PCアプリ「Logicool G HUB」の設定
PC専用アプリ「Logicool G HUB」では、バッテリー残量の確認やWindowsのボリューム、マイク、サイドトーンなどの各種設定を調整できます。また、プロファイルを管理することで、アプリごとに自動でプリセットを切り替えることも可能です。
Logicool G HUB - デバイス設定
ホーム画面の歯車ボタン「デバイス設定」からは、ファームウェアの確認やノイズリダクション、電源オフまでの時間を設定できます。
Logicool G HUB - ヘッドフォン
ヘッドフォンの「音響」タブには、5つのプリセット「低域を強める」「コミュニケーション」「フラット」「FPS」「MOBA」が用意。ゲームプレイ時は「FPS」などをベースに、好みの調整を試してみましょう。
PRO X 2は「イコライザー」機能があり、5つのバンド(80 / 240 / 750 / 2200 / 6600)から調整が可能。特定音域の強調や、不要な音域を減音できます。
Logi IDを作成すると、G HUBにイコライザー設定のアップロードや、他のユーザーが投稿したイコライザーをダウンロードして使用することもできます。プロの設定を参考にできるなど便利な機能です。
「サラウンドサウンド」を有効にすると、音声フォーマット DTS Headphone:X(以下DTS:X)が使用され、迫力のあるサラウンドオーディオを体験できます。
試してみると、低音が強調されて一部の高音域は抑えられた音質になり、まるでイヤーマフを装着しているかのような感覚になります。ただし、クリアな音質は犠牲になるため好みが分かれるかもしれません。
サラウンドの定位感は正確で、ゲームをプレイして慣れていけばステレオよりも敵の位置が明確に分かるようになります。また、各スピーカーの音量を個別に調整することもできて、サブウーファー(低音)だけオフという使い方などが可能です。
「マルチチャンネルサラウンドモード」は音の反響が変化し、「DTSスーパーステレオモード」はサラウンド非対応のアプリでステレオスピーカーの距離感が変化します。設定次第ではライブ会場に近しいサウンドを味わえます。「サウンドサラウンドのテスト」が全機能を体感させてくれて、音の変化がとても分りやすいのでぜひ一度試してみてください。
Logicool G HUB - マイク
「BLUE VO!CE」を有効にすると、マイク入力に処理が加わり通話音質が向上。「低音強化」「ラジオ風」などさまざまなプリセットが用意されています。また、他のユーザーが作成したプリセットをダウンロードして利用することもできます。
PRO X 2からの新機能として、BLUE VO!CEのマイク音声を変換する「エフェクト」タブが追加。エイリアン、悪魔、天上界、ヘリウムガス、ロボット、ワイルドな声など多種多様なプリセットが20種用意されています。ネタとして友達を笑わせることができそう。でも前述のように、クオリティは正直まだアレなので暇つぶし程度と捉えましょう。
こちらも他のユーザーが作成したエフェクトをダウンロードできますが、一部の項目を選択するとアプリのフリーズや、選択中のエフェクトがわからなくなる問題も発生。まだ不安定なようです。
なお、BLUE VO!CEはマイクの音質が向上させてくれますが、体感で約0.25秒の遅延が生じます(あくまで体感)。当然「背後に敵!」などの緊急報告が遅れるので、FPSゲームでは無効化しておいた方がよいでしょう。
Logicool G HUB - サンプラー
新機能の「サンプラー」は、ボタン1つで効果音やセリフなどのSEを再生できる機能。複数のサンプル音声が用意されており試聴することができ、もちろん好きな音声ファイルをインポートすることができます。
ユニークな機能で、Voicemodの対抗馬になりそうではありますが、取り込めるファイルはwavかmp3のみで、全角文字を含むファイルは非対応、サンプルSEのタイトルが間違っているし、音量の自動調整もなしと、まだ発展途上の模様です。
PRO X 2 の個人的おすすめ設定
PRO X 2の性能を活かしてFPSゲーム、通話、メディア鑑賞の何にでもバランス良く楽しめるおすすめ設定を挙げるなら以下の通りです。
- ヘッドフォンの「音響」タブ
- マイク:BLUE VO!CE無効なら33、有効なら11
- フィルター:「フラット」
- 他は初期設定のまま
- ヘッドフォンの「サラウンドサウンド」タブ(有効にする場合)
- 低音:0
- 他は初期設定のまま
- マイクの「BLUE VO!CE」タブ(有効にする場合)
- プリセット:FM ラジオ
- BLUE VO!CEのノイズリダクションのチェックを外す
- G HUBのハードウェアノイズリダクションのみオン
- 他は初期設定のまま
BLUE VO!CEオフの場合はマイク音量を33、オンの場合は11に設定すると安定した音質が得られました。また、G HUBの歯車アイコンから設定できる「ハードウェアノイズリダクション」を有効化しておけば、キーボード音などの雑音を遮断してくれます。
マイクの感度が高く、最大音量で使用するとヘッドホンから漏れた音がマイクに集音されます。BLUE VO!CEが有効だと、さらに感度が高まります。
ただし『VALORANT』や『レインボーシックスシージ』など、報告の重要度が高いFPSゲームをプレイする際は「BLUE VO!CE」はマイク遅延が発生するので無効がおすすめです。
PRO X 2 製品仕様
製品名(日本語) | ロジクールG PRO X 2 LIGHTSPEED ワイヤレス ゲーミング ヘッドセット |
製品名(英語) | Logicool G PRO X 2 LIGHTSPEED Wireless Gaming Headset |
品番 | 981-001267 / 981-001273 |
型番 | G-PHS-005WLBK / G-PHS-005WLWH |
本体カラー | ブラック/ホワイト |
価格 | オープン価格 |
ロジクールオンラインストア価格 | 34,650 円(税込) |
発売予定日 | 2023年7月20日(木) |
保証期間 | 2年間 |
サイズ(幅 x 奥行 x 高さ) | 176mm×95mm×189mm |
重量 | 345g |
ヘッドホンタイプ | オーバーヘッド |
ヘッドホン部 | ドライバーユニット:グラフェン 50mm ネオジムドライバー 周波数特性:20Hz〜20kHz インピーダンス:38Ω 感度:87.8 dB SPL@1mW & 1cm |
マイク部 | マイク指向性パターン:カーディオイド(単⼀指向性) マイクタイプ:エレクトレットコンデンサーマイク マイクサイズ:6mm 周波数特性:100Hz〜10kHz |
接続⽅式 | LIGHTSPEED 接続: USB 2.0 ポート(USB-A / USB-C ポート) Bluetooth® 接続: Bluetooth® オーディオ対応デバイス※Bluetooth® 5.3 搭載 3.5mm 有線接続 |
必要システム | ・Windows® 8以降のパソコンおよびUSB 2.0ポート ・インターネット接続環境(Logicool G HUB ソフトウェアに必要) |
バッテリー駆動時間 | 最⻑50時間 |
ワイヤレス通信範囲 | 最⻑30m |
付属品 | 製品本体、LIGHTSPEED USB-A アダプター(3.5mm ポート搭載)、着脱式マイク(フォームウィンドスクリーン付き)、USB-A - USB-C 充電ケーブル、3.5mmケーブル、低反発合成皮革イヤーパッド(装着済み)、低反発クロス製イヤーパッド、キャリングケース |
以上、「Logicool G PRO X 2 LIGHTSPEED ワイヤレスゲーミングヘッドセット」のレビューでした。
多少の不満はありますが、全体的にはしっかりと進化しており、ゲームオーディオで敵の一歩先を行きたいガチゲーマーには買って間違いないヘッドセットです。レビュー総括は最初に書いているので改めてご覧ください。
コメント
コメント一覧 (1件)
初代からイコライザーの項目が減ってるのが気になる
好きな音質にできないんじゃないかと不安に思う