Respawn Entertainment(リスポーンエンターテインメント)は『Apex Legends(エーペックスレジェンズ)』の次回大型アップデート・シーズン21「アップヒーバル」の最新情報を公開中。
この記事では、先行プレイでの体験やRespawn開発スタッフの方々からうかがったお話をもとに、ソロモードや改変されたブロークンムーン。さらにレジェンドや武器のバランス調整など、さまざまな新情報を紹介する。
『エーペックスレジェンズ』シーズン21でソロモードが期間限定復活
シーズン21では、以前から要望の多かったソロモードが期間限定で復活。シーズン開始時から6週間、『ソロ・テイクオーバー」としてデュオモードと入れ替わる。1試合のプレイヤーは50人。
とはいえ開発側も以前から明言しているように、『エーペックスレジェンズ』のシステムはトリオでのプレイを前提にしたデザインで、ソロだと噛み合わない部分も。そこで、2019年に登場した過去のソロモードから以下の変更や新機能が加わる。
- 全レジェンドは「バトルセンス」というパッシブを持つ。50メートル以内にいる敵の存在を、HUDに表示される専用のアイコンと、オーディオキューで感知できる
- 「オートヒール」も可能。戦闘外で時間が経過するか、敵を倒したときに体力が自動回復する
- 開始時点から「リスポーントークン」を1つ所持しており、倒されても復活できる。リスポーントークンは第4サークルまで有効。以降、使わなかったトークンは自動的にEVOに変換される。
- 地上で拾える武器はフルキット状態になっている
- サークルのペースもソロ用に調整
「期間限定」ということもあり、開発陣の話からは今回のソロモードは実験色が強いことがうかがえる。
今後のシーズンで常設化されるのか。ソロ・ランクの実現もあり得るのか。それは開発側にも断言できない。すべてはプレイヤーの反応次第だ。シーズン21のソロモードに興味のあるプレイヤーは、積極的にデータやフィードバックを送ろう。
「ブロークンムーン」にマップ改変
惑星ボレアスの衛星クレオは「ブロークンムーン(壊れた月)」と呼ばれるように、もともと隕石の衝突で破壊されていた。シーズン21では、この月の環境を安定させていたノードにオリンパスが衝突する事故が発生。マップ部分がクレオから遊離し、ボレアスとの間をさ迷うことになってしまう。
マップ中心部にあった「プロムナード」エリアは事故によって崩壊し、巨大なクレーターに変貌。さらに北東のバックアップアトモや北西のブレーカーワーフなど、地形全体が削り取られる大激変を遂げた。
災難はこれで終わらない。さらに厄介なことに、プロムナードの崩壊によって発生したデブリを除去している最中、未知のエイリアンの卵がいくつか発見された。人類に脅威を引き起し得るこの卵を隔離するため、プロムナードのあった場所はドーム状の新エリア「検疫ゾーン」へと改修された。
ゲーム的には、空の色合いを含めたマップ全体の雰囲気が一変。注目はやはり、マップ中央にできた新エリア「検疫ゾーン」だ。
リードレベルデザイナーのSteve Young氏によると、「プロムナード」はダイブ時に「降りるのが怖い場所」としてプレイヤーからスルーされがちだったという。「検疫ゾーン」のデザインは、以前よりも交戦ペースが遅くなり、戦闘の流れを読みやすくすることを意図しており、序盤でカオスになりにくい。それでいて、新しく張り巡らされたジップレールによって創造的に立ち回れる。
マップ全体の構造についても、エリア間ローテートが変化。既存エリアでも、高低差や、階層のある場所も増え、さらに多様かつ立体的なプレイスタイルが実現できる。
レジェンド&武器バランス調整予告(一部)
シーズン21でも、スタート時に恒例のバランス調整を実施。ゲームデザイナーのJohn Larson氏から、変更点の一部を先に教えてもらった。さまざまなレジェンドのアビリティ、アップグレード、武器に変更が加えられる。
変更点の詳細な全体像は、シーズンパッチノートにて公開予定。
クリプト強化
クリプトは現在のアップグレード「ネットワークエクスパンション」の効果である「ニューロリンクとEMPの効果範囲25%拡大」が、アビリティの標準仕様に統合されるという強化を受ける。「ネットワークトラフィック」がアビリティの標準仕様に統合される。
また、ドローン起動中、ドローン視点でないときもバナーに出る敵スクワッドのカウント数が見えるようになる。
アップグレードのレベル2には、ドローンの操作性が向上する新アップグレードが追加されるという。レベル3も、2つの新アップグレードと入れ替わる。
- レベル3アップグレード
- 「サテライトイメージ」:スキャンの継続時間が延びる
- 「ハッカソン」:ドローンが破壊された後のリチャージが大幅短縮され、スピードも上昇
ニューキャッスルやカタリストなど多数のレジェンドに調整予告
ニューキャッスルも強化。戦術アビリティ「モバイルプロテクター」は展開速度がアップ。さらにアルティメットの「キャッスルウォール」は、チャージ状態のときは飛来物を撃ち落とすようになる。ただしワットソンのパイロンほどではなく、横や真上からこっそり投げ込める隙があるとのこと。
カタリストには、新しく「フェロ・ドア」というアップグレードが追加される。アップグレードについては他にも、ヒューズ、オクタン、ブラッドハウンド、バリスティック、コースティックらが見直されると発表された。
さらに、アッシュの戦術アビリティ「アークスネア」も強化。右手に武器を持ったままスネアを射出できるようになる。
武器メタへの変更
ケアパケ武器からはウィングマンが外れ、ディボーションと入れ換え。過去のケアパケ時代をほうふつとさせる。
ウィングマンについては、装弾6発+腰だめ撃ち命中精度低下で地上武器に戻る。「単発+高威力」が大きな特徴であるため、そのリスクを受け容れ、限られた弾を確実に当てられるスキルを持ったプレイヤーに報いたい意図がある。
ウィングマン関連では、ブーステッドローダーがアイテムプールに戻り、スカルピアサーは削除。
ケアパケ以外の武器では、ロングボウが調整される。バレルが装着不可になるが、反動の仕様が紫バレル相応のものに改善される。さらにADSの開始・終了速度がセンチネルに対抗できるように上昇。弾速も上昇。全体的に取り回しが良くなる。
アタッチメントでは、1倍デジタルスレットがアイテムプールから削除。対応する武器種や、特定のレジェンドへのカウンターの面でニッチなアタッチメントであり、今日のエーペックス体験を踏まえると不完全な要素であると判断された。
他にも細かな改善点として、味方のデスボックスからバナーを回収する際のアニメーションが省略できるようになる。エーペックスも研究が進み、バナー回収の瞬間を狙う「バナー・キャンパー」も増加してきたとのことで、今回の変更により味方のリスポーンを狙う際のリスクが緩和される。
エーペックスランブル続投
スリーストライクルールを用い、リーダーボード(ランキング)で個人技を競い合う「エーペックスランブル」が、シーズン21で続投。
新機能も追加されるそうだが、詳細は後日公開。
ランクマッチ調整
ランクリセットのしくみ
前シーズンをルーキーよりも上のランクで終えたプレイヤーは、新シーズン開始時はルーキーには戻らず、ブロンズ4からのスタートとなる。ルーキーとランク初心者はルーキー4からスタート。これでルーキー層がある程度保護されるようにした。
ランク報酬のしくみ
報酬の種類は、シーズン全体で到達した最高ランクにもとづいて決まる。ただし、やはりプレデターだけは例外。プレデター用の報酬を受け取るには、シーズン終了時点でプレデターでいなければならない。
ランク報酬では「アニメーション付きランクバッジ」というものが登場。いわゆる「光るバッジ」に似たものと思われ、条件も同じ。スプリット2に切り替わった後、スプリット1で到達した最高ランク、またはそれ以上のランクに到達すると、アニメーション付きバッジに変化する。
チーター対策強化
シーズン21のランクマッチでは、プレイヤーと開発、双方の不満点としてチーターやブースターへの対処を強めていく方針。
しかし残念なことに、チート業者に情報を与えないためにも、具体的な部分は語られなかった。
ランクへの今後の変更予定
リードプログレッションデザイナーのChris "C4" Cleroux氏は、今シーズンのランクにはまだ何かがありそうなことを仄めかしている。現時点では明かせないとのことだが、シーズン内で努力を重ね、可能な限り高いランクまで到達すれば、何か良いことがありそう。エーペックスランブルとも関係しているのかもしれない。
また今後のシーズンでは、各ランクのプレイヤーの、次のシーズンのスタート地点を明確に定義したい方針であるとも語られた。ランク序盤のカオスを避けるのがその方針だが、具体的にはまだ議論中とのこと。
カスタマイズ可能な近接スキン「Apexアーティファクト」
シーズン21では、新たなカスタマイズ要素として「Apexアーティファクト」が登場。これは全レジェンドが装備可能な、外見カスタマイズができるミシックの近接武器。シーズン21では、コバルトカタールをカスタマイズ可能になる。
Apexアーティファクトには、「ベース武器」に「テーマ」と「パワーソース」の設定項目がついている。各項目をプレイヤーの好みに合わせて組み合わせることで、まるで自分専用武器のようなユニークな外見を作れる。また、パワーソースごとに特殊なエモートも発動できる。
さらに「デスボックス」の外見カスタマイズも、Apexアーティファクトの要素に含まれる。近接武器の外見と合わせて、200パターン以上の組み合わせがあるとのこと。
Apexアーティファクトは、「エキゾチックシャード」という新しいゲーム内通貨でアンロックする。エキゾチックシャードはプレミアムバトルパスの報酬に含まれるほか、ショップでも購入できる。
『エーペックスレジェンズ』シーズン21「アップヒーバル」は日本時間5月8日スタート。
Source: Pressrelease
コメント
コメント一覧 (2件)
もうソロモード常設で良いでしょ
ゴミカスシーズン