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オーバーウォッチ2 × カウボーイビバップ コラボインタビュー:「コラボの理由」「ヒーローの選考基準」「キャスディが帽子を脱ぐ!」「両作品の共通点」など

オーバーウォッチ2 × カウボーイビバップ コラボインタビュー:「コラボの理由」「ヒーローの選考基準」「キャスディが帽子を脱ぐ!」「両作品の共通点」など
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本日2024年3月8日、Blizzard Entertainmentは『Overwatch 2(オーバーウォッチ 2 )』とテレビアニメ「カウボーイビバップ」とのコラボレーションイベントの開催を発表

前日3月7日、本作のアートディレクターを務める「Dion Rogers」氏にインタビューを行う機会をいただけたので、今回のコラボイベントに関する様々なお話を聞かせていただいた。

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アート ディレクター「Dion Rogers」インタビュー

オーバーウォッチ2のアートディレクターを務める「Dion Rogers」氏

「カウボーイビバップ」とのコラボ理由

Q:「カウボーイビバップ」とのコラボを決定した理由を教えてください。

Dion:あまり広くは知られていませんが、欧米のアーティストにとってカウボーイビバップというのは、アニメを象徴するレジェンド級タイトルの1つなのです。そのため、開発のアートチームの中でもカウボーイビバップに影響されたメンバーが私を含め相当数おり、そういった伝説級作品とのコラボをうれしく思っています。

Dion:カウボーイビバップは昔ながらのウエスタン調とフィルム・ノワール(犯罪映画ジャンルの一種)、さらにはSF要素も取り込んだ、まさに和洋折衷な作品と言えます。オーバーウォッチも同様に和風なテイストと洋風なテイストを上手く混ぜ込むようなアートスタイルにしているため、良い化学反応を起こし、作業自体も楽しいものとなりました。

Q:日本国内の人気だけでなく、海外におけるカウボーイビバップの評価もかなり高いんですね。

Dion:アーティストとしては、やはり美術的に素晴らしい作品だと認識しています。90年代中~後期のアニメ作品を比較すると、カウボーイビバップは突出したキャラクターのリアリティを感じさせます。また「世界にちゃんと人が住んでいる」という人類の存在感があり、やはり当時の作品の中で頭一つ抜けた存在と言えますね。

Dion:オーバーウォッチの開発においても「(ゲームの)世界に生活感が必要」だと考えており、「人類の鼓動」や「ヒーロー同士の感情的なつながり」といった重要視している要素が共通しています。

「生活感」は作品の世界観を構成するうえで、非常に重要な要素の1つ

コラボスキンの対象ヒーローについて

主人公「スパイク」は大方の予想通り「キャスディ」
スパイク

Dion:まず、やはり「スパイク・スピーゲル」「キャスディ」です。かつて悪の組織に属していた点と現在リーダーを務めているという点が一致していますね。しかし、キャスディにはトレードマークである「帽子」があり、スパイクの印象的なヘアスタイルを表現することが困難でした。という事で、今回キャスディは帽子を脱ぎます!

Q:おお!

Dion:技術的な(ヒットボックス的な)問題もいくつかありましたが、シルエットを見るだけでキャスディであると認識できるよう頑張ってスキンを制作しました。

オーバーウォッチ2:新規タンクヒーロー「マウガ」発表、現在全プレイヤー無料でテストプレイ可能(11月6日まで)
少し意外なチョイスとなった「マウガ」の「ブラック」
ジェット・ブラック

Dion:スパイクが居れば「ジェット・ブラック」も居ます。ジェットについては対象ヒーロー候補が複数いましたが、最終的に「マウガ」を対象ヒーローとしました。キャスディとマウガの対比が面白く、新しいヒーローなのでスキンを用意してあげたいという思いもありました。

キャスディに次いで予想的中者の多そうな「アッシュ」の「フェイ」
フェイ

Dion:フェイ・ヴァレンタイン」のスキン対象ヒーローは「アッシュ」です。常識を凌駕する彼女の性格はアッシュと非常にマッチしています。フェイ=アッシュはすぐに決定しましたが、B.O.B をどのように活用するのかに苦労しました。アッシュのスキン制作では毎回B.O.Bには手を焼かされますが、今回の落としどころについては、かなり満足しています。

まさかの「アイン」がメイン採用、天才動物枠の「レッキング・ボール」
アイン

Dion:アイン」は「レッキング・ボール」です。アインの「遺伝子操作された賢いデータ犬(動物)」という設定は、同じく遺伝子操作を受けた動物である彼にぴったりです。また、レッキング・ボールを活かしたユニークな表現を何かできないかという考えもありました。楽しみにしておいてください。

Q:昨日「カウボーイビバップ × オーバーウォッチ2 コラボスキン予想ダービー」という記事を公開したのですが正解率は50%ぐらいでした。

Dion:(笑)

Dion:もちろん「エド(エドワード・ウォン・ハウ・ペペル・チブルスキー4世)」のコラボスキンも用意しています。今は秘密にしておきますが、ヒーローの設定を見ればわかると思います。

Q:

Dion:ソンブラ」ですよ(笑)。性格が全く異なる二人ですが、やはりハッカーという共通点が大きく、エドのスキン対象ヒーローとして採用しました。

エドと同じ、凄腕ハッカーの「ソンブラ」が採用
エド

Q:エド=ソンブラという事で少し正解率が上がりました(笑)。

Dion:コラボスキンの入手方法は、レッキング・ボールのスキンのみイベント・チャレンジの報酬となっており、他のコラボスキンはショップでの販売となります。

Dion:今回のコラボレーションでは、スキン以外にも武器チャームやミニチュアのビバップ号などの小物も用意しています。また、ロビー画面にはオーバーウォッチのヒーローとカウボーイビバップのキャラクターが一緒に並ぶイラストが登場します。もちろん「Tank!」もゲーム内で流れますよ。

コラボレーションを行う作品の選択基準について

『オーバーウォッチ2』×「ワンパンマン」

EAA:アニメ作品とのコラボレーションは今回で2回目ですが「ワンパンマン」と「カウボーイビバップ」は、どちらも日本の作品です。よくあるコラボレーションというと「MARVEL」作品や「スター・ウォーズ」など、誰もが知っている世界的な作品と行う事が多いと思いますが、何か理由はありますか?

Dion:特に理由はありません。

Q:(笑)

Dion:アーティストチームのメンバーは、アニメファンが多く、最も気持ちが乗っている時や情熱を持っている時に最高の仕事をしてくれます。自分が大好きなアニメの作品であれば当然テンションがあがり、職場環境が良くなります。

非常に好評だった「ワンパンマン」コラボのトレーラー

Dion:今回のコラボレーションでは、バンダイナムコやサンライズの方々と話しながら、多くの作業を行いました。そのため私自身も伝説的作品である「カウボーイビバップ」の制作に関わっていた方と「一緒にコンテンツを制作する」という夢が1つ叶ったようなうれしい経験となりました。

Dion:また、プレイヤーの方もアニメ好きの方が多く、開発とプレイヤーの両者にとってwin-winな選択だと考えています。しかし「今後を考えるともう少し視野を広げた方が良いのかな?」とも考えていますので、今後のコラボレーションについてもご期待ください。

Q:個人(編集長)的には「AKIRA(作:大友克洋)」が好きなのですが、開発メンバーにAKIRAファンはいますか?

Dion:(笑)。AKIRAも時代を象徴する大きな影響を与えたアニメーション作品の1つなので、その影響を受けている自分自身も「そうなれば良いな~」とは思っています。

日本のファンに一言

Dion:まずは、皆様ありがとうございます。オーバーウォッチのファンであれ、カウボーイビバップのファンであれ、皆様が今回のコラボレーションを楽しんでくれることを期待しています。

Q:本日は、ありがとうございました。

Overwatch 2 x Cowboy Bebop | Collaboration Trailer
  • タイトル:Overwatch 2(オーバーウォッチ2
  • 発売日:2022年10月5日
  • 対象機種:PC / Xbox Series X|S, Xbox One / PS5, PS4 / Nintendo Switch
オーバーウォッチ2 × カウボーイビバップ コラボインタビュー:「コラボの理由」「ヒーローの選考基準」「キャスディが帽子を脱ぐ!」「両作品の共通点」など

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コメント

コメント一覧 (3件)

    • ご指摘ありがとうございます、以下のとおり修正しました。

      (誤)「マクリーが帽子を脱ぐ!」
      (正)「キャスディが帽子を脱ぐ!」

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