Epic Gamesの『Fortnite(フォートナイト)』では、7月7日にByfron Technologiesが手がける新型アンチチートシステム「Hyperion(ハイペリオン)」を導入したことが報じられています。その効果はてきめんで、海外のチーターコミュニティでは、どんなチートツールも一切動かなくなったなどの報告が早くも確認されています。
フォートナイトが新アンチチート「Hyperion」を導入
Anti-Cheat Police Departmentは、世界中のゲーム業界で展開されるチーターとの戦いについて、役立つ関連情報をツイートしているアカウントです。
7月7日には、『フォートナイト』などで知られるEpic Gamesが、「Hyperion(ハイペリオン)」という新たなアンチチートソフトウェアを導入し、既に『フォートナイト』で有効化されていることを伝えています。
ヴァロラントのアンチチートを手がけたエンジニアたちの作
「Hyperion」はソフトウェア企業Byfron Technologiesが開発した、企業向けのアンチタンパー(改竄防止)ソフトウェアです。
共同創業者兼CEOであるClint Sereday氏は、2021年5月まで『VALORANT(ヴァロラント)』などを手がけるライアットゲームズでセキュリティ・エンジニアリングのシニアマネージャーを務めており、チームと共にヴァロラントのアンチチートツール「Vanguard(ヴァンガード)」を開発。同社のアンチチート部門を主導していました。
公式サイトによると、Hyperionは「リバースエンジニアリングと、トラッキングからの知的財産の盗難を抑止する」もので、保護対象となっているソフトウェアの脆弱性をつこうとするプログラムを常時監視でブロックし、かつPCパフォーマンスへの影響は1%程度に抑えているそうです。
Hyperionの開発自体は以前から公式サイトやSNSなどを通じて知られていましたが、それが今回ついに『フォートナイト』へ導入されることとなりました。
チーター嘆き祭り
Hyperionは導入後すぐに強力な効果を発揮し、フォートナイトのチーターコミュニティはあらゆるツールを無効化されてすっかり解散ムード。お通夜状態になっているようです。
- チーターの反応
- 「フォートナイトは(チートツールを)すべてブロックしてる。誰もSig(署名認証)できない」
- 「こいつら(Byfron)にやられた」
- 「R.I.P.、フォートナイトのチーターたち」
- 「この手のツールにお金を払っていたお客様には残念なお知らせです」
- 「(開発者が一部重なっていて、中身が似ていることもあり)ヴァロラントのアンチチートを破れないなら何やっても無駄だろう」
昨今チーターとの戦いは技術面でのグレードアップが見られており、他社のタイトルでも、『コール オブ デューティ』シリーズのユニークなアンチチート「RICOCHET(リコシェ)」が知られています。
しかしチート業者としても、需要がある限りツールの販売を止めることはなさそうなので、技術的競争はこれからも続くことが予想されます。そんな中、Vanguardに続いてHyperionを世に送り出したByfron Technologiesのスタッフの存在は、今後の対チーター戦争でもさらに重要な役割を担ってくるのかもしれません。
Source: Twitter
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コメント
コメント一覧 (3件)
フォートナイトもオワコンかな
いたちごっこであるにせよ、チートを困難にするのは大いに意義がある。
チートが大変になればなるほど、チート業者がチートを作るのに時間とカネがかかるようになり、チートツールを購入するのにもカネがかかるようになり、結果としてチーターが減少。チーターが減少すれば、残ったチーターはさらに多くのカネをチートツールに支払わなくてはならなくなる。
もっと優秀な販売者に購入者が移るだけであって、界隈フォーラムにはまだ検出されたことのない物が無数にあるので何か根本的な物を変えないと無理そうですね