2023年5月31日に行われたオーバーウォッチコンテンダーズの試合において、『Overwatch 2(オーバーウォッチ2 )』に登場するコントロールマップLijiang Tower(麗江タワー)「Night Market(ナイトマーケット)」の非対称性が試合の結果を左右したとして注目を集めています。
コントロールマップは基本左右対称だが...
コントロールマップは両チームが攻撃サイドとなり、同時に目標を目指して攻撃する性質上、デザイン的な一部を除くマップの大部分が目標を中心に両チーム左右対称に作られています。
しかし、2023年5月31日に行われたContenders North America Spring Series Playoffs Day 2の「Trick Room 対 WISP」において、そのデザイン的な一部が試合結果に影響を及ぼしたとして話題になっています。
小さなオブジェクトが勝敗を左右
今回問題となっているのは、マップ「Lijiang Tower」の「Night Market」、リスポーン地点付近にある屋台上部の円柱オブジェクトです。
上記試合では、WISPの目標確保直前にTrick RoomのMagicM8Ball選手(ルシオ)が、この円柱を用いた“ウォール・ライド”で滑り込み、オーバータイムを発生させる事に成功。そこからウィンストンの“プライマル・レイジ”で時間を稼ぎつつ味方が合流を待ち、そのままの流れでTrick Roomがポイントを獲得しました。
この結果、初戦の「Control Center」にも勝利していたTrick Roomが1マップ目Lijiang Towerを獲得しています。
この時用いられた円柱オブジェクトは、イカの看板(イカ焼き屋)があるレッドサイドでは目標地点側に存在しますが、ブタの看板(肉まん屋)があるブルーサイドでは反対側に存在します。ここで戦闘が行われることは稀であり、ヒーローによっては見向きもされない違いですが、今回の場合はこの円柱が試合の結果を左右してしまう結果となりました。
試合全体の結果はTrick Roomの勝利に終わっていますが、3-2という接戦のスコアも相まって、「この時オーバータイムが発生していなければ」と考える視聴者は少なくなさそうです。
MagicM8Ball選手の見解
このことは、当事者であるTrick RoomのJames ' MagicM8Ball ' Macpherson選手も自信のストリーミング配信にて「この動きはレッドサイドだけでできる」と説明しており、ゲームバランスを保つため開発にも認知してもらいたいと話しています。
我々一般ゲーマーからすると、円柱オブジェクトや看板は世界観を表現するオブジェクトに過ぎませんが、競技性の観点、特にキャリアがかかっている選手の立場からすると大きな違いとなっているようです。
他のマップでも不公平デザインが存在
こういった違いは、Lijiang Tower「Night Market」だけでなくIlios「Ruins」にも存在。こちらは5年以上前にRedditで話題になり修正が要望されていましたが、未だ変更はない状況。
今回のケースはこれに比べ、試合への影響度や注目度が高くなりましたが、どのような対応となるのか気になるところです。
- タイトル:Overwatch 2(オーバーウォッチ2 )
- 発売日:2022年10月5日
- 対象機種:PC / Xbox Series X|S, Xbox One / PS5, PS4 / Nintendo Switch
Source: Dexerto, Reddit
コメント
コメント一覧 (3件)
まあこんなのは直さないでしょうね
完璧な公平性を実現したところで、売上があがるわけでもない
このレベルならこうやって話題になってくれる方が運営にしてみればメリットが有る
それこそ格ゲーとかなら1P2Pで明確に有利不利あるからね
(プロの人でも1P側のほうがわずかに技が出しやすい)
ヤる気があったからそれどころじゃなくなっちまったんだよな
Ruinsのヤツまだ修正されてなかったのか・・・
やる気が無いにもほどがあるだろ