A10は密閉型ヘッドセットなので装着すると身の回りの環境音がほとんど聞こえなくなります。そのため余計な雑音を気にせずゲームに没入しやすいです。イヤーパッドには低反発枕に使われる形状記憶性の高い素材が採用されています。これはとても柔らかいのに反発があって、押しつけても元の形へゆっくり戻っていく感じです。装着感はリアルに枕で横になってるような気分を寝転ばずに味わえるような、次元の違う快適性です。イヤーパッドをずっとグニグニし続けたくなる中毒性があります。本製品からASTROは正式にLogicool G部門として参入し、Gの要素を取り入れて新世代のA10用イヤーパッドが完成したそうです。ちなみにイヤーパッドは取り外して洗濯も可能です。246gという軽さもあってエントリー向けヘッドセットなのにハイエンドモデルに匹敵する装着感を得られます。レビュー時は1日中装着してましたが不快感ゼロで着けてることも忘れて寝れそうなぐらい快適でした。

低反発枕と同じ素材のイヤーパッド
イヤーパッドは少し引っ張るだけで簡単に取り外し可能、洗濯できる

左右のバンドの長さを調整することで、ほとんどの頭部に装着できます。目印として長い線と短い線が交互に付いているため左右均一に合わせやすいユニバーサルデザインを取り入れています。

Astro A10(第2世代) バンド長を調整しやすい目印付き

オーディオ音質ですが、低音を強調しつつ全ての音を綺麗に出力してくれます。前の世代から40→32mmとスペック上はドライバーサイズが下がっていますがハウジング内の空気量など音の歪みに関する調査の結果、最もバランスの良いドライバーサイズに調整しているそうです。密閉型ヘッドセットの弱点の1つとして外に漏れず逃げれなかった音がハウジング内で反響したりこもって聞こえてしまうことがあります。鑑賞用途なら臨場感あって良いかもしれませんがゲーミング用途だと大事な音を聞き逃したりと致命的な要素に繋がります。他社ではハウジング内部の空間を改造して反響音を減らしたり工夫を凝らしてますが、ドライバーからも開発するLogicoolの強みと過去のノウハウを活かした結果、音が綺麗に聞こえる調整ができたそうです。また32mmドライバーは消費電力が40mmと比べて少ないため、理論的にはPSコントローラー直刺し使用時の電池消費が少なくなります。

イヤーパッドを取り外した姿(R)、32mmドライバーが見える

筆者は前世代のA10を試したことがないので所持してる40mm有線ヘッドセットを数個ほど使い聞き比べしてみました。体感ですが結論から言うとA10は鼓膜に優しい音量で足音や環境音を聞き取りやすいです。音量をとにかく上げて鼓膜を犠牲にしてても絶対に音を聞き逃したくないって気持ちの爆音ゲーマーはA10を使ってみたらビックリすると思います。イコライザーなしのフラット音質でこの聞き取りやすさは高評価ポイントです。

前の世代から進化してA40と同じ「ASTRO AUDIO V2」を採用

マイク音質ですが、マイクが向いてる方向をしっかり録音できてる感じでした。装着時に口元までマイクを運ぶと思いますが、単一指向マイクなので口元付近から発生しない音はあまり拾わないです。マイク音質はヘッドセットマイクらしい音質ですが、コストカットを感じるような妥協はしてません。マイクを上にあげると自動でミュートになるフリップ式も採用しています。ノイズキャンセリング機能は備わってませんが基本的なゲーム用途であれば問題ないです。

マイクを上にあげている状態はミュートになる

A10の耐久性は前の世代と同じく優秀で、スチール素材を外して伸縮性のあるプラスチックデザインに変更。公式映像ではトンデモなねじり方をしても大丈夫なそうです。実際に筆者の手元でもどこまで本体に影響せずねじれるか試してみたのですが…ヘッドバンドのイヤークッションから途中でメリメリと裂けそうな音が聞こえ始めたので動画と同じ形のねじり方は止めておきました。ただここまでやってもヘッドセットとして機能すると考えてみたら恐ろしい耐久性です。投げたり踏んづけたりしても大丈夫だと思いますが、できれば皆さんデバイスは丁重に使いましょう。

こんなにねじっても大丈夫だそう

ケーブルは2mの長さでヘッドセットと一体型ではなく独立しています。紛失したり断線しても新しいのに交換すれば大丈夫といった安心感があります。またケーブル上のインラインリモコンを使えばゲーム機やWindowsの音量出力に影響せず手元から音量調整できます。

インラインリモコンだけ触り心地がビニールではなくマット加工

今回提供して頂いた新型A10はブラックでしたが、ASTRO初のカラーバリエーションモデルで5⾊展開されます。前の世代ではブラックとホワイトのみPC向け分岐ケーブルが付属していなかったのですが新世代はどのカラーバリエーションでも分岐ケーブルが付属していてPCゲーマーも安心です。購入時は好きなカラーを選びましょう。

パステルカラーを含むポップな5⾊展開

A10(第2世代)はこれまでASTROが培った安心感とゲーム時の信頼性をより一層と確立してくれる有線ヘッドセットと言えます。

「Astro A10(第2世代)」のいまいちなところ

  • 頭部から耳までの距離が遠い人や、耳が大きい人はスッキリと装着できない可能性あり
  • 密閉型のはずだが音は結構漏れてる、マイクがヘッドセットの音を拾いやすい
  • 鑑賞用途は専用ヘッドホンに一歩譲る。綺麗だけど耳元から少し距離を置いた所で聞いてる感じ
  • プラスティック主体の素材なので高級感は感じない
  • ビニール製ケーブルは小物にひっかけやすい

筆者は新型A10を装着するにあたってヘッドバンド長を最大まで伸ばしてピッタシ装着できました。もし頭部や耳が平均よりも大きい方、頭頂部から耳までの距離が遠い方はうまくサイズを合わせられない可能性があります。

新型A10はヘッドセットから出力される音が割と周りに漏れます。密閉型なので装着者は身の回りの環境音を減らせてゲーム音に集中できるメリットがあるのですが、手持ちにあった他の密閉型ヘッドセットと比べてみると新型A10が一番周りに音を漏らしていました。体感ですがA40のMod Kit換装前の状態に少し近いです。実は半開放型(セミオープン)じゃないかとも思いました。さらに不満に感じた点としてヘッドセットの出力音をマイクが結構拾います。アプリ側でノイズゲートを設定しないと通話相手に迷惑をかけるため注意が必要です。上記の欠点から防音室のコンデンサーマイク環境にも向かないでしょう。逆に言えば音が漏れても気にされないゲーム環境であれば問題ありません。純粋にソロでゲームを楽しむのであれば新型A10は有力な候補になります。ただ「密閉型は音が漏れない」と期待して使うユーザーには向きません。

ドライバー周りのパッド可動部分にスキマ、ここから音が漏れてる(もしくは漏らして音を整える構造?)

新型A10のサウンドクオリティは確かに優秀で綺麗な音質ですが鑑賞用途だと専用ヘッドホンなどに一歩譲ります。例として挙げるなら「すぐそばで楽器を弾いてもらえない、少し距離を取って楽器を弾いてる」感覚です。聞く分には悪くないけど感動は得づらい…あくまでもゲーム特化のチューニングが施されているヘッドセットだと理解した上で活用しましょう。

新型A10はエントリー向けの価格帯に抑えるため素材がほぼプラスチックです。とても軽くて丈夫なのは魅力的ですが高級感は妥協する必要があります。

ケーブルはビニール製で環境によっては小物に引っ掛かりやすいです。なるべくゲーム機とケーブルの間に接触しそうな小物を置かないようにしましょう。

総括:ハイエンド顔負けの装着感を持つゲーム特化のエントリーモデル

エントリー向けなのにハイエンド顔負けの装着感。動画収録に影響するレベルの音漏れが筆者の感じた弱点ですが、周りに気にされない環境であれば問題ありません。むしろ1万円以下の価格帯でこれほど高品質な有線ヘッドセットが手に入る時代になりました。レビューしていて「学生の財布事情にも優しい1万円以下でこんなに優秀なヘッドセットを入手できるのか…!」と、今の学生ゲーマーが羨ましいとも感じています。エントリー向けヘッドセットは年を重ねる毎に進化していますね。

安価でありながら耐久性もあり、なおかつ装着感も妥協していない作り。ゲーム用途なら死角を感じないエントリー向けヘッドセットです。親からお子様へのプレゼントや初めてゲーミングヘッドセットデビューに新型A10をオススメできます。長く使ってヘッドセットの魅力をもっと知りましょう。

「ASTRO A10(第2世代)」製品仕様

製品名(日本語)ASTRO A10 第2世代 ゲーミングヘッドセット
製品名(英語)ASTRO A10 Gen 2 Gaming Headset
型番(カラー)A10G2GR(グレー)/A10G2LC(ライラック)/A10G2MN(ミント)/A10G2BK(ブラック)/A10G2WH(ホワイト)
価格7,150円(税込)
発売予定日2022年3月31日(木)
保証期間2年間
本体サイズ(幅×奥⾏×⾼さ)183mm x 77mm x 173mm (ヘッドバンド最⼩時)
183mm x 77mm x 200mm (ヘッドバンド伸⻑実測値)
本体重量246g(ケーブル除く)
接続I/F3.5mmステレオミニプラグ
ヘッドホン部ドライバーユニット:32mm ネオジウムマグネット
感度︓102 dBSPL/mW @1kHz
周波数特性︓20Hz〜20kHz
インピーダンス︓24Ω
マイク部単⼀指向性、6mm ボイスアイソレーションマイク
必要システムWindows® 10以降、Mac、Xbox Series X|S、 Xbox One、PlayStation® 5 ま
たは PlayStation® 4、3.5mmポートを搭載したモバイルデバイス
Dolby Atmos、Windows Sonic、Tempest 3D Audio⽴体⾳響に対応
同梱物製品本体、インライン⾳量コントロールケーブル(2m)、パソコン⽤スプリッター
ケーブル(65mm)

公式販売ページASTRO A10

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