業界関係者とファンを巻き込む北米最大のゲーミングイベント「E3」。2020年にコロナ禍で中断されて以来4年ぶりにロサンゼルスにて現地開催されますが、ゲーム業界のビッグ・スリーであるSony(SIE)、Microsoft、任天堂の出席はないようです。
ゲーム業界3大メーカーが欠席するE3
Entertainment Software Association (ESA)が運営するE3 2023は、アメリカ現地時間6月13日から16日までロサンゼルスで開催。
以前のE3は業界関係者のみしか立ち入れないイベントでしたが、2017年からは一般に向けて開放し、ファンも新作ゲームに触れることができる業界最大手のゲーミングイベントとなりました。しかし、2020年にコロナが流行して以降はオフライン開催ができず中止となっていました。
そんな中、今年は運営元のESAと、ゲーミングイベント「PAX」や「コミコン」、「スター・ウォーズ セレブレーション」といった人気イベントを運営するReedPopとを共同開催することで、ようやく新しいスタートを切れるところでした。
メーカー離れが続くE3
そんな中、北米メディアIGNが複数の関係者の話として、「E3 2023にSony、Microsoft、任天堂が出展しないだろう」と残念なニュースを報じています。
もともとE3 2019の時点でSonyは「E3の影響力が衰えている」という理由で、それまで参加していたE3を欠席。このことからSonyが今年も出展しないことは予測されていましたが、Microsoftと任天堂も出展しないのは衝撃的なニュースです。
Microsoftは先週行ったデジタルショーケースにて、「2023年夏にロサンゼルスで独自のショーケースの実現に取り組んでいます」と発言していましたが、それはE3を意味しているのかは明言していません。なお約8,000億円で買収とが完了しMicrosoft傘下となったBethesda Softworksは、大型タイトルである『Starfield(スターフィールド)』のリリースが控えており、これまではE3でカンファレンスを開催していましたが、E3 2023はMicrosoftの意向にそう形となるでしょう。
任天堂はE3で現地カンファレンスこそ行わないものの、ショーケースフロアでの巨大ブース展示や、E3版「Nintendo Direct」を放送していました。 しかし、今年は「E3 2023」開催の1ヶ月前(5月)に、ファン待望の『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』をリリース予定。「Nintendo Direct」の強みがあるので、わざわざコストを掛けてE3に出展する理由がなかったのかもしれません。
実はE3からのメーカー離れは今に始まったことではなく、様々なメーカーがE3の影響力に疑問を持ち始めています。 特に行動が早かったのはEAです。 EAは2016年からE3にブースを出展せず、近場にステージを借りて「EA Play」という独自のショーケースを実施していました。
Activision Blizzardも過去にE3を欠席したことがあり、E3の影響力が疑われていた2019年も出展していません。
また、The Game AwardsやSummer Game Festを手掛けるGeoff Keighley氏は、E3 2019年までは現地でのインタビューショーの司会を務めていましたが、2020年2月にE3と決別を発表しました。 さらに、今年のSummer Game Festは6月8日からロサンゼルスからライブ中継されます。
はたしてE3は、様々なメーカーが独自路線のデジタルショーケースのノウハウを積み重ねた現在、多大なコストをかけてまで出展するだけの魅力をアピールできるのでしょうか。 時代の変化にE3がどのように対応できるのか、一人のファンとして見守りたいと思います。
Gaming Device Power Tune for FPS
Source: IGN
コメント
コメント一覧 (4件)
つまり最初から自社配信してた任天堂大勝利ってことだな
SIE?PS5が売れてないから逃げただけだろ
つまり最初から自社配信してた任天堂大勝利だな
SIE?PS5が売れてないから逃げただけだろ
今の時代自社で動画配信したほうが早くて確実やからなー
手間ひまかけてE3に出展するメリットがほぼない。
出展するメリットがあるのは「金と時間はあるがブランドがない」ところ、
つまり中華系メーカーやろうな
E3はリークだらけなせいでサプライズ的な発表ができない場になってたからな
TGAはかなり盛り上がってたしさっさと抜けて別のイベントに力を入れてたSIEは正しかったな