オーバーウォッチ2：シーズン10アップデート予定公開 / ライバルのランク制限撤廃 / 途中抜けペナルティ強化 / プレイヤー回避は最大3→10まで拡大など

本日2024年4月11日、Blizzard Entertainmentは『Overwatch 2（オーバーウォッチ 2 ）』の次期シーズンで計画されているアップデート内容を「Developer Update | Competitive, Defense Matrix, & more」とニュースページで一部公開。

今回は、主に「ライバル・プレイでのランク制限撤廃」や「途中退出者へのペナルティ強化」などシステム面のアップデートについて紹介されている。

「ディフェンス・マトリックス」アップデート

「ワイド・グループ」の実装

現在のライバル・プレイでグループを組む場合「ブロンズ ～ ダイヤモンド」帯はスキル・ティア差が2以内、「マスター」帯はスキル・ティア差が1以内、「グランドマスター ～ チャンピオン」帯は3ディビジョン差以内という制限がある。

この制限がシーズン10以降は撤廃され「ワイド・グループ」という概念が追加される。ワイド・グループは、ダイヤモンド以下のランク帯で「スキル・ディビジョンの差が5よりも大きい場合」、マスター以上のランク帯では「ディビジョンの差が3よりも大きい場合」に適用される。

この変更により、フレンドと一緒にライバル・プレイをより楽しめるようになる一方でワイド・グループはワイドグループとのみマッチングされる仕様上、いくつかの注意点や変更点が存在する。

1つ目がマッチング待機時間の延長。これは、ロール間の実力差を可能な限り考慮したマッチングを行うために発生する。また、ランク差の近いグループを探すといっても限界はあるため、ワイド・グループでプレイする場合はアンバランスなマッチングになる可能性も高くなる。

次に、低ランク帯のプレイヤーのランクを高ランク帯のプレイヤーが引き上げる行為（いわゆる「ブースティング」）の抑止として、マッチ終了時に新たな補正が追加される。そのため、グループ内のランク差によっては、マッチ終了後にランクがまったく変化しないという事が発生するようになる。

単独のプレイヤーやワイド・グループに分類されないグループ構成（ナロー・グループ）は、ワイドグループとマッチングされることはなく、これまで通りのライバル・プレイを楽しむことができる。その関係上、ワイド・グループの人数は最大3人までとなる。

途中退出防止に関するアップデート

昨今のアップデートにより徐々に規制が強化されてきた「途中抜け」だが、シーズン10ではさらなるペナルティの強化が予定されている。

現在「アンランク」のゲームモードでは、過去20試合中に4回途中退出したプレイヤーに20分、6回以上途中退出したプレイヤーには4時間の待機時間がペナルティとして科されている。このペナルティ構成がシーズン10では4つに増加。

下の画像を見てもらうとわかりやすいが、アンランクであっても最大で48時間の待機時間が科される（あらゆるモードのマッチメイキングに適用）ようになる。加えて今後のアップデートで、過去20戦にライバル・プレイでのマッチを含む変更も予定されている。

さらにシーズン10では、ライバル・プレイでの途中退出ペナルティも強化。新たな要件として「1シーズン中の途中退出回数」が設けられ、1つのシーズンを通して合計10回途中退出したプレイヤーは、途中退出の頻度に関係なくそのシーズン中の参加資格が即座に剥奪される。これにより、適度にマッチを完遂することで重いペナルティを回避しつつ途中退出を行うプレイヤーの減少に期待できる。

プレイヤー回避機能の強化

「悪質なプレイヤー」や「プレイスタイルがかけ離れたプレイヤー」とのマッチングを避ける機能として利用可能な「プレイヤー回避機能」。こちらもシーズン10でアップデートされ、最大10人までリストに登録できるようになる。

同時に、多くのプレイヤーが10人フルでプレイヤー回避機能を利用した場合にマッチメイキングが困難となってしまうため、回避リストに登録されたプレイヤーに「回避の優先度」が同時に考慮されるようになる。

これによりプレイヤー数の少ない高ランク帯では、キュー待機時間次第で回避優先度の低いプレイヤーと同じチームになる可能性が生まれる。しかし、開発コメントによるとマスター以下のランク帯では、高い確率で10人すべてを回避できるとのこと。

利便性も改善され、リストが一杯の状態で回避するプレイヤーを追加すると、一番昔に登録したプレイヤーがリストから自動的に外れるようになる。リストから外したくないプレイヤーが存在する場合は、最大3名までリストに固定しておくことが可能（固定プレイヤーの回避優先度は最高値）。

その他予定されているアップデート

シーズン10以降に予定されているシステム面のアップデートは上記内容だけでなく、今回以下の変更も発表されている。

• 「配信者保護」機能の拡大
• チームとマッチのチャット・チャンネルを利用できるプレイヤーから、「観戦者」を除外
• 悪質プレイヤーを即座に通報できるインターフェースを開発中（年内後半にリリース予定）
• フィードバックの共有手段増加のため、「プレイヤー・アンケート」を導入

シーズン10で予定されているプレイ面でのアップデート（スキンやイベント）については、4月12日午前1時に公開されるトレーラーでの発表が期待される。

Source: Overwatch, YouTube