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大激論で開発14年、イラク戦争リアルFPS『シックス・デイズ・イン・ファルージャ』先行アクセスが6月22日スタート

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『Six Days in Fallujah(シックス・デイズ・イン・ファルージャ)』はHighwire Gamesが手がけるリアルPvEシューター。2009年に開発が始まったゲームですが、14年の時を経て、いよいよ6月22日よりSteamにてアーリーアクセスがスタートします。

アーリーアクセスまで非常に長い時間がかかった理由は、イラク戦争という、世界史では比較的近年の戦闘をモチーフにしたことで、政治的・倫理的に大激論を生んだことが背景にあります。

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『シックス・デイズ・イン・ファルージャ』アーリーアクセス発表

『Six Days in Fallujah』のモチーフになっているのは、そのタイトルの通り、2004年に米軍、イラク軍、英軍が、イラクの武装勢力と衝突したファルージャの戦闘Wikipedia)のうちの二度目の交戦。11月7日から12月23日まで繰り広げられたファルージャ市街包囲掃討作戦のうち、6日間の出来事をFPSゲームにしたものです。

史実の戦いがゲームになるのは珍しいことではありませんが、ゲームが発表されたのは、戦闘終結後間もない2009年のことでした。この市街戦では100名近い米兵が殉職しただけでなく、800人の現地民(赤十字による集計)が巻き込まれて亡くなっているため、「意欲作」と称えるにはあまりにも政治的、かつ倫理的に難がありました。

実際にアメリカ・イスラム関係評議会はこのゲームを「アラブ人殺害シミュレーター」、「反ムスリム感情を強めるもの」であると猛批判(Game Spot)。開発中止を求められるなど、正当性をめぐって大激論を巻き起こしたゲームです。

アーリーアクセスがついに開催

大激論で開発14年、イラク戦争が舞台のリアルタクティカルFPS『シックス・デイズ・イン・ファルージャ』アーリーアクセスが6月22日スタート
14年の時を経てついにアーリーアクセス開催

結局『Six Days in Fallujah』は、激論を経て2010年のリリース予定を2016年に延期。さらにその後、以前の開発スタジオであるAtomic Gamesが2011年に破産。そして現在の開発スタジオであるHighwire Gamesが引き継いで、販売元もVicturaとなり、2023年のリリースを目指しているのが現状です。ちなみに2009年時点ではコナミが販売を手がける予定でしたが、この話も既に立ち消えとなりました。

そんな『Six Days in Fallujah』ですが、いよいよ14年の時を経て、6月22日からSteamにてアーリーアクセスがスタート。2023年内の正式リリースを予定しています。

『Six Days in Fallujah』はどんなゲーム?

大激論で開発14年、イラク戦争が舞台のリアルタクティカルFPS『シックス・デイズ・イン・ファルージャ』アーリーアクセスが6月22日スタート
戦闘に実際に参加した兵士たちの証言が元になっている

大激論を巻き起こした『Six Days in Fallujah』ですが、そもそも肝心のゲームプレイは、そのモチーフの重みに見合うものになっているのでしょうか。

まず、リアリティについては問題ないようです。最初の開発スタジオであるAtomic Gamesには元々、米海兵隊向けの「トレーニングツール」を手がけていた部署があり、現職の海兵隊員たちの出入りがあったそうです。戦後、帰国した彼らから現地での体験をゲームにするよう求められたのが『Six Days in Fallujah』開発のきっかけ。現場に関与した100名以上の兵士や市民の証言がその下地として取り入れられていることから、『Six Days in Fallujah』の「本物らしさ」については信頼できるでしょう(WikipediaよりGamePros誌の孫引用)。

ジャンルは協力型PvEシューター

大激論で開発14年、イラク戦争が舞台のリアルタクティカルFPS『シックス・デイズ・イン・ファルージャ』アーリーアクセスが6月22日スタート
メインコンテンツはPvEシューター

ゲームのメインコンテンツは4人プレイ用の協力型PvEシューターで、AIと戦うことになります。

Steamストアの説明によると、「敵AIたちは、この半世紀で最も多くの血の流れた、ファルージャでの二度目の戦闘と同じ戦術を駆使してくる。しっかりチームで連携し、注意深く行動しよう」と、どう反応したらいいやら困ることが書いてあります。やはり「海兵隊向けトレーニングツール」なのでしょうか。

敵AIたちは、いわゆるスニーク裏取りハイドなどの戦法を用いてくるほか、複数で連携した戦いを仕掛けてくるそうです。どこに敵がいるのか、どこが前線なのかも分からない戦場で、プレイヤーたちは屋外や屋内、あらゆる方向を警戒しながら交戦していくことになる...ということで、あくまでゲーム的には非常に興味深い内容です。

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同じマップでも、建物の破壊表現(構造や射線)がプレイごとに変化する

戦闘に用いるマップは、ミッションごとにマップ内の建物の壊れ具合が変化します。これは、おおまかなマップデザインはそのまま、プレイごとに射線や移動できるルートが変化する仕組みなのだと思われます。マップに合わせて敵の配置も変化し、「現実と同様、予測は不可能」だそうです。

『Six Days in Fallujah』は、PC、PlayStation 5、PlayStation 4、Xbox Series X|S 、Xbox One対応で2023年リリース予定。背景にある議論はともかく1つのゲームとして興味があるという方は、ぜひSteamでアーリーアクセスに参加してみてください。

情報募集

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