Respawn Entertainmentの『Apex Legends(エーペックスレジェンズ)』では、新シーズン「アーセナル」の新コンテンツの情報や、既存コンテンツへのアップデート情報が公開中です。
5月3日には新たに、ランクマッチの変更点が公開。これまでの「RP(ランクポイント)」が「LP(ラダーポイント)」というものに変わり、ポイントを多く稼ぐ上で重視される点も調整されました。
ランクマッチのアップデート内容が公開
シーズン17のランクマッチでは、参加条件やスコアの加算方式が見直されます。要点は以下の通り。
- 新スコアシステムは、バトロワの勝利(順位)に重きが置かれる
- 参加に必要な最低レベルが20から50に上昇。これはチーター対策を兼ねた変更
- 獲得するものがRPから「LP(ラダーポイント)」に変わる
- 順位からプラスのLPを得るには、対戦を半分以上の順位で終える必要がある
- 順位とは別に、キルやアシストなど、対戦への関与の仕方で「ボーナス」がつき、獲得LPが増加する
- LPとは別に、プレイヤーのスキル(MMR)もゲーム内で計算される
- マッチメイキングはMMRを基準にして行われる。なお自分のMMRはゲーム内では見えない
これは最初の変更であり、今後さらに変更される可能性があるそうです。
また、シーズン17よりスプリット制は廃止。シーズン全体で1つのランクマッチになります。
LPによるスコア獲得方式
獲得するものがRPから「LP(ラダーポイント)」に変わり、順位からプラスのLPを得るには、対戦を半分以上の順位で終える必要がある
- 1位:200LP
- 2位:175LP
- 3位:150LP
- 4位:125LP
- 5位:100LP
- 6位:80LP
- 7位:60LP
- 8位:40LP
- 9位:25LP
- 10位:20LP
- 13~11位:マイナス25LP
- 14位~20位:マイナス35LP
- ※エントリーコストは全ランク共通で35LPに統一された
RPシステムとの大きな違いは、対戦中に得た「ボーナス」が考慮される点です。ボーナスがかかることによって、獲得するLPが増えたり、LPが減る場合にはそれが緩和されます。増えるのか緩和されるのかは順位によって定まり、20チームの中心である10位がその境界になります。
ボーナスは、対戦でどんな困難を乗り越えたかを基準に決定し、どんなボーナスを得たのかは対戦終了時に確認できます。
シーズン17で「ボーナス」となるものは次の3種類。
- せん滅ボーナス:自分のチームが敵プレイヤーたちをせん滅した際にかかるボーナス。プレイヤーごとにカウントされ、同じプレイヤーを複数回キルした分はカウントされない。個人のキルとアシストもそれぞれカウントされ、アシストタイマーは15秒から30秒に伸びる
- レーティングボーナス:自分の非公開MMRが、自分のLPを大きく上回っていた際にかかるボーナス
- スキルボーナス:自分のチームよりも強い対戦相手と交戦した、または不利な対戦で傑出したパフォーマンスを発揮した際にかかるボーナス
たとえば、ロビー内で自分のチームのスキルが最弱だった場合でも、奮戦することでスキルボーナスがかかり、本来であればマイナスになるはずだった試合終了後のLPが緩和されるという仕組みです。
逆に、チャンピオンになるだけでも200LPを獲得できますが、大量にキルアシストを取ってチャンピオンになれば、それだけ獲得LPにせん滅ボーナスがかかります。
新ランクマッチの流れ
シーズン開始時、ランクマッチの最初の10試合は「Provisional Matches(暫定マッチ)」として扱われ、プレイヤースキルの測定がここで行われます。
この10試合は、もし低い順位に終わっても、失うはずだった分のLPはすべて緩和され、ボーナスが得られた場合は、そのボーナス効果が拡大されます。
スプリット制は廃止され、1つのシーズンで1つのランクマッチが展開されます。
ランクリセットでは、LPが0へとリセットされます。しかし、この暫定マッチでの成績に優れ、自分の内部MMRも高いプレイヤーなら、獲得できるLPには上述のスキルボーナスがかかるため、より早く前のシーズンのランク帯まで戻っていけるようになっています。
各ランクディビジョンの境目も、分かりやすく1000LPで統一されます。これに合わせて昇格ボーナスが300から250になり、降格ペナルティが「落ちたディビジョンの中間」から「150(LP)」になります。また、ルーキー帯への降格があり得るようになります。
システム変更の背景は?
シーズン17の変更では、キル数やアシスト数の重要度がやや低下し、さまざまなスキルのプレイヤーがランクを駆け上がれるように調整されたことがうかがえます。
ランクマッチのシステムが再度変更されることについて、Respawnの開発スタッフでデザインディレクターを務めるEvan Nikolichさんにお話をうかがったところ、やはり「エーペックスには非常に多様で膨大なプレイヤーがいて、スキルも人によってさまざまに異なるため、(ランクマのルールを固定してバランスを取るのは)非常に困難」であることは認めています。
しかしながら、プレイヤーによってはシーズン16までのシステムよりもポイント獲得がしやすくなっている面もあるそうです。
シーズン17からのランクマッチは、「(現シーズンの)プレデター帯にいるプレイヤーだけでなく、多くのプレイヤー層にとって良いものとなり」、「キル数を稼ぐことのみを重視するのではなく、プレイヤースキルをまんべんなく評価するものにしていく」そうです。
実際にエーペックス公式サイトの説明によると、今までプレイヤースキルを計測するために用いられていたRP方式は、ランク最上位帯のプレイヤーにしか相関が見られず、ポイントの数字は下層帯のプレイヤーには何の関係もないという状態だったそうです。
さらにマッチングが新たにMMR(スキル)ベースになったことで、「よりバランスの取れた、真のスキルを競うためのマッチアップが可能になる」とのことです。一方ではRPからMMRでマッチングするようにしたことで、マッチングにかかる時間が、小さな差ではあるものの長くなる点は留意しておきましょう。
アンチチートのアップデート
ランクマッチのアップデートに合わせて、シーズン17ではアンチチートシステムもさらに向上するそうです。
セキュリティの都合で詳細な部分は明かされませんでしたが、アップデートによりチーターを以前より早く検出、BANができるようになっているそうです。
せっかくランクマッチの仕組みが改訂されても、真剣勝負を邪魔されればモチベーションにも関わるでしょうが、強化されたアンチチートが対戦環境の健全化をより促進していくことに期待しましょう。
シーズン17「アーセナル」は、日本時間5月10日にスタートします。新レジェンド・バリスティックや、「ワールズエッジの回復」など、注目の新コンテンツは以下の記事でご確認ください。
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Source: Apex Legends Official
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コメント
コメント一覧 (3件)
OWは相手とダイレクトにやりあうからアレだけど
これはバトロワだからワンチャンあるくね?
荒れそう〜
内部MMR的には合ってるけどもマッチングした味方と(表記上は)数字かけ離れてるからマッチングおかしい!の批判くるぞ
開発はow見て学んでなかったのかよ…
こっちにも非公開MMRの波が来たか
過疎過疎でもう適正マッチが組めないんだろうな